【ダブリンAFP=時事】カトリックの国アイルランドで1922~96年、1万人以上の女性が奴隷労働をさせられていた「マグダレン修道院事件」について、調査委員会が収容者の4分の1以上は国家の手で送り込まれていたと結論付けた。これを受けケニー首相は5日、議会で謝罪した。
マグダレン修道院に収容されたのは、未婚の母をはじめ、カトリックの教義を厳格に解釈し「堕落している」とみなされた女性たち。マカリース前大統領の夫マーティン・マカリース上院議員率いる調査委が2011年に発足し、国家の関与を調べていた。
その結果、福祉事務所や学校、司法機関が修道院送りに介在していたことが判明。ケニー首相も「さまざまな経緯で女性たちは収容されたが、うち26%は国家が関与する形でマグダレン修道院に送られていた」と認めた。
【時事ドットコム 2013-02-08】