2013-08-10

島田裕巳、矢野絢也、橘玲、ジェイムズ・D・スタイン、高橋洋一、他


 9冊挫折、4冊読了。

サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か』ミチオ・カク:斉藤隆央〈さいとう・たかお〉訳(NHK出版、2008年)/ネタの部分が長すぎて辟易させられた。ただし科学に関するトピックの説明能力はやはり抜きん出ている。名前から察せられるように日系3世である。理論物理学者。アメリカではテレビ出演も多い人物。

中島敦全集 1』中島敦(ちくま文庫、1993年)/後回し。

ブラックホールで死んでみる タイソン博士の説き語り宇宙論』ニール・ドグラース・タイソン:吉田三知世〈よしだ・みちよ〉訳(早川書房、2008年)/イントロでリズムが合わなかった。これは読み直すかもしれない。

シンボルの謎を解く』クレア・ギブソン:乙須敏紀〈おとす・としのり〉訳(産調出版、2011年)/ありそうでなかった本。総花的なのは仕方あるまい。類書の登場に期待。

博物誌』ジュール・ルナール:辻昶〈つじ・とおる〉訳(岩波文庫、1998年)/全然面白くなかった。こうなったら『ジュール・ルナール全集 11 日記 1』に手を出すしかあるまい。

熱とはなんだろう 温度・エントロピー・ブラックホール…』竹内薫(ブルーバックス、2002年)/amazonレビュー「意味のない無駄話が多すぎる」に至極同感。中年男性の不気味な少女趣味としか思えなかった。どうもこの著者には卑屈な部分が多すぎるように感じる。

すばらしい人間部品産業』アンドリュー・キンブレル:福岡伸一訳(講談社、2011年)/福岡訳なので読んでみた。福岡の解説の方が優れているように思える。

原子力と日本病』村田光平(朝日新聞社、2002年)/タイミングが合わなかった。これは必ず読み直す予定。

人はなぜ「憎む」のか』ラッシュ・W・ドージアJr.:桃井緑美子〈ももい・るみこ〉訳(河出書房新社、2002年)/テーマ、構成は文句なし。だが名文の間に異臭を感じた。明らかにユダヤ人を持ち上げている節が窺えるのだ。本書がプロパガンダ本であるとすれば、私ですら騙されてしまいそうだ。時間を置いてから再チャレンジしたい。

 29冊目『創価学会 もうひとつのニッポン』島田裕巳〈しまだ・ひろみ〉、矢野絢也〈やの・じゅんや〉(講談社、2010年)/島田が創価学会のデータをよく調べているのだが、それがかえって対談の邪魔をしているように感じた。矢野の来歴を考えればインタビューに徹するべきであろう。それでも矢野は見識が高いので中々口を割りそうにない(笑)。

 30冊目『マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで』橘玲〈たちばな・れい〉(幻冬舎新書、2006年)/一気読み。面白かった。ただ、ところどころに事実の羅列があってわかりにくい。カシオ詐欺事件ってのは知らなかった。

 31冊目『不可能、不確定、不完全 「できない」を証明する数学の力』ジェイムズ・D・スタイン:松井信彦、田沢恭子、熊谷玲美訳(早川書房、2011年/ハヤカワ文庫、2012年)/ハードカバーがまだ売られているのに文庫化した早川書房の英断に頭が下がる。これは凄いよ。高橋昌一郎著『理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性』を必ず先に読んでおくこと。必読書に追加。

 32冊目『さらば財務省! 政権交代を嗤う官僚たちとの訣別』高橋洋一(講談社+α文庫、2010年/講談社、2008年『さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白』改題)/これは一気読み。高橋洋一の合理性は日本人離れしている。増税路線が明らかとなった今こそ本書が広く読まれるべきだ。「官僚全員が悪いわけではない」などと実(まこと)しやかに語る政治家が見受けられるが、官僚は一旦全部切るべきだと私は考える。彼らが存在する限り、本当の意味での自主独立もかなわないことだろう。そのためにもまずは官僚の人事権を政治家が握るべきだ。

2013-08-06

朝日新聞と従軍慰安婦問題


2013-08-03

佐村河内守、震災犠牲者への追悼ソナタが完成


 作曲家・佐村河内守氏が、東日本大震災の犠牲者へ追悼の思いを込めて作曲した新作「ピ­アノ・ソナタ第2番」完成発表会を開いた。佐村河内氏は、30代半ばで聴力を失い、絶­対音感を頼りに創作を続ける作曲家。震災後、自身の「交響曲第1番 HIROSHIMA」が被災地で"希望のシンフォニー"と呼ばれていることを知り、音­楽家として力になりたいと考えていたところ、母を津波で失った少女との出会いがきっか­けとなり「ピアノのためのレクイエム イ短調」を作曲。その作品をベースに、すべての被災者にささげる長大なピアノソナタを­完成させたという。韓国のピアニスト、ソン・ヨルムを招き、曲の一部を披露した佐村河­内氏は、「通常のレクイエムとは逆に、亡くなった人の苦しみ、悲しみ、怒りを聞いても­らいたいと思った」と、曲に込めた思いを語った。


佐村河内守:魂の旋律~HIROSHIMA×レクイエム [DVD]

魂の旋律 ~音を失った作曲家~
NHKオンデマンド
佐村河内守