2016-11-10
アリステア・マクリーン、他
3冊挫折、1冊読了。
『ポジティブ・チェンジ 主体性と組織力を高めるAI』ダイアナ・ホイットニー:株式会社ヒューマンバリュー訳(ヒューマンバリュー、2006年)/『集合知の力、衆愚の罠 人と組織にとって最もすばらしいことは何か』で紹介されている書籍はどれも最後まで読むことができず。目新しい言葉がやたらと多いことと、長い前置きがその原因だ。マルチ商法のバイブルとしか思えない。
『ゴーマニズム宣言SPECIAL 新天皇論』小林よしのり(小学館、2010年)/確認のために読んだ。案の定予想通りであった。amazonレビューの多くが正鵠を射ている。小林の根強いファンが手厳しい評価を下す。連載ものであることを踏まえたとしても同じ内容の繰り返しが多すぎ、それが言いわけじみた姿に映る。小林の言い分には一定の説得力があり、私には覆すだけの知識はない。Y遺伝子についてもきちんとした反論が述べられている。にもかかわらず本書の紙価を貶めているのは、小林の放つ個人攻撃が口汚く、終始自分を正当化しているためだ。読み手は信念を押し付けられる格好となる。その牽強付会ぶりに小林が声高らかに主張する女系天皇の弱さが透けて見える。本書の前に小林自身の心の揺れを丁寧に描いておけば、評価もまた変わったことだろう。
『さよならパヨク』千葉麗子(青林堂、2016年)/ネット文体はよしとしても、「パヨク」などの言葉の定義がなく雰囲気だけで読み進めることは不可能である。ニコニコ大百科(仮)程度の脚注があって然るべきだろう。著者はあっけらかんと不倫を綴り、現在は右翼民族派の活動をしているという。両義的な意味で「腰が軽い」と言わざるを得ない。
161冊目『女王陛下のユリシーズ号』アリステア・マクリーン:村上博基〈むらかみ・ひろき〉訳(ハヤカワ文庫、1972年)/再読。33年振りか。訳文がゴリゴリの文体で校正ミスも目立つ。何度も挫けそうになった。読み終えるのに10日間ほど要したと思う。冒険小説の類いは一般的に娯楽と考えられているが、若い私は本書と『鷲は舞い降りた』を読んで生き方が変わった。極限状況を生きる態度を学んだといってよい。ユリシーズ号は架空の軽巡洋艦であるが、第二次世界大戦における北極海の死闘を描く。極寒を感じるためにもやはり冬に読むのが望ましい。ヴァレリー艦長を中心とする海の男たちの勇姿に涙を禁じ得ない。戦争の不毛や軍隊内の官僚主義もきちんと描かれている。登場人物が把握しにくく、上下関係もわかりにくいのが難点だが、何度も繰り返して読むだけの価値はある。「必読書」から何かを外した際に本書を付け加えておいた。尚、今知ったのだが村上博基が今年の4月に逝去していた。哀悼の意を表する。
2016-11-08
D&M ふくらはぎサポーター
段階(3段階)圧力設計「特殊編製法」でふくらはぎをしっかりサポート!!ミルキングアクションを促進し、脚の疲れを軽減させます。オフィスワークや長時間の立ち仕事、長時間の乗り物移動の際や家でのリラックスタイムに最適です。薄手なのでインナー着用していてもゴワゴワせず、スムーズで身軽に動けます。スポーツなどによる身体の疲れにより血液中に乳酸や老廃物が溜まると、筋肉が硬くなり血液循環がわるくなります。この循環の悪さがむくみやふくらはぎのつり等の原因となります。
素材/ポリエステル・キュプラ(再生繊維)・ポリウレタン
Sサイズ適応目安/30-36cm(ふくらはぎの最も太い位置)丈/25cm
Mサイズ適応目安/34-40cm(ふくらはぎの最も太い位置)丈/25cm
Lサイズ適応目安/38-44cm(ふくらはぎの最も太い位置)丈/25cm
LLサイズ適応目安/42-48cm(ふくらはぎの最も太い位置)丈/25cm
・D&M ふくらはぎサポーター
私が愛用しているサポーターだが、なぜかamazonではサイズ選択ができず探しにくいので検索結果のテキストリンクとしておいた。医療用コンプレッション(一般医療機器)の認定はないようだが、3段階圧力で足首に近い方が強となっているので同じ効果は得られると考えてよいだろう。足のむくみ・疲労が下肢静脈瘤を招く。
・足の疲れ&むくみ撃退 一番効くのはコレだ!
