2013-11-03

ヘルマン・ヘッセ、福江純、マーティン・リンストローム、今野晴貴、オットー


 4冊挫折、1冊読了。

アインシュタインの宿題』福江純〈ふくえ・じゅん〉(大和書房、2000年/知恵の森文庫、2003年)/砕けた調子が裏目に出ている。

なぜ、それを買わずにはいられないのか ブランド仕掛け人の告白』マーティン・リンストローム:木村博江訳(文藝春秋、2012年)/やや冗長。本書でも紹介されているヴァンス・パッカード著『かくれた説得者』を読めば十分だ。

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』今野晴貴〈こんの・はるき〉(文春新書、2012年)/良書。ただ私の興味が続かなかった。

聖なるもの』オットー:久松英二訳(岩波文庫、2010年)/原著は1917年の刊行。10年前に出会っていたら読了したことだろう。ルードルフ・オットーはドイツのプロテスタント神学者・宗教哲学者。この分野はR・ブルトマン著『イエス』を凌駕するものでなければ食指が動かない。※参照記事

 55冊目『シッダルタ』ヘルマン・ヘッセ:手塚富雄訳(岩波文庫、2011年)/読んでいる途中で「必読書」に入れた。メタフィクションである。ブッダはゴータマとして登場するが主人公のシッダルタは別人だ。「それにしても……」という思いを禁じ得ない。西洋の知性がここまで仏教を理解するとは。日本人が鎌倉仏教の上にあぐらをかいて仏教を名乗っている事実に嫌悪感すら抱かされた。悟りと迷いの往還に六道輪廻の真実を見た。文学者は偉大なる翻訳者でもある。やがてクリシュナムルティを描く文豪も出てくることだろう。

2013-11-02

ジェフリー・ディーヴァー、アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム、丸山健二、ネレ・ノイハウス、ユッシ・エーズラ・オールスン


 5冊挫折、2冊読了。

深い疵』ネレ・ノイハウス:酒寄進一〈さかより・しんいち〉訳(創元推理文庫、2012年)/酒寄進一の訳が苦手だ。読み終えた例(ためし)がない。

風を見たかい?』丸山健二(求龍堂、2013年)/求龍堂というスポンサーに丸山は支えられているのが腑に落ちない。数ページで挫ける。

人生なんてくそくらえ』丸山健二(朝日新聞出版、2012年)/つい半分以上読んでしまった。昔を懐かしむあまり。若い人は読むといいよ。丸山のメッセージは常に一方的だ。対話性を欠いている。その独善性が小説作品をつまらなくしてしまったのだろう。『メッセージ 告白的青春論』(1980年)、『君の血は騒いでいるか 告白的肉体論』(1981年)を読んだ時の昂奮はどこにもなかった。なんと、『新装版 まだ見ぬ書き手へ』(眞人堂、2013年/朝日文芸文庫、1997年)が出た。これはお薦め。

時空の歩き方 時間論・宇宙論の最前線』スティーブン・ホーキング、他:林一〈はやし・はじめ〉訳(早川書房、2004年)/予想以上に難しかった。

特捜部Q 檻の中の女』ユッシ・エーズラ・オールスン:吉田奈保子訳(ハヤカワ文庫、2012年)/翻訳がダメ。意味不明な箇所が目立つ。シリーズものだけに残念。

 53冊目『追撃の森』ジェフリー・ディーヴァー:土屋晃訳(文春文庫、2012年)/こりゃダメだろう。手抜きとしか思えない。ま、それでも最後まで読んだけどさ。

 54冊目『死刑囚』アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム:ヘレンハルメ美穂訳(RHブックス・プラス、2011年)/武田ランダムハウスジャパンの文庫本。これは佳作。ヘレンハルメ美穂とくれば北欧ミステリ。社会派小説かと思いきや、最後に大どんでん返しが待っている。死刑反対の物語でもある。

古代中国では、宇宙=世界を覆う屋根


 古代中国、後漢時代(25年~220年)に編纂された最古の部首別辞書『説文解字』()によれば、“宇”の文字はもともと建物の屋根の縁を示しており、そこから時間とともに“この世の限りを覆う大屋根”を指すようになっていったという。また、“宙”の文字は、もともと建物の屋根の中心である“棟木”の意味で使われていたが、徐々に“過去・現在・未来の時間の広がり”といった意味を含むようになったことが記されている。

宇宙という言葉はどこから来たの?:秋山文野

我々は闇を見ることができない/『暗黒宇宙の謎 宇宙をあやつる暗黒の正体とは』谷口義明

宇宙の終焉


宇宙の終焉
宇宙の最後

宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)宇宙創成〈下〉 (新潮文庫)サイクリック宇宙論―ビッグバン・モデルを超える究極の理論インフレーション宇宙論―ビッグバンの前に何が起こったのか (ブルーバックス)

ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)宇宙の始まりと終わり多世界宇宙の探検 ほかの宇宙を探し求めて仏教は宇宙をどう見たか: アビダルマ仏教の科学的世界観 (DOJIN選書)

ロン・マッカラム:視覚障害者の読書を可能にした技術革新


 ロン・マッカラムは1948年に生まれ、生後数か月後に視力をなくしました。この愛情に溢れた感動的なスピーチにおいて、彼は優れたツールやコンピューターを利用した支援技術の進化によっていかに彼が読めるようになったかをお話しします。親切なボランティア達の協力によって、彼は法律家になっただけでなく、学問の世界で生き 何よりも素晴らしいことに貪欲な読書家になりました。視覚障害者の読書革命へようこそ。(TEDxSydneyで撮影)


 巧まざるユーモアが彼の豊かな人生を雄弁に物語っている。録音テープを「聴く」ではなく「読む」と表現しているところに注目。テクノロジーの進化が脳と身体機能の拡張であることがよく理解できる。レイ・カーツワイルの名前も登場する。スピーチ終了時における天衣無縫さが少年のようだ。