2021-05-09

貝印 関孫六15000STが値崩れし10000CCが品切れ


家庭用のおすすめ庖丁

 ・貝印 関孫六15000STが値崩れし10000CCが品切れ

白紙2号(白ニ鋼)の出刃包丁が欲しかった



 15000STが値崩れしている。月寅次郎氏の解説によれば元々の価格は10000CC(定価11000円)の1.5倍だったというから16000円前後したものと思われる。それがどうだ。8582円まで下がっている。ほぼ半額である。15000STは「(V金10号よりもランクが高い)コバルトスペシャルを使用して、2万円以下に抑えているというだけで高く評価できます」との賛辞(関孫六15000ST 包丁おすすめランキング3位)。

 一方、私が密かに狙っている10000CCは品切れ状態となっている(貝印公式サイト)。



 ついこの間まで8000円台で売られていたのだ。ひょっとして廃番になるのか? 今時錆びる庖丁が売れるとも思えない。いい道具には手間が付いて回る。

「大した料理ができるわけでもあるまいし、どうして高い庖丁を選ぶのだ?」との声が聞こえてくる。正しい意見だ。しかし「いのち短し 恋せよ乙女」(「ゴンドラの唄」)である。余生の短さを思えば本物を追求するのが当然だ。まして庖丁は家庭用であれば軽く10年以上は使える。多分30年は大丈夫だ。

 もう一つ心惹かれているのは「安田刃物 源虎徹 本刃付け スウェーデン鋼 三徳包丁 180mm YS900」である(5692円)。



 19C27鋼は「サンドビック社のスウェーデン鋼。銀三鋼と同じ特性がある」(刃物鋼材 : Japonika Hamono)。銀紙3号はステンレスだが和包丁にも使われており、amazonレビューには「砥石の乗りがよい」「倍近い値段で買ったミソノよりも切れ味が良く刃もちもします」とある。

 静かな夜に庖丁を研いでいると集中力と狂気が交錯する瞬間がある。ひょっとすると悪人の頸動脈を裁断することがあるかもしれないし、はたまた重い責任を果たすべく自分の腹に突き立てるかもしれない。太い溜め息をついて私は呟く。「山姥」(やまんば)と。


はがね
包丁の材質
刃物鋼材 : Japonika Hamono

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