2014-10-01
宮城谷昌光
1冊読了。
70冊目『三国志読本』宮城谷昌光〈みやぎたに・まさみつ〉(文藝春秋、2014年)/ソフトカバーで1620円という値段を見れば、販促本と思われても仕方がないだろう。ところがどっこいそれで終わっていない。構成の勝利だ。11人との対談と語り下ろしが収められている。本当は白川静との対談だけ読むつもりであった。全員の名前を挙げると、水上勉、井上ひさし、宮部みゆき、吉川晃司、江夏豊、五木寛之、平岩外四、藤原正彦、秋山駿、マイケル・レドモンド。最後の3人が本当に面白かった。『月刊 文藝春秋』で10年の長きにわたって続いた連載が完結。三国志読本であると同時に秀逸な宮城谷昌光入門となっている。宮城谷は対談も上手くて驚いた。
2014-09-30
2014-09-29
渡邉哲也の致命的なツイート
渡邉哲也にとっては致命的なツイートだな。/【しばき隊】書泉グランデが排外主義を煽っているという批判についての批判【在特会】 - Togetterまとめ http://t.co/Yw6rI1bENT
— 小野不一 (@fuitsuono) 2014, 9月 28
威力業務妨害ですね。団体を反社指定すべきでしょう。教唆したものも対象ですね。RT @kirsnow050: @daitojimari 書泉グランデが #しばき隊 に襲撃される。 https://t.co/Y7194HfS1n 旅館の次は書店が標的となったか、次はどこかな?
— 渡邉哲也 (@daitojimari) 2014, 9月 26
みんなで買いに行けば良い RT @turbo81314: @daitojimari @kirsnow050 しばき隊ではありませんが、書泉グランデでの不買運動を呼びかけていますね。何というか異常です。 pic.twitter.com/PL0DMXev1W
— 渡邉哲也 (@daitojimari) 2014, 9月 26
2014-09-28
グレゴリー・コルベール「Ashes and Snow」
画像クリックで拡大。
読み聞かせ。グレゴリー・コルベール(カナダ)。 pic.twitter.com/5buZ7BRJer
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 9月 27
言葉を介さぬコミュニケーション。グレゴリー・コルベールの写真にCG合成は一切ない。 pic.twitter.com/MP1Dh2rt7x
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 9月 27
クジラとダンス。 pic.twitter.com/Fkzofyz5pa
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 9月 27
沈黙の中を何かが通う。グレゴリー・コルベールは写真家として世界的な評価を得た後、10年にもわたって雌伏。その間にこれらの作品を撮影した。 pic.twitter.com/jHNkRwr77v
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 9月 27
踊り舞う。 pic.twitter.com/DrywPjDc3L
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 9月 27
人類に差し伸べられた手。 pic.twitter.com/pVUn894W37
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 9月 27
圧倒的な静謐。風すら止まっているように見える。不毛な言葉は要らない。 pic.twitter.com/hG9E9VRyLs
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 9月 27
ゾウの眼を私の眼が見つめ返す。人間と動物の共生を活写することでグレゴリー・コルベールは「縁りて起こる」世界を見事に捉えた。とすれば雌伏の10年は出家の10年と考えることも可能だ。沈黙の中から生の豊穣さが湧きあふれる。 pic.twitter.com/msSPPT2Ioz
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 9月 28
Ashes and Snow by Gregory Colbert from Gregory Colbert on Vimeo.
2014-09-27
宇沢弘文逝く
この碩学(せきがく)にして人前であがることがあった。86歳で死去した経済学者の宇沢弘文さんが1983年に文化功労者になり、昭和天皇に招かれて話をしたときである。「ケインズがどうの、だれがどうした」。そのうち自分でもわけが分からなくなってしまったのだという。▼すると天皇が身を乗り出してきた。「キミ。キミは経済、経済と言うけれども、要するに人間の心が大事だと言いたいんだね」。その言葉に電撃的なショックを受け、目がさめた思いがした、と本紙の「私の履歴書」で振り返っている。人間の心を大切にする経済学は、宇沢さんの研究を貫く芯になったテーマでもあった。▼公害問題にのめり込み、水俣では水俣病の研究、治療に尽くした医師・原田正純さんと親交を結んだ。重篤な患者が原田さんを見るとじつにうれしそうな顔をして、はいずって近づこうとする姿に感動した。経済の繁栄と一人ひとりの生活の落差を目の当たりにし、解決の道を探るための経済理論づくりを進めたのである。▼米国で研究生活を送ったのは平和運動、ベトナム反戦運動が盛んなころだった。ともに運動に関わった同僚が知らぬ間に大学を解雇されたりした。知人に連れられてよく集会に行き、歌のうまい女子高校生に感心した。のちに日本でもよく知られたフォーク歌手のジョーン・バエズである。人間臭さにも満ちた生涯だった。
【日本経済新聞 2014年9月27日】
・行間に揺らめく怒りの焔/『自動車の社会的費用』宇沢弘文
・人の心を大事にする経済学:伊勢雅臣