2012-08-09

雨に煙るリスボン


 路面電車と自動車が共存している。人間らしい喧騒が聞こえてくるようだ。雨に煙(けぶ)るリスボン(ポルトガル)は砂岩(さがん)のように落ち着いた色調を湛(たた)えている。中央に電車のライト、そして信号の青、標識とテールランプの赤、電車とポールの黄色が淡いアクセントを施す。消失点が中央にあるため据わりのよい安定感のある構図となっている。宇沢弘文〈うざわ・ひろぶみ〉は交通事故死を減らすために路面電車の積極的活用を提唱した。我々はもっとゆったりした時間を楽しむべきなのだろう。

Lisboa Autêntica: agitada

ジャック・アタリ「反ユダヤ主義は忘恩」


 ジャック・アタリは現代におけるシオニズムの旗手。