2011-11-20
定住と服従
人類の長い歴史において定住が服従のメカニズムを生んだ可能性がある。定住によって階級構造が形成される。こうして宗教の目的は社会秩序を維持することになったと考えられる。孔子が説いた「名を正す」も、この延長線上にあるのかもしれない。
・「名を正す」/『思想革命 儒学・道学・ゲーテ・天台・日蓮』湯浅勲
イスラエルがウィキペディアを書き直す
ユダヤ人、就中(なかんずく)シオニストは「歴史の意味」を知悉している。「書かれたもの」のみが歴史なのだ。
・歴史の本質と国民国家/『歴史とはなにか』岡田英弘
・第三次中東戦争がナチ・ホロコーストをザ・ホロコーストに変えた/『ホロコースト産業 同胞の苦しみを「売り物」にするユダヤ人エリートたち』ノーマン・G・フィンケルスタイン
2011-11-19
高校生は「大学生予備軍」という暫定的な立場に置かれた一種の社会的難民だ
結局、高校生のような不安定な身分(高校生は「大学生予備軍」という暫定的な立場に置かれた一種の社会的難民だと私は思う)の者にとって、穏健主義はそのまま敗北主義を意味するわけなのだ。
【『パソコンゲーマーは眠らない』小田嶋隆(朝日新聞社、1992年/朝日文庫、1995年)】
ギリシャはゴールドマンサックスによる詐欺被害者
ピア・プレッシャー
周囲の仲間(peer)から受ける圧力(pressure)を、ピア・プレッシャー(peer pressure)という。多くの場合、集団で認められたスタイル、価値観に合わせよという同化圧力として作用する。
ピア・プレッシャーは、どんな集団においてもみられるが、特に、均質の、あるいは自らを均質と見なす集団において起こりやすい。集団の平均的なメンバーと異なる振る舞いをする人を非難し、結果として集団の大勢に従うように圧力をかけるのである。
集団の中で目立ったふるまいをする人を非難することで、非難者は、自分が集団の多数に所属する、安全なポジションを確保しているということを確認することができる。スケープゴートをつくることで、自分が非難の対象にならないことを保証するのである。
ピア・プレッシャーに従うことは、均質な集団の中で自らの安全を確保する上では一つの適応ということができる。一方で、独創性や、個性といった、現代社会で賞賛される価値からは遠ざかることになる。
ピア・プレッシャーにもかかわらず自らの道を行く者には逆風が吹き付ける。それに耐えることで、心身が強くなる。集団に合わせれば良い、という「判断停止」の状態から離れた瞬間、自らのプリンシプルが問われることになる。
近現代におけるユダヤ人の創造性は注目すべきもの。同じ率ならば日本には550人の自然科学系のノーベル賞受賞者がいなければならない。ユダヤ人にとっては、同化圧力を通した社会との予定調和は、最初から失われていた。だからプリンシプルを問わざるを得なかった。
同化圧力として働くことの多いピア・プレッシャーが、逆に「もっと尖れ」「もっと走れ」とあおり立てるように機能することがある。そのような作用が見られた学者、芸術家の集団は、結果として歴史に残る偉業を成し遂げている。
集団の大勢から外れた振る舞いをする人がいたとき、その人の側に立つか、あるいは非難する側に立つかは一つの「リトマス試験紙」である。非難する側に立てば、自分は集団の大勢に属しているという安心を得ることができる。一方で失うことも多い。
日本の社会は、異能、外れ者を非難し、つぶすことで結束を確認してきた。一方、それがゆえに創造性の爆発的な発露が難しい環境ができた。集団の安定を求めるのか、それとも孤独なプリンシプルを追うか。選択は一人ひとりにゆだねられている。
【茂木健一郎】
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