2010年9月23日。
2012-02-02
ポール・ホフマン
1冊読了。
7冊目『放浪の天才数学者エルデシュ』ポール・ホフマン:平石律子訳(草思社、2000年/草思社文庫、2011年)/ついこの間、マーシャ・ガッセンを堪能したばかりだ。にもかかわらず、ポール・ホフマンはあっさりとマーシャ・ガッセンを退けた。いやはや、こんなことがあっていいものだろうか? ポール・エルデシュは「歩くエピソード」であった。彼の口は毒気の強い警句を発した。数学と恋に陥り、死ぬまで添い遂げた。人生のほぼ全てを数学に捧げた。そのためエルデシュは一人だとバスに乗ることもできなかった。彼は靴紐さえ結べなかったという。エルデシュは485人もの共著者と1000本以上に渡る論文を発表した。天使のように汚(けが)れがなく、僧侶のようにストイックであった。道を極める人物は型破りであることを避けられない。サイモン・シン著『フェルマーの最終定理 ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで』を読んだ人は必読のこと。
7冊目『放浪の天才数学者エルデシュ』ポール・ホフマン:平石律子訳(草思社、2000年/草思社文庫、2011年)/ついこの間、マーシャ・ガッセンを堪能したばかりだ。にもかかわらず、ポール・ホフマンはあっさりとマーシャ・ガッセンを退けた。いやはや、こんなことがあっていいものだろうか? ポール・エルデシュは「歩くエピソード」であった。彼の口は毒気の強い警句を発した。数学と恋に陥り、死ぬまで添い遂げた。人生のほぼ全てを数学に捧げた。そのためエルデシュは一人だとバスに乗ることもできなかった。彼は靴紐さえ結べなかったという。エルデシュは485人もの共著者と1000本以上に渡る論文を発表した。天使のように汚(けが)れがなく、僧侶のようにストイックであった。道を極める人物は型破りであることを避けられない。サイモン・シン著『フェルマーの最終定理 ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで』を読んだ人は必読のこと。
2012-02-01
地に臥して乞う者
「資本主義」と題された写真。地に臥(ふ)して乞う者と道行く者あり。彼を跪(ひざまず)かせる力は何か? そこに資本主義の残酷なメカニズムがある。我々が商品を選ぶのと同じように企業は人を選ぶ。ある者には惜しみなく報奨金を与え、ある者は切って捨てられる。カタカナでセーフティネットといわれるようになった頃から社会保障はズタズタになった。彼を立ち上がらせることのできる力は「怒り」しかないだろう。男はその時暴徒と化す。
◎乞い人
◎せめて「小銭か微笑みを」
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