2014-08-28

斎藤喜博著『君の可能性 なぜ学校に行くのか』が文庫化


 ちくま少年図書、1970年/ちくま文庫、1996年

君の可能性―なぜ学校に行くのか (ちくま文庫)

 君はどうして学校へ行って勉強しなければならないのだろう、と考えたことはないだろうか? また、僕なんかもうだめなんだ、と思ったことはないだろうか? 人間はだれでも無限の可能性を内に秘めているのだ。どうしたらその可能性がひらかれるのか、数々の事実に基づいて“君の可能性”について語ってくれる本。

斎藤喜博
便所に咲いた美しい花/『詩の中にめざめる日本』真壁仁編

2014-08-25

大人数のいたずら


 仕掛けがいつになく凄い。ま、社会もこんなもんだろう。

ジョー・オダネルと日本人の交流


 昭和20年の夏も盛りを過ぎたころ。占領軍の一員として日本に上陸した米国の従軍写真家ジョー・オダネルさんは福岡の農村で、ある墓を見る。木で手作りした十字架に、「米機搭乗員之墓」とある。墜落した米軍機の搭乗員を、地主夫妻が手厚く葬ったものだと知る。▼「墜落した飛行士も気の毒な死者のひとりですよ」と地主の妻は語った。別の日、ある市の市長宅でごちそうを振る舞われる。奥さんが作ったのだと考え「奥様にお会いしたい」と請うと、市長は穏やかに答えた。「1カ月前の爆撃で亡くなりました」。オダネルさんは動揺し、おわびを述べ、逃げるように宿舎に帰った。▼敵国日本を憎み軍に入ったオダネルさんは、こうして現実の日本人と交流を重ねる。教会で仲良く並ぶ米兵の靴と日本人の草履を見て、このように皆が平和に暮らせればいいと思うようになった。撮影された写真と体験記は「トランクの中の日本」という題で出版され、2007年の没後も増刷されるロングセラーになる。▼日本の最大の資産は誠意、寛容、潔さを備えた日本人だとの説がある。戦後、政府と占領軍の交渉でも日本側の誠意が米側の好意を引き出したと、五百旗頭真氏は「占領期」に書いている。オダネルさんの場合も市井の日本人が元敵兵の価値観を変えた例だ。毎年この時期、混乱の中で礼節を失わなかった先人たちを思う。

【春秋/日本経済新聞 2014-08-25】

トランクの中の日本―米従軍カメラマンの非公式記録

アメリカ人の良心を目覚めさせた原爆の惨禍/『トランクの中の日本 米従軍カメラマンの非公式記録』ジョー・オダネル
米軍カメラマンが見た長崎

2014-08-23

土砂災害の前兆現象



2014-08-22

和気優 魂の弾き叫びロード


 和気はロックバンド「JACK KNIFE」のリードボーカルを務めたミュージシャン。和気孝典改め優。消費よりもコミュニケーションを選ぶところに本物の歌手魂を見る。