2014-01-27
なくならない飢餓/『面白いほどよくわかる「タブー」の世界地図 マフィア、原理主義から黒幕まで、世界を牛耳るタブー勢力の全貌(学校で教えない教科書)』世界情勢を読む会
・なくならない飢餓
・穀物メジャーとモンサント社
人間一人が生きていくために必要な食料が穀物で年間約150キログラムとすると、数字の上では133億人分が確保されていることになる。
ところが、その多くは人間のためだけではなく家畜の飼料に回され、先進国の食肉用として消費される割合が高いのが現状だ。
その結果、生産地の国々に食料が回らず、先進国では飽食状態となる構造が生まれた。この偏在が是正されないかぎり、食料不足と飢餓人口の増大には歯止めがかけられないのだ。
【『面白いほどよくわかる「タブー」の世界地図 マフィア、原理主義から黒幕まで、世界を牛耳るタブー勢力の全貌(学校で教えない教科書)』世界情勢を読む会(日本文芸社、2004年)】
この状況を端的に表したのが以下の画像である。
・IMF(国際通貨基金)を戯画化するとこうなる
資本主義経済は椅子取りゲームであり、国家同士がプレイする場合には椅子の数は8脚しかない(G8)。そしてクラブに出入りできる国家も限られている(OECD)。
胴元はFRB、IMF、世界銀行など。
コモディティのメインである原油やゴールドは完全に白人が支配している。
・経済侵略の尖兵/『エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメリカ』ジョン・パーキンス
・ODA(政府開発援助)はビジネスだ
飢餓状態にある人間は学ぶことができない。反逆する意思すら持てないことだろう。彼らは乏しい糧食のためにどんな酷い仕打ちにも耐えながら生きてゆくほかない。病めば死ぬ。免疫力も抵抗力も削がれている。
人間を奴隷という名で家畜化したのが白人の文化であり、日本は有色人種でありながらその恩恵を享受している。確かに貧富の差は拡大しているが、まだスラム化までには至っていない。
以下のページで紹介した動画をよく見て欲しい。
・暴力と欲望に安住する世界/『既知からの自由』J・クリシュナムルティ
こんな世界は一度破壊しなければならない。同じような世界が再び現れるなら何度でも破壊すべきだろう。
面白いほどよくわかる「タブー」の世界地図―マフィア、原理主義から黒幕まで、世界を牛耳るタブー勢力の全貌 (学校で教えない教科書)
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世界情勢を読む会
日本文芸社
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・中国人が肉を食べ始めた/『国家の自縛』佐藤優
2014-01-26
LIHITLAB TEFFA 机下台〈520〉
大きさは、520×350×317mm。ノートパソコンの架台にする予定。外部接続するキーボードは邪魔にならないだろうが、少し高すぎるか。でも、LIHITLAB TEFFA 机上台〈590〉だと低すぎる。
高橋睦郎、宮城谷昌光、苫米地英人、今西憲之、他
5冊挫折、5冊読了。
『愚か者死すべし』原リョウ(早川書房、2004年/ハヤカワ文庫、2007年)/よもや、原リョウを挫折するとはね。主人公も気取りすぎだ。ハードボイルドをチャンドラー的修飾と勘違いしている節が窺える。しかも修飾が長すぎて文章の行方が危うくなっている。
『ダック・コール』稲見一良〈いなみ・いつら〉(早川書房、1991年/ハヤカワ文庫、1994年)/美意識にあざとさがある。フィルターが強すぎて現実の姿が見えてこない。科白も冗長で説明的。フェティシズムを小説化しただけではないのか。
『死をふくむ風景 私のアニミズム』岩田慶治(NHKブックス、2000年)/岩田の入門書とでもいうべき位置づけか。わかりやすいだけに総花的で散漫な内容。
『カミの誕生 原始宗教』岩田慶治(淡交社、1970年『世界の宗教 第10 カミの誕生 原始宗教』/講談社学術文庫、1990年)/本格的なフィールドワーク。こちらは重すぎた。
『カミの人類学 不思議の場所をめぐって』岩田慶治(講談社、1979年/講談社文庫、1985年)/これが一番しっくりきた。実に面白いのだが結論に感覚的跳躍があり合理性を欠く。本当に残念だが結果的に文学の域を脱していないと思われる。それでも尚、岩田のセンスは光を放つ。
3冊目『年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方』苫米地英人〈とまべち・ひでと〉(宝島SUGOI文庫、2009年)/良書である。特に複式簿記的発想が参考にる。苫米地の著作は自我宣揚本であることに目をつぶれば問題はない。ただし本書は読む人を選ぶ。
