2008-08-14

目次/『ホロコースト産業 同胞の苦しみを「売り物」にするユダヤ人エリートたち』ノーマン・G・フィンケルスタイン


 ・目次
 ・エリ・ヴィーゼルはホロコースト産業の通訳者
 ・誇張された歴史を生還者が嘲笑
 ・1960年以前はホロコーストに関する文献すらなかった
 ・戦後、米ユダヤ人はドイツの再軍備を支持
 ・米ユダヤ人組織はなりふり構わず反共姿勢を鮮明にした
 ・第三次中東戦争がナチ・ホロコーストをザ・ホロコーストに変えた
 ・1960年代、ユダヤ人エリートはアイヒマンの拉致を批判
 ・六月戦争以降、米国内でイスラエル関連のコラムが激増する
 ・「ホロコースト=ユダヤ人大虐殺」という構図の嘘
 ・ホロコーストは「公式プロパガンダによる洗脳であり、スローガンの大量生産であり、誤った世界観」
 ・ザ・ホロコーストの神聖化
 ・ホロコーストを神聖化するエリ・ヴィーゼル
 ・ホロコースト文学のインチキ
 ・ビンヤミン・ヴィルコミルスキーはユダヤ人ですらなかった

『人種戦争 レイス・ウォー 太平洋戦争もう一つの真実』ジェラルド・ホーン
『ヒトラーの経済政策 世界恐慌からの奇跡的な復興』武田知弘

『人種戦争 レイス・ウォー 太平洋戦争もう一つの真実』ジェラルド・ホーン
『ヒトラーの経済政策 世界恐慌からの奇跡的な復興』武田知弘

 今、せっせと入力しているのだが、あまりにも衝撃的な内容であるため、目次には掲載されていない見出しを紹介しておこう。原著はペーパーバックで刊行され、米国を除いた各国でベストセラー入りしている。ノーマン・G・フィンケルスタインの両親は強制収容所からの生還者である。歴史的な事実を「ナチ・ホロコースト」、戦後20年以上経って突然現れた論調を「ザ・ホロコースト」=「ホロコースト産業」と厳密に区別している。

 ホロコースト産業は、アメリカとイスラエルが接近してから後に生まれたものである。何と1967年以降というのだから驚きだ。それまでは第二次大戦後、米独が友好関係にあったため、アメリカ在住のユダヤエリート達は沈黙を保っていた。それどころか、反共姿勢を明確にするために元ナチスのアメリカ入国をも支援していた。

 ホロコースト産業は、スイスやドイツを始めとする世界各国に賠償金を吹っ掛けて脅し上げる。強制収容所からの生還者数を水増しし、アメリカ合衆国の政治力をバックに賠償金を吊り上げる。まさに「壮大なカツアゲ」と言っていいだろう。そして、まんまとせしめた莫大な資金は、犠牲者に支払われることなくユダヤ人組織が吸い上げている。

 ユダヤ人による内部告発といった内容であるが、改竄(かいざん)されたのは食品の賞味期限なんかではなく歴史そのものなのだ。桁違いの巨悪というべきだ。そのお先棒を担いでいるのがエリ・ヴィーゼルである。『夜』に始まる3部作もゴーストライターが書いたという噂があるが、確かにそう言われてみると現実感の伴わない文章である。

 梅崎義人著『動物保護運動の虚像 その源流と真の狙い』と併せて読めば、世界がどのような力学で動いているかが実によく理解できる。

序論 ユダヤ人以外の苦しみに心を開くべき時が来ている

・イデオロギー兵器としてのザ・ホロコースト
・アメリカ・ユダヤによるナチ・ホロコーストの「発見」
・ユダヤ人以外の苦しみに心を開くべき時が来ている

第1章 政治・経済的な「資産」としてのザ・ホロコースト

・戦後ある時期までナチ・ホロコーストは注意を払われなかった
・冷戦下、同盟国ドイツの過去に蓋をする
・第三次中東戦争(1967年)がすべてを変えた
・アメリカ最新の戦略的資産としてのイスラエルの「発見」
・アメリカの権力とぴったり歩調を合わせる
・アメリカで“突然流行”し、組織化されていったホロコーストの話題
・すべてはアメリカ・イスラエル同盟の枠組みの中で起こった
・アイヒマン裁判で証明されたナチ・ホロコースト利用の有用性
・イスラエルが資産になった途端にシオニストに生まれ変わったユダヤ人
・新たな反ユダヤ主義をめぐる作られたヒストリー
・歴史的な迫害を持ち出すことで現在の批判を逸らす

第2章 騙し屋、宣伝屋、そして歴史

・ホロコーストの枠組みを支える二つの中心教義
・唯一性はホロコーストの枠組みにおける所与の事実
・ホロコーストの唯一性をめぐる議論の不毛さ
・ホロコーストの唯一性からユダヤ人の唯一性の主張へ
・異教徒による永遠の憎悪というザ・ホロコーストの教義
・反ユダヤ主義の非合理性はザ・ホロコーストの非合理性から導かれる
・ユダヤ人の選民意識を強化したザ・ホロコースト
・コジンスキー『異端の鳥』におけるホロコーストのでっち上げ
・『断片』のヴィルコミルスキーはユダヤ人ですらなかった
・アラブにナチズムの汚名を着せようとするホロコースト擁護者たち
・ホロコースト文学の批判的研究に対する執拗な中傷と圧力
・でっち上げられたホロコースト否定論というお化け
・なぜアメリカの首都に政府運営のホロコースト博物館があるのか
・策略の核心はユダヤ人のためだけに記念すること

第3章 二重のゆすり

・年々水増しされる「生存するホロコースト生還者」の数
・ドイツはすでに1952年に諸ユダヤ機関との賠償金協定に調印していた
・請求ユダヤ人会議は補償金を犠牲者の社会復帰のために使わなかった
・ホロコースト期ユダヤ人資産の所有権を主張するホロコースト産業
・「数十億を盗み取った50年にわたるスイスとナチの陰謀」
・「スイスの銀行に資産が存在したことを証明できる者」はほとんどいなかった
・公聴会のポイントは「センセーショナルなストーリーを作り出す」こと
・調査結果が出る前に金銭による和解へ向けて圧力をかけるホロコースト産業
・スイスを脅す二つの戦略としての集団訴訟と経済的ボイコット
・ついに屈服したスイスは12億5000万ドルの支払いに同意
・最終和解で「困窮するホロコースト生還者」がどう扱われるかは不透明
・ベルジェ委員会「スイスと第二次世界大戦中の金取引」
・ヴォルカー委員会「スイスの銀行におけるナチ迫害犠牲者の休眠講座に関する報告」
・実際の休眠ホロコースト口座総額は世界ユダヤ人会議の主張より桁違いに少なかった
・アメリカの銀行ではホロコースト期の休眠口座はどうなっているか
・アメリカの銀行を調査せよという運動は起きなかった
・スイスの次はドイツに対するゆすりが始まった
・ドイツはまったく補償していないという言いがかり
・補償金の請求額をつり上げるために存命生還者の数が増やされる
・60万以上の生還者がいるとしたらナチの最終的解決は杜撰なものだったことになる
・ゆすりの最大の山場は東ヨーロッパに対するもの
・アメリカによる経済制裁という棍棒を振るうホロコースト産業
・巨大な金持ち官僚機構となったホロコースト産業はますます凶暴化していく



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