2011-08-13

皮膚に貼るだけ、医療もスパイ活動も変える超薄型電子パッチ

ees

 タトゥー感覚で皮膚に貼るだけで、医療からコンピューターゲームまで、果てはスパイ活動さえも変革してしまうマイクロ電子技術を開発したと、米、中、シンガポールの国際研究チームが11日の米科学誌サイエンス(Science)に発表した。

 厚さ50ミクロン未満、髪の毛1本よりも薄いパッチ状の「表皮電子装置(epidermal electronic system、EES)」は、皮膚と同じくらい柔らかく、重さはゼロに近い。皮膚に貼ればワイヤレスでその人の脳や心臓、筋組織の活動を監視でき、従来のような分厚い電極を装着しなくて済む。のどに貼れば、音声作動式のコンピューターゲームを90%以上の精度で操作できるという。

 のりも粘着性物質も使っていないが、分子と分子を結合させるファンデルワールス力を利用しているため、長時間にわたって皮膚に張り付けておくことが可能。使用電力も非常に少なく、極小の太陽電池を搭載するか周辺を飛び交う電磁波を拾うことで作動するという。

 開発に携わった米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(University of Illinois at Urbana-Champaign)のジョン・ロジャース(John Rogers)教授(材料工学)は、「電子工学と生物学の区別をうやむやにする技術だ」と語った。

 喉頭疾患患者の発話を補助したり、内密な話をしたい時に声を出さずに交信するための装置として使う可能性も秘めている。睡眠時無呼吸症候群の患者や新生児医療が必要な赤ちゃんへの使用、けが・やけどを治療する電子ばんそうこうの役割も期待できるかもしれない。

「最終的には、皮膚に貼っても感知できないほど皮膚と一体化した装置を開発したい」と、ロジャース教授は話している。

AFP 2011-08-12

 グレッグ・イーガンの世界が現実になりつつある。脳内に埋め込まれるのも時間の問題か。

マイクロチップ

あなたが気づけば非常口は変わる(修正版)

2011-08-11

反逆のグラフィティ・アーティスト(落書き芸術家)「バンクシー(Banksy)」


 ・反逆のグラフィティ・アーティスト(落書き芸術家)「バンクシー(Banksy)」

「Gun Yourself」バンクシー作

「芸術テロリスト」とも呼ばれているイギリスのアーティスト。

Banksy, Gillett Square, Dalston

Banksy - Dungeness

banksy? maybe not.

Banksy

Banksy

Banksy Versus Bristol Museum

BANKSY

banksy

BANKSY - Birmingham, AL

クー・クラックス・クラン(KKK)と反ユダヤ主義


Banksy

 イギリスのロンドンを拠点に活動する覆面芸術家バンクシー。ロンドンのテート・モダンや、ニューヨークのメトロポリタン美術館への無許可展示など、常にスキャンダラスなパフォーマンスで話題の人物。世界中の壁、橋、街の動物園など、あらゆるストリートの一角に、ウィットに富み、破壊力のあるグラフィティで彩りを与えることを仕業としている。そのモチーフは大量破壊兵器を持った猿、スマイリーマークと警察官、ドリルや傘を持ったネズミなど、世界を風刺したものが多い。バンクシーは多くの作品を残しているが、その素性はいまだ多くの謎につつまれている。新旧合わせた彼の代表作を初めてオールカラーで網羅した待望の日本語版が、ついにリリース!

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2011-08-10

不可触民が偉大な指導者と認めるのはアンベードカルただ一人


「不可触民虐待は少しも改まっていないのをあなたもすでに知ったはずです。
 この国の不可触民は今もなお“農奴”だ、ということも、ね。
 われわれが不可触民の唯一、かつ真に偉大な指導者と認めるアンベードカル博士の例をみてごらんなさい。
 彼は、初代法務大臣として、インド憲法を創設していながら、ガンジーイズム批判者の最右翼の一人として結局国民会議派から追い出されました。国民会議派支配即ちブラーミン・カーストヒンズー支配下のインドでは終始黙殺されています。
 ネルーの、かの有名な『インドの発見』という本の中には、アンベードカルのアの字も見当りません。(中略)
 アンベードカル博士は、いうなれば、不可触民階級の“ジンナー”だったのです。彼が不可触民に分離選挙制度を設けることを主張したとき、ガンジーがお得意の“死の”ハンガーストライキで反対し、結局阻止してしまいました。
 ジンナー同様、裏切り者、分裂主義者のレッテルを貼られたアンベードカル博士の最大の罪は、一億の不可触民を、独立の名においてカーストヒンズーの犠牲にすることを最後まで拒否した、ということなのです。
 だからこそ、われわれは彼を尊敬し、彼の思想の忠実な弟子であることに誇りをもっているのです」

【『不可触民 もうひとつのインド』山際素男〈やまぎわ・もとお〉(三一書房、1981年/光文社知恵の森文庫、2000年)】

不可触民―もうひとつのインド (知恵の森文庫)

合衆国憲法とブッカー・T・ワシントンとジョン・デューイ/『不可触民の父 アンベードカルの生涯』 ダナンジャイ・キール