2冊読了。
62冊目『
円高円安でわかる世界のお金の大原則』岩本沙弓〈いわもと・さゆみ〉(翔泳社、2009年)/迷うことなく必読書に指定。2冊買って1冊友人にプレゼントしたいくらいだ。これに優る為替入門書はない。ただし勘違いしないで欲しいのだが外国為替証拠金取引(FX)入門ではない。岩本は既に休筆宣言をしているが、英気を養って一日も早い執筆再開を願うものである。
63冊目『
生きる技法』安冨歩〈やすとみ・あゆむ〉(青灯社、2011年)/衝撃の一書だ。昨年は同い年ということで1位にした佐村河内守にまんまと騙されてしまったわけだが、何と安冨も同い年であった。そして本年の1位は本書となりそうだ。著者は東大教授という肩書をかなぐり捨てて、自分自身の魂の遍歴と精神の彷徨を綴る。『
原発危機と「東大話法」』の柔らかな眼差しは自分自身と対峙することで手に入れたものだった。人生や生活で何らかの抑圧を感じている人は必ず読むこと。アダルトチルドレンやハラスメント被害者は本書を書写することで精神科の名医と同じ効果を得ることができるだろう。いかなる宗教者よりも安冨は真摯に自分と向かい合っている。その姿勢に頭を垂れる。なるべく早めに書評をアップする。
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