・脚に血管が浮き上がる下肢静脈瘤、症状の特徴と原因、治療法と予防法とは
尚、amazonの注意事項としては、2000円代~3000円のものが該当製品で、上の画像をよく見ればわかるのだが、下から斜め方向にテーピングをしたような模様が見える。「強圧迫サポーター」と謳った521円~の品はインチキ表示だ。そして「#2016」が普通(白・黒)、「#2026」が薄手(ベージュ、黒)となっており、いずれも中圧迫である。最初はかなりきつく感じるが、慣れるのに時間はかからない。驚くべきことに5~10km程度のウォーキングであれば殆どズレない。
因みに医療用コンプレッションとしてはSKINS(スキンズ)、C3fit(シースリーフィット)、COMPRESSPORT (コンプレスポーツ)などが有名だが値段も高い。ザムスト!であればドラッグストアで手に入れやすい。
2016-11-07
橘玲、大村大次郎、佐伯啓思、他
6冊挫折、3冊読了。
『重要事件で振り返る戦後日本史 日本を揺るがしたあの事件の真相』佐々淳行〈さっさ・あつゆき〉(SB新書、2016年)/本書の次に菅沼光弘著『日本を貶めた戦後重大事件の裏側』を読むといい。順番が逆になると本書はやはりインパクトが弱い。
『ペリリュー島戦記 珊瑚礁の小島で海兵隊員が見た真実の恐怖』ジェームス・H・ハラス:猿渡青児訳(光人社NF文庫、2010年)/翻訳は優れている。戦記物は取っ掛かりで引き込まれるかどうかが勝負の分かれ目である。文章のリズムや読み手の体調に左右される面も大きい。挫けたのは私のコンディションの問題だ。
『欲ばらないこと 役立つ初期仏教法話13』アルボムッレ・スマナサーラ(サンガ新書、2011年)、『忘れる練習・記憶のコツ 役立つ初期仏教法話14』アルボムッレ・スマナサーラ(サンガ新書、2013年)/初期仏教を広く日本に知らしめた功績は認めるが、やはりこの人物の鼻持ちならない態度に傲慢な心が透けて見える。わかりやすさと短絡は別物だ。専門以外の話になると誤謬も目立つ。後者だと直観像記憶に関する解説は完全な誤りである。とにもかくにも声の悪さが致命的だ。
『餓死(うえじに)した英霊たち』藤原彰(青木書店、2001年)/資料的な価値は高い。が、左翼系出版社から出された左翼系学者による著作と断じて構わないだろう。本書も「餓死」にまつわる証拠を並べ立て、大本営の無能さを糾弾することには成功しているが、大東亜戦争全体を見通す史観が欠如している。
『マインドフルネス』バンテ・H・グナラタナ:出村佳子訳(サンガ、2012年)/新書サイズのハードカバーという変わった体裁。ちょっと気分が乗らなかった。体調がいい時に読み直す予定。
158冊目『さらば、資本主義』佐伯啓思〈さえき・けいし〉(新潮新書、2015年)/文体をガラリと変えて若者に語りかけるような平易な文章に驚く。ぐいぐいと深みに誘(いざな)う手並みが職人芸を思わせる。第二次世界大戦後の世界が信じてきた民主政と資本主義に対し真正面から疑義を呈示する。福澤諭吉『文明論之概略』、トマ・ピケティ『21世紀の資本』の解説も見事である。水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』の後に読むのがよい。
159冊目『税金を払わない奴ら なぜトヨタは税金を払っていなかったのか?』大村大次郎〈おおむら・おおじろう〉(ビジネス社、2015年)/迷うことなく「必読書」入り。政治家、宗教法人、公益法人、開業医、富裕層、そして学校に至るまでを俎上(そじょう)に載せる。税の不平等性をこれほどわかりやすく説いた本はないだろう。本書の次には響堂雪乃『独りファシズム つまり生命は資本に翻弄され続けるのか?』をお勧めしよう。
160冊目『「読まなくてもいい本」の読書案内 知の最前線を5日間で探検する』橘玲〈たちばな・あきら〉(筑摩書房、2015年)/説明力の高さに驚いた。複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、功利主義という五つの分野における知の最前線を紹介。「読まなくてもいい本」というのは釣りタイトルで、古いパラダイムを示唆する。各分野の王道ともいうべき書籍を網羅しており、読書案内としては非常にレベルが高い。しかもこれらが進化論を軸に展開されているところに斬新さがある。にも関わらず私の鼻は何か嫌な匂いを嗅ぎ取った。まだその正体を掴みかねているのだが。
2016-11-05
沖縄ヘリパッド移設反対に動員される左翼運動員
もはや本土から右翼を派遣した方がいいレベルだ。沖縄で行われているのは成田闘争だ。左翼の暴力を放置してきた罪は大きい。マスコミが伝えてこなかった事実を広く知らしめたTHE FACT(幸福の科学)に心からの拍手を送る。
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