古本屋の殴り書き(旧)
「ただ独り、不確かな道を歩め」エリアス・カネッティ
2011-06-30
本当の勉強をすることこそ、本当の反抗になる
現代の若い人の中には、勉強を軽視することも大人の世界への反抗と思って、もっぱら動物系の探求反射だけで、次の時代の道を見出そうとしている人が少なくない。それも当然だろう。ところが、大人の押しつけている勉強は、本当の勉強ではないのだから、本当の勉強をすることこそ、本当の反抗になるのである。
【『脳 行動のメカニズム』千葉康則(知的生き方文庫、1985年)】
脳 行動のメカニズム
2011-06-29
神への信と不信
祖父母は神以外に自分たちを殺せるものなど何もないと思っており、同時に神を信じていない。
【『卵をめぐる祖父の戦争』デイヴィッド・ベニオフ:田口俊樹訳(ハヤカワ・ポケット・ミステリ、2010年)】
2011-06-28
石川道子、ポール・コリアー
2冊挫折。
挫折36『
死海文書と義の教師
』石川道子(シェア・ジャパン出版、1996年)/ベティ・ストックバウアーなる人物が書いたクリシュナムルティの記事が2章に渡って紹介されている。ベンジャミン・クレームが主催する団体がシェア・ジャパンのようだ。「世界教師マイトレーヤ」って類いの代物。神智学協会の亜流みたいなものか。数行読むのがやっとだった。
挫折37『
民主主義がアフリカ経済を殺す 最底辺の10億人の国で起きている真実
』ポール・コリアー:甘糟智子〈あまかす・ともこ〉訳(日経BP社、2010年)/文章が嫌な臭いを放っている。慌てて奥付を見たところ世界銀行の関係者であった。途端に読む気が失せた。アフリカを奴隷化し、搾取し尽くし、虐殺してきた側の開発学に興味はない。キリスト教が説く平和は日本人が想う平和と隔絶している。「民主主義がアフリカを殺す」だと? 散々アフリカ人を殺してきたくせしやがって。その前に「英・米・仏がアフリカ人を殺す」という本を出すべきだろう。ったく反吐(へど)が出そうだ。
この世界は、何人の安全も保障していない
今日この世界は、何人の安全も保障していない。戦争は数多く発生しているし、暴力行為はあとを断たない。われわれには危険がないと、あえて断言できる人がいるだろうか。
【『民間防衛 あらゆる危険から身をまもる』スイス政府:原書房編集部訳(原書房、1995年)】
警句を味わう
全部買っても3万円程度だ。知人の結婚式に出席したと思えば安い買い物といえる(笑)。
蝿の苦しみ 断想
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名誉心について/『人生論ノート』三木清
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視覚は高尚な感覚/『ゲーテ格言集』ゲーテ
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人間を照らす言葉の数々/『ブレヒトの写針詩』岩淵達治編訳
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跳躍する言葉 予測不能なアフォリズム/『蝿の苦しみ 断想』エリアス・カネッティ
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毒舌というスパイス/『世界毒舌大辞典』ジェローム・デュアメル
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