4冊目『原子力ムラの陰謀 機密ファイルが暴く闇』今西憲之+週刊朝日編集部(朝日新聞出版、2013年)/読み物としては今ひとつである。機密ファイルとは西村成生〈にしむら・しげお〉(動燃総務部次長)が残したファイルを指す。西村はもんじゅのナトリウム漏洩火災事故において、ビデオ隠しの特命内部調査員を務めた人物で、後に変死体が発見されるも自殺と認定された。遺書すら偽造された可能性が高いようだ。動燃の選挙対策、メディア対策、CIA張りの調査手法などが赤裸々に描かれている。原発のカラクリを明かした点でやはり苫米地本に軍配が上がる。もっとスケールの大きな絵を描くべきではなかったか。
5冊目『花の歳月』宮城谷昌光〈みやぎたに・まさみつ〉(講談社、1992年/講談社文庫、1996年)/読み始めて二度目であることに気づいた。広国という名に覚えがあった。宮城谷作品を読んだことがない人は本書から入るのがよいと思う。藤原正彦の解説も実に素晴らしい。所感を記す気が失せるほど。
6冊目『長城のかげ』宮城谷昌光〈みやぎたに・まさみつ〉(文藝春秋、1996年/文春文庫、1999年)/劉邦〈りゅうほう〉を巡る短篇連作。項羽がチンパンジーで劉邦はボノボであった。有り体にいえば助平な野人だ。戦国時代の猛将が一筋縄でゆかない人物であるのは当然のこと。美しいリーダー像を求める方がどうかしている。宮城谷は苦味を込めて劉邦を描いている。表面にとらわれてしまっては人間の奥深さが見えてこない。その当たり前の事実が重い。
7冊目『季語百話 花をひろう』高橋睦郎〈たかはし・むつお〉(中公新書、2011年)/久々の掘り出し物であった。さほど句歌には興味がないのだが季節感を味わうにはこの手の本が一番。朝日新聞の土曜日Be版連載。硬骨な文体が蝶のように舞う。花の名の由来から歴史を自由に語り、句歌を自在に紹介。西洋史から宗教にまで目が行き届いている。であるにもかかわらず博覧強記ぶりを感じさせない文章の清廉に驚く。巻末に付された川瀬敏郎との対談も味わい深い。
2014-01-25
パソコンが壊れた、死んだ、殺した
パソコンが壊れた。立ち上がらなくなってしまった。手に負えなかったのですかさずバックアップ用のパソコンに取り替えた。悪いことは続くものである。何と一日で同じ状態となった。ま、数年間も放置していたのだからパソコンを責めるつもりはない。因みに太郎先輩から購入した中古パソコンであった。
電源スイッチを入れると黒い画面に「NTLDR is missing Press CTRL+ALT+DEL to restart」とのエラーメッセージが。ブルースクリーンではなかった。
・NTLDR is missing Press CTRL+ALT+DEL to restartとエラーメッセージが表示されてパソコンが起動しない
・NTLDR is missingのメッセージが出て起動しない
・NTLDR is missing Press CTRL+ALT+DEL to restart. の対処方法
すかさず太郎先輩に電話をした。返答は短いものであった。「そうか……あきらめろ」以上である。で、あきらめた。私は果断に富む男なのだ。
パソコンは私だ。私の主要な情報が詰まっているのだから。そこには脳味噌に収めきれなかった情報が網羅されている。私の過去の大半といってもよい。
立ち上がらなくなった時点で私は寝たきりとなった。そして捨てられた(まだ家にはあるが)。私は死んだ。あるいは殺されたも同然だ。そして買い替えたパソコンにクラウド上の情報がダウンロードされた。私は蘇った。だが厳密にいえばそれは私ではない。多分私の子供なのだろう。コピー。パーマン2号だ。
私は「私という情報」なのだろうか? ふとそんなことを思った。思い続けた。
そうではあるまい。なぜならそこには私の体温や匂いがないからだ。生きるとは息することだ。つまり呼気(体温+匂い)こそが生きる私であり、生きるとは「私が反応する」ことなのだ。
ブッダやクリシュナムルティは反応しない。死者は誰一人として反応することがない。だが彼らに思いを馳せた私が反応することで彼らは生き返るのだ。縁起とは「私に縁(よ)って起こる生命現象」を意味するのだろう。
パソコンと人間は異なる。人間は立ち上がらなくなっても存在する価値はある。もちろん家族の判断によるわけだが。私はいたずらに延命措置をすることを奨励しているわけではない。ただ、そこにいてくれるだけでいいという関係性もあるのだ(コミュニケーションの可能性/『逝かない身体 ALS的日常を生きる』川口有美子)。
やがて私は死ぬ。確実に死ぬ。私の情報は発信したものだけがウェブ上に残る。それがたった一人であっても誰かの役に立てばよい。ブロガーの覚悟とはそんなものだ。
・コピーに関する覚え書き
・移動(コピー)した方が本物
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