2014-08-07
斉藤道雄、奥山治美、加藤直樹、堤未果、他
3冊挫折、3冊読了。
『「ガンが食事で治る」という事実 済陽式ガンの食事療法vs星野式ゲルソン療法』済陽高穂〈わたよう・たかほ〉、星野仁彦〈ほしの・よしひこ〉(マキノ出版、2010年)/星野式だけ読む。ビタミンCの大量摂取、尿療法などの独自メニューあり。買って読むほどの内容ではない。
『ルポ 貧困大国アメリカ』堤未果〈つつみ・みか〉(岩波新書、2008年)/40万部のベストセラー。「マイホームを持つというマリオの夢は崩れ去り、後には膨大な借金だけが残った」(4ページ)との記述に邪悪な意図を感じて読むのをやめた。アメリカでは住宅を差し押さえられると借金はチャラになるはずだ。ペンが走ったという言いわけは通らない。計算された小さな嘘だろう。
『風来記 わが昭和史 1 青春の巻』保阪正康(平凡社、2013年)/『九月、東京の路上で』に紹介された部分だけ読む。
48冊目『九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響』加藤直樹(ころから、2014年)/小田嶋隆がラジオで紹介していた一冊。何と関東大震災における朝鮮人虐殺の中心舞台となったのは私が青春時代を過ごした江東区であった。その事実に打ちのめされた。ブログが元になっている書籍だが、編プロにいた人物だけに文章が柔らかく読みやすい。歴史考証もしっかりしていて資料的な価値もある。ただし結論部分で左翼的な姿勢が露呈していて、九仞の功を一簣(いっき)に虧(か)く印象を受けた。プロフィールにも「社会新報に執筆」とある。ヘイトスピーチに対する警鐘は納得できるが、中国・韓国の激化する反日感情という背景を無視しているのはおかしい。
49冊目『本当は危ない植物油 その毒性と環境ホルモン作用』奥山治美(角川oneテーマ21、2013年)/怒りや恨みつらみが書く動機となっているため非常に読みにくい。説明能力にも問題がある。データ解釈が稚拙に感じた。参考程度に読むのがいいだろう。健康本は明らかに外れが多い。
50冊目『悩む力 べてるの家の人びと』斉藤道雄(みすず書房、2002年)/第24回(2002年) 講談社ノンフィクション賞受賞作品。ブログ記事を書こうと古いメールを読み漁っていたところ、後輩から勧められた本を発見。それが本書。べてるの家の名前は知っていたが読むのは初めてのこと。斉藤はテレビマンだ。心の柔らかな部分を丁寧に描ききった傑作だ。読めば価値観がひっくり返る。常識に縛られがちな20代、30代のお母さんに読んで欲しい。べてるの家は精神障害者の共同住宅だ。統合失調症患者が多い。「そのままでいい」「治らなくていい」との開き直りともいうべき姿勢が生きる力を育む。失敗から仕事を失ってしまった彼らは事業を立ち上げる。そして浦河(北海道)の住民とも少しずつ交流を深めてゆく。人は皆、異常な何かを心に抱えている。社会が極端に狂気を抑えることで成り立っている姿が見えてくれば、おかしいのは我々の社会であることに気づく。彼らは病から悟りを得ている。続刊の『治りませんように べてるの家のいま』も早速取り寄せる。必読書入り。
プリーモ・レーヴィ著『溺れるものと救われるもの』が朝日選書で復刊
アウシュヴィッツ生還から40年、レーヴィの自死の1年前に本書は刊行された。 善と悪とに単純に二分できない「灰色の領域」、生還した者が抱える「恥辱」、人間が持つ最も恐ろしい悪魔的側面を描いた「無益な暴力」、アウシュヴィッツが風化することへの恐れを論じた「ステレオタイプ」……これらは実際に地獄を体験した者でなければ語れない。
アウシュヴィッツは、生存者のその後の人生にもつきまとった。生き残ったものたちは、生きる喜びを奪われ、いわれのない罪の意識と戦い続けた。 生還以来、その体験を証言し続けてきたレーヴィは何を思い、生きたのか? そして、地獄を生き抜いた者が、なぜ自ら死を選んだのか――?
世界中の哲学者、歴史家が、アウシュヴィッツを語るうえで欠かせないとした古典的名著が、朝日選書として待望の復刊。
・嘘、悪意、欺瞞、偽善/『溺れるものと救われるもの』プリーモ・レーヴィ
2014-08-05
2014-08-04
2014-08-03
すき屋の失敗の本質に関する考察
ワタミもゼンショーも、上層部が「新興宗教・やれば出来る教」にハマってしまって現場が後戻り出来ないくらいにブラック化してしまった(しかも上層部は「なんで出来ないんだ?」と本気で思っていた)のが問題の根幹であって、労働環境の是正は待ったなしなんだけどもうそれだけでは復活出来ない。
— ktgohan(斬祓中) (@ktgohan) 2014, 8月 1
新聞よりタメになる。/吉野家の「牛すき鍋膳」が成功し、すき屋の「牛すき鍋定食」が大失敗したのは何故か?すき屋の失敗の本質に関する考察 - Togetterまとめ http://t.co/UdMCBiASpG
— 小野不一 (@fuitsuono) 2014, 8月 3
さしずめ「一人第三者委員会」。ゼンショーは@ktgohan氏にひれ伏して教えを請え。
— 小野不一 (@fuitsuono) 2014, 8月 3
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