2011-09-14

米国:中東担当特使を再派遣へ パレスチナ国家承認協議で


 クリントン米国務長官は13日、パレスチナが目指している国連での国家承認についてパレスチナ側などと協議するため、先週中東を訪問したヘイル中東和平担当特使を再び同地域に派遣することを明らかにした。国務省で記者団に語った。
 クリントン氏は「永続する解決に至る唯一の道は関係者間の直接交渉だ」と述べ、パレスチナが国連で国家承認を求めることを諦め、イスラエルとの交渉に戻るよう要求した。
 ヌーランド国務省報道官によると、ヘイル氏は14日と15日にイスラエルのネタニヤフ首相やパレスチナ自治政府のアッバス議長とそれぞれ会談する。(ワシントン共同)

毎日jp 2011-09-14

 アメリカがイスラエル寄りの動きを見せている。

デジタル・コンピューターの回路やバイクの変速ギアのなかにも真理が宿っている


 ブッダや神が花びらや山の頂に住んでいるのと同じように、デジタル・コンピューターの回路やバイクの変速ギアのなかにもそのまま真理が宿っているのである。そう考えなければ、ブッダの品位を汚すことになる――それはとりもなおさず自分自身を卑しめることにほかならない。

【『禅とオートバイ修理技術』ロバート・M・パーシグ:五十嵐美克〈いがらし・よしかつ〉(めるくまーる、1990年/ハヤカワ文庫、2008年)】

禅とオートバイ修理技術〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)禅とオートバイ修理技術〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)

J・クリシュナムルティ、アラン・W・アンダーソン


 1冊読了。

 61冊目『生の全変容』J・クリシュナムルティ、アラン・W・アンダーソン:大野純一訳(春秋社、1992年)/高価であったため入手が遅れた。定価が3200円とは知らなかった。サンディエゴ州立大学の宗教学教授との対談である。やはり対談はわかりやすい。大学教授の馬鹿っぷりが強烈だ。最後の最後まで聖書を始めとする諸々の文献を引用している。だがクリシュナムルティは相手を選ぶことがない。誰であろうと率直に語りかけている。実に素晴らしい内容で付箋だらけになってしまった。クリシュナムルティ本はこれで49冊目。

2011-09-13

喝采なき舞台で会釈を


 観客のいない舞台。彼女が会釈するのは記憶に収まる過去の客であろうか。あるいは明日の客であろうか。それとも……。後ろ姿にはその人の生きざまが現れる。前は繕(つくろ)えるが後ろは誤魔化しようがない。顔は鏡で確認できるが背中を見ることはできない。喝采なき舞台の静かな佇(たたず)まいが深い余韻を残す。

Curtsey

歌が生まれる場所


このストリートミュージシャンがすごい

 いやあ、これは凄い。世界各地のストリートミュージシャンが紹介されているが実に楽しい。目の前にいる人に楽しんでもらおうという心意気が、コマーシャリズムとは無縁の豊穣さを伝える。

 ただ歌わずにいられない、リズムを掻き鳴らさずにはいられないといった衝動が聴く者の何かを揺さぶる。河原乞食や大道芸との言葉が示すように、本来の芸能は何もないところから誕生した。

 彼らにとって教則本や技術は関係ない。ひたすら陽気に音を楽しむだけだ。その自由な魂に心を打たれる。

 私は見た。歌が生まれる場所を。

 果たして我々の生活には電気信号以外の音楽が存在するだろうか? 何か大きなものをテクノロジーに奪われたような気がしてくる。

 パキスタンの少年の歌は日本の節回しとよく似ていて驚かされた。