・『ロシアンパワー養成法』足立弘成
・筋トレの害
・『身体を芯から鍛える! ケトルベルマニュアル』松下タイケイ
・『動ける強いカラダを作る! ケトルベル』花咲拓実
従来より例(ママ)挙できる本来あってはならない悲観論と報告をピックアップすると次のようになります。
1.筋出力測定では【数値の向上が見られるのに、動きに】結びつかない。あるいは、スピードを失った。
2.筋肉は獲得(肥大)できたが、動きに結びつかない。あるは、スピードを失った。ex.腰、腕
3.スピード・トレーニングが可能だと言われるマシーンでトレーニングを行っているのに、実際動作でスピードが生まれない。
4.身体が硬くなった。ex.各関節可動領域の縮小
5.鍛えているのに故障が絶えない。ex.ハムストリングス、肩、前腕、手首、腰、膝、足首、足甲部
6.末端部(いわゆる小手先)の動作が目立つようになった。
7.【力がついたためか】、強引な動作が目立つようになった。
8.怪我の後のリハビリテーションを行った部位が痛む。また他の部位(近位を指す)に痛みが発生した。
9.持久力が失われた。
10.疲れやすい。
どうしてこのようなことが起きるのでしょうか。すべて、トレーニングや筋肉に対する誤解、動作様式の無視から起こっています。特に、可変抵抗マシーン、チューブ・バネ弾性利用のトレーニングで、それが著しく誤認されています(特殊なものもあるかもしれませんが……)。
【『新トレーニング革命 初動負荷理論に基づくトレーニング体系の確立と展開』小山裕史〈こやま・やすし〉(講談社、1991年/新訂版、1994年)】
イチローが使っていたB.M.L.T.カムマシンで一躍有名になったのが初動負荷理論である。筋肉がリラックスした状態から負荷をかけて、一気に抜けるような動きなのだろうと想像する。例えば斧、大ハンマー、投網などの動きも初動負荷である。ボールを投げるのも力が必要なのは投げる瞬間だけだ。理に適(かな)っている。
ボディビルダーの場合、筋肥大が目的で彼らの筋肉は実用に即していない。一種の鎧(よろい)と考えていい。何を隠し、守るのかは知らないが。
古来、日本の武術家や武道家は筋トレを行っていない。筋肉を鍛えるのは昭和に入ってからの文化ではあるまいか。個人的には木村政彦以降のことだと考えている。
・B.M.L.T.カムマシン導入先一覧
マシンを使う動きが自然なものであるとは思えない。私にとってはケトルベルが初動負荷理論の実践である。
尚、本書は専門的な内容で参考になる部分もあるが、小山の他の著書については自己愛まみれの読むに堪(た)えない文章が多く、とてもおすすめできない。
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