2013-07-14

そこに希望はあるのか?/ユージン・スミス「楽園への歩み」


 お客さん宅の玄関に飾ってあった写真だ。帰宅してから早速調べたところ直ぐに見つかった。ユージン・スミスが撮影した水俣病患者の写真を見た人は多いことだろう。マグナム・フォトの正式メンバーでもある。幼い兄が妹の手を引き、暗く狭い場所から明るく広大な世界へ向かう。そこに希望はあるのか? 多分ある。否、勇気のこもった一歩一歩こそが真の希望なのだろう

Eugene Smith - The walk to paradise garden.

戦略の失敗は戦術では取り返せない


戦略と戦術

2013-07-13

ラース・フォン・トリアーが観客に与えるのは、余韻ではなく激痛だ/『ドッグヴィル』

『ドッグヴィル』ラース・フォン・トリアー監督・脚本  ・ラース・フォン・トリアーが観客に与えるのは、余韻ではなく激痛だ/『ドッグヴィル』






【映画】ドッグヴィル / DOGVILLE(日本語字幕)

桑田圭祐 音楽寅さん ソラミミ「アビィロード」/アベーロード


 桑田佳祐の天才ぶりを発揮した替え歌の数々。私は偶然テレビを視ていたが、その時の衝撃を忘れることができない。CD化を望む声も多い。





2013-07-12

文庫化『アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか』菅原出〈すがわら・いずる〉(草思社文庫、2013年)

文庫 アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか (草思社文庫)

 1920年代からソ連邦の崩壊にいたるまで、アメリカの外交戦略には、明確なパターンがあった。それは「共産主義に対抗するために独裁者を援助し、育てる」というものである。この最初にして最悪の例がヒトラーのナチスだったといえる。第一次世界大戦で焼け野原となったドイツが、十数年後にはヨーロッパを席巻する軍事大国になれたのは、ブッシュ大統領の一族など、アメリカ政財界の親ナチス派の援助に負うところが大きかったのだ。戦後、この親ナチス・エリート集団は、反共工作のために各国の独裁者、麻薬王、そしてイスラム過激派とも手を組んだが、多くの場合、最終的にはみずからが育てた独裁者たちと対峙することになった。本書は、アメリカ外交の舞台裏で暗躍したこの黒い人脈にスポットライトをあてる、きわめて刺激的なノンフィクションである。

アメリカ経済界はファシズムを支持した/『アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか』菅原出
第二次世界大戦の命運を分けた人脈-チャーチル、イントレピッド、ルーズベルト/『アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか』菅原出