クリシュナムルティの翻訳をしてきた大野龍一が邦訳未刊の暴露本を紹介している。盟友で当初、クリシュナムルティ財団の切り盛りをしていたラージャゴパル。彼の夫人がクリシュナムルティと愛人関係にあったという内容だ。しかも20年間に及んだという。
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クリシュナムルティと二重人格
ジョン・グレイもこの本を根拠に批判していたのだろう。
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ジョン・グレイのクリシュナムルティ批判/『わらの犬 地球に君臨する人間』ジョン・グレイ
私の所感は、「フーーーン」ってところだ。もう少し詳しく述べると「そういう本が発行されているってことね」以上、である。
大野の論法でいけば、ある程度のボリュームがあって文章が上手ければ全て事実となってしまう。
ではまず基本的なことから考察しよう。浮気をしたのはラージャゴパル夫人である。その後、離婚したのかどうはわからない。ただ長期間にわたってクリシュナムルティとラージャゴパルは財団運営を巡り裁判で争っていた。
で、この本はラージャゴパル夫人の娘が執筆している。実母の浮気を世間に公開する目的は何か? 最初に想定されるのは金銭であろう。続いて報復。私としては既に道ならぬ行為をした人物が「娘にだけ真実を語った」ということは考えにくい。
大野のブログには、クリシュナムルティの翻訳を巡って様々なトラブルがあったことが書かれている。
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「クリシュナムルティ病」について(改)
クリシュナムルティの大半の翻訳を行ってきた大野純一(有限会社コスモス・ライブラリー社主)を非難している。「甚だしい見当違い」「頑固に思い込んでいる」「もっと悪質な氏の嘘を指摘しておく」「氏の鈍重・卑小な『エゴ』」「氏の杜撰な仕事ぶりには文字どおり度肝を抜かれた」「僕はその尻拭いに追われて疲労困憊した」という言葉は批判というよりも人格攻撃に近い。
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僕がクリシュナムルティの翻訳をやめたわけ(改)
こちらはクリシュナムルティ財団との悶着(もんちゃく)である。そして再び大野純一を攻撃している。翻訳の舞台裏は何のために書かれたのか? 文章から伝わってくるのは怒りだ。怒りを手放すことなく文末に至っているため、実に後味の悪い文章となっている。
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お困りネットレビュアーの精神分析
怒りの矛先はamazonのレビュワーにまで向けられる。ただ、これに関しては「エヴァンジル」なる人物が、藤仲孝司の関係者っぽい印象を受けた。藤仲本人だとしても驚くには値しない。
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『時間の終焉』を推す
リンクは時系列順で紹介している。ここでは一転して、大野純一から本を進呈されて大喜びした旨が書かれている。大野龍一はたぶん神経質な性格で傷つきやすいタイプの人間なのだろう。目まぐるしい心の振幅がそれを物語っている。
彼がスキャンダル本を鵜呑みにしたのはこうした背景と無縁ではあるまい。それとも大野は週刊誌などの記事も事実だと思い込んでいるのだろうか?
確認しようのないことを、あれこれ思いあぐねても仕方がない。ブッダにも愛人スキャンダルがあった。人を貶(おとし)める手法としては古典的なものだ。
なお基本的なことではあるが、悟りの状態はLSDを服用した場合とそっくりであることはよく知られている。更にそれは癲癇(てんかん)の発作とも酷似しており、側頭葉が激しく反応していることが脳科学の世界で明らかになっている。
結論――私は他人の下半身にはあまり興味がない。以上。