2019-08-12

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韓国の呪い―広がるばかりの日本との差 (カッパ・ビジネス)
小室 直樹
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でっちあげの徴用工問題
西岡 力
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世界を戦争に導くグローバリズム (集英社新書)
中野 剛志
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「筋肉」よりも「骨」を使え! (ディスカヴァー携書)
甲野善紀 松村卓
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湖の男
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特捜部Q ―檻の中の女― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕
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クライム・マシン (河出文庫)
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天上の葦 上
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太田 愛
KADOKAWA (2017-02-18)
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天上の葦 下
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呉越春秋 湖底の城 一 (講談社文庫)
宮城谷 昌光
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呉越春秋 湖底の城 二 (講談社文庫)
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湖底の城 三 呉越春秋 (講談社文庫)
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呉越春秋 湖底の城 四 (講談社文庫)
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嗤う伊右衛門 (中公文庫)
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メッセージ―告白的青春論 (1980年)
丸山 健二
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内気な人々が圧制を永続させる/『服従の心理』スタンレー・ミルグラム


 ・服従の本質
 ・束縛要因
 ・一般人が破壊的なプロセスの手先になる
 ・内気な人々が圧制を永続させる
 ・アッシュの同調実験

『服従実験とは何だったのか スタンレー・ミルグラムの生涯と遺産』トーマス・ブラス
『権威の概念』アレクサンドル・コジェーヴ
『マインド・コントロール』岡田尊司
『マインド・ハッキング あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア』クリストファー・ワイリー

権威を知るための書籍
必読書リスト その五

 圧制を永続させるのは、自分の信念を行動に移せない内気な人々である。

【『服従の心理』スタンレー・ミルグラム:山形浩生〈やまがた・ひろお〉訳(河出書房新社、2008年/河出文庫、2012年/同社岸田秀訳、1975年)】

 すなわち倉前盛通〈くらまえ・もりみち〉が言うところの小善人である(『悪の論理 ゲオポリティク(地政学)とは何か』)。「寄らば大樹の陰」という生き方は消極的になることで遺伝的優位性を確保する戦略なのかもしれない。戦乱の中で勇気を発揮する者はほぼ確実に死ぬ。戦時であれば臆病者の方が生存率が高まる(『病気はなぜ、あるのか 進化医学による新しい理解』ランドルフ・M・ネシー&ジョージ・C・ウィリアムズ)。

 近代において最も圧制(圧政)・服従に成功したのは社会主義国家であった。ナチスドイツ、ソ連、中国に共通するのは粛清の嵐である。ヒトラーは600万人の大量殺戮を行ったが、スターリンや毛沢東に至っては数千万単位で自国民を虐殺している(※中国は政策ミスによる餓死も含む)。

 去る参議院選挙でNHKから国民を守る党が1議席を取った。これは強制的に受信料を徴収するNHKの【圧制】に「ノー!」という声を上げた国民が一定数存在した事実を物語る。かつてNHK受信料を拒否していたのは左翼であった(『NHK受信料拒否の論理』本多勝一、1977年)。ところが放送終了時に流していた国旗国家放映の阻止に成功すると今度は番組が反日に傾いた。その後、NHK本局内には中国共産党の中央電視台日本支部が同居するに至った。これは中共の謀略機関である。他にも韓国放送公社、アメリカABCテレビ、オーストラリア放送協会にスペースを貸しているようだがスパイ防止法のない日本で外国メディアとの協力関係は情報漏洩の危険が高すぎる。

 NKHK受信料の支払いが国民の義務であればそれは税と考えてよかろう。一特殊法人に徴税権があるのはどう考えてもおかしいし、一特殊法人のための法律(放送法)があるのはもっとおかしい。


2019-08-10

「日本の未来を考える勉強会」ーMMT(現代貨幣理論) 中野剛志、藤井聡、三橋貴明










一般人が破壊的なプロセスの手先になる/『服従の心理』スタンレー・ミルグラム


 ・服従の本質
 ・束縛要因
 ・一般人が破壊的なプロセスの手先になる
 ・内気な人々が圧制を永続させる
 ・アッシュの同調実験

『服従実験とは何だったのか スタンレー・ミルグラムの生涯と遺産』トーマス・ブラス
『権威の概念』アレクサンドル・コジェーヴ
『マインド・コントロール』岡田尊司
『マインド・ハッキング あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア』クリストファー・ワイリー

権威を知るための書籍
必読書リスト その五

 おそらくこれが、われわれの研究の最も根本的な教訓だろう。特に悪意もなく、単に自分の仕事をしているだけの一般人が、ひどく破壊的なプロセスの手先になってしまえるということだ。さらには、自分の作業の破壊的な効果がはっきり目に見えるようになっても、そして自分の道徳の根本的な基準と相容れない行動をとるよう指示されても、権威に逆らうだけの能力を持つ人はかなり少ない。権威に服従しないことに対する各種の抑止力が働くために、その人物は自分の立ち位置を変えることはない。

【『服従の心理』スタンレー・ミルグラム:山形浩生〈やまがた・ひろお〉訳(河出書房新社、2008年/河出文庫、2012年/同社岸田秀訳、1975年)】

 朱に交われば赤くなる。村にはしきたりがあり、企業には社内文化がある。教団にはタブー(禁忌)があり、学校には校則がある。組織や集団には人々を額づかせる力がある。自分の自由を制限することと何らかのリターン(報酬)を交換するところに帰属の理由があると考えられる。

 あらゆる組織には必ず目的(理想)がある。そして目的(結果)のために手段を選ばないことが往々にして見受けられる。運動部で行われる体罰やしごき、成績不振の営業マンに浴びせられる上司の罵声、大手企業から中小企業に突きつけられる無理な値引き交渉。集団内で生き延びるためには順応する必要がある。

 これを「権威に逆らうだけの能力」で判断することは難しい。またこの記述自体が当該研究の古さを示すものだ。もう一つの可能性としては遺伝子の関与を挙げるべきだろう。つまり「権力に逆らう」ことは生まれつきの資質と見ることもできるのだ。正義感は教えられるものではない。どれほど多くの情報を与えたところで人の感受性を変えることは難しい。

 いじめを支えているのは傍観者である。「やめろよ!」と声を挙げる同級生が一人でもいればいじめから救われる。とすれば90%程度の人々は傍観者と考えてよかろう。ヒトラーの下(もと)でユダヤ人大虐殺を遂行したアイヒマンは1961年に行われた裁判で自分の行為を「命令に従っただけ」と述べた。彼は極悪非道の殺人鬼ではなかった。普通の真面目な公務員(中佐)であった。

 ミルグラム実験(アイヒマンテスト)は「一般人が破壊的なプロセスの手先になる」ことを証明した。ナチスの罪は万人の罪となって開かれた。


原爆から小倉を守った「八幡製鉄所職員」