Anna-Wili Highfield(オーストラリア)のペーパースカルプチャー(紙の彫刻)作品。荒々しく大胆かつ大雑把な作りにもかかわらず恐るべきリアリティに満ちている。視覚の構造を深く理解することでしか生まれ得ない芸術作品だ。 pic.twitter.com/OPFJPnxzYy
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 10月 1
Anna-Wili Highfield その二。視覚は「見えている」のではなく、意志的に見て情報を読み解いている。しかも見たいものしか見ていない。しかも後天的に培われた要素が非常に大きい。我々はなぜこの作品を狼と認識できるのか? pic.twitter.com/fGg33zZHtU
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 10月 1
Anna-Wili Highfield その三。視覚は物語でもある。生まれつき目の見えない人が数十年後に視力を獲得すると、見たものを理解することができない。これらの人々には錯視も生まれないことがわかっている。 pic.twitter.com/Kaqca7hWsQ
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 10月 2
Anna-Wili Highfield その四。信じ難い躍動感で迫ってくる。離れて見ればとても紙とは思えないことだろう。我々は色と形、そして動きによって生物を認識するのだろう。日本文化が立ち居振る舞いや型を重んじるのもこのためか。 pic.twitter.com/Nv2JPzJq3A
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 10月 2
Anna-Wili Highfield その五。眼玉がないということは文字通り画竜点睛を欠いているわけだが、欠落によって我々の眼が能動的に機能する。よく見ると眼の下部分は後頭部の裏側に描き込んだ模様だろう。視覚は不足を補う。 pic.twitter.com/X0rU8Ghiog
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 10月 2
Anna-Wili Highfield その六。人は光と影の具合によって枯れすすきが幽霊に見える。この作品が馬に見えるのも同じ原理だ。右側の馬もそれほど細密に作られているわけではない。脳が視覚を補正しているのを実感できる。 pic.twitter.com/HzqTtGmydT
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 10月 2
Anna-Wili Highfield は視覚の魔術師だ。脳のヒダで眠っていた想像力が掻き立てられる。刺激は知のスパークとなって発火する。 pic.twitter.com/ud4C1bdX4t
— 言動力bot (@gendoryoku) 2014, 10月 2
・視覚の謎を解く一書/『46年目の光 視力を取り戻した男の奇跡の人生』ロバート・カーソン
・視覚と脳
・騙される快感/『錯視芸術の巨匠たち 世界のだまし絵作家20人の傑作集』アル・セッケル
・視覚的錯誤は見直すことでは解消されない