2022-02-16

食事と自律神経の関係/『病気が治る鼻うがい健康法 体の不調は慢性上咽頭炎がつくる』堀田修


 ・食事と自律神経の関係

『つらい不調が続いたら 慢性上咽頭炎を治しなさい』堀田修
鼻うがいのやり方

 一方、食事と自律神経の関係ですが、1食を5分以内で食べ終わるほどの早食いは交感神経優位の状態で、奥歯でよく噛んで十分に時間をかけて食事をする場合は副交感神経優位の状態です。そして、消化吸収時には副交感神経が働いて消化を促進します。ところがリラックスさせる副交感神経も、活発になりすぎるとアレルギー症状をひきおこしますので、バランスが大切といえます。
 食事の内容も影響します。肉食に偏っていると交感神経優位の状態をもたらし、野菜を中心とした食事をしていると副交感神経優位の状態をつくります。なぜなら、肉類はアミノ酸からつくられる酸性食品なので消化時間が短く交感神経を活発にさせ、野菜はアルカリ食品から活性酸素を奪って副交感神経を活発にさせます。
 事実、「アデノイドが腫れている子どもは偏食である」ということは、山崎氏が活躍した1960年代以前からよく知られていたことです。偏食が自律神経に影響して免疫システムを乱れさせるため、慢性上咽頭炎の発症に関係しているだろうことは、十分に考えられます。

【『病気が治る鼻うがい健康法 体の不調は慢性上咽頭炎がつくる』堀田修〈ほった・ほさむ〉(角川マーケティング、2011年)】

 交感神経優位とは昂奮状態である。肉食人種が戦闘的なのもむべなるかな。『つらい不調』よりも少しばかり臨床的な記述が目立つ。ただし堀田は著作が多いので、やはり新刊優先で考えた方がよかろう。


 一見してわかるように上咽頭は体外と体内の接点である(※喉や腸は体外という説もあるが)。言わば体内の入り口で異物を排除しているのが鼻や口であり、もう一歩進んだところに上咽頭が鎮座する。侵入を許してしまうと白血球の出番となるわけだが、時にウイルスや最近は獅子身中の虫となる。

 自律神経失調症は症状が多岐にわたっていてドクターの所見は意外と当てにならない。通院してもよくならない場合は上咽頭炎を疑うべきだろう。

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