・『妻として母としての幸せ』藤原てい
・『天才の栄光と挫折 数学者列伝』藤原正彦
・『祖国とは国語』藤原正彦
・『国家の品格』藤原正彦
・『日本人の矜持 九人との対話』藤原正彦
・祖国への誇りを失った日本
・『自由と民主主義をもうやめる』佐伯啓思
・『驕れる白人と闘うための日本近代史』松原久子
・『逝きし世の面影』渡辺京二
・日本の近代史を学ぶ
自らの国を自分で守ることもできず他国にすがっているような国は、当然ながら半人前として各国の侮(あなど)りを受け、外交上で卑屈になるしかありません。そして国民は何よりも大事な祖国への誇りさえ持てなくなってしまうのです。
【『日本人の誇り』藤原正彦(文春新書、2011年)】
当たり前のことが当たり前でなくなったところに戦後教育の問題がある。1960年代に生まれた私の世代でも「愛国心」というキーワードは右翼を示すものとして扱われた。そしてバブル景気を挟んで右翼とやくざは見分けがつかなくなった。日本は「核の傘の下の平和」を70年にわたって享受してきた。米軍基地を沖縄に押し付けながら。
私はパレスチナやチベット、ウイグルなどを通して軍事力を持たない国家や民族の悲惨を知った。彼らは「ただ殺される」。子供であってもだ。多少まとまった死者数でなければ報じられることもない。
日本人がこよなく愛する平和は反戦アレルギーによるもので、その実態は引きこもりと酷似している。確かに平和だ。外に出ない限りは。
明治維新から昭和にかけて日本が営々と築いてきた努力をGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の占領が木っ端微塵にした。敗戦という事実よりも占領下で行われた数々の施策によってである。その後日本は7年間に及ぶ占領期間を無視したまま経済というレールの上を疾走する。
日本経済が「失われた20年」に埋没する間に中国は着々と軍事力・経済力を増強してきた。東シナ海ガス田問題前後から国境を巡るトラブルが増えている(『緊迫シミュレーション 日中もし戦わば』マイケル・グリーン、張宇燕、春原剛、富坂聰)。TPPとAIIBの行方も定かではない。
国家の安全保障をアメリカ一国に依存するリスクが高まりつつある。オバマ大統領のG2構想で日本は目を覚ますべきであった。ロシア、インド、ASEAN諸国と手を結び、中国・韓国包囲網を築く必要があろう。拉致問題を一挙に解決し北朝鮮との国交回復も視野に入れてしかるべきだ。
・東シナ海ガス田開発って実態はこういうことらしい
・東亜百年戦争/『大東亜戦争肯定論』林房雄
0 件のコメント:
コメントを投稿