・『エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメリカ』ジョン・パーキンス
・環境・野生動物保護団体の欺瞞
・環境ファッショ、環境帝国主義、環境植民地主義
・「環境帝国主義」とは?
・環境帝国主義の本家アメリカは国内法で外国を制裁する
・グリーンピースへの寄付金は動物保護のために使われていない
・反捕鯨キャンペーンは日本人へのレイシズムの現れ
・有色人捕鯨国だけを攻撃する実態
・『ショック・ドクトリン 惨事便乗型資本主義の正体を暴く』ナオミ・クライン
・『アメリカの国家犯罪全書』ウィリアム・ブルム
・『人種戦争 レイス・ウォー 太平洋戦争もう一つの真実』ジェラルド・ホーン
・必読書リスト その二
シーシェパードという環境団体が、日本の調査捕鯨船に対して妨害行為を行ったことは記憶に新しい。テロ同様の示威行為がなぜ可能なのか? 本書を一読すれば理解できる。
1970年代に端を発した環境・野生動物保護運動は、ことごとく成功を収めた。成功者はグリーンピース、WWF(世界自然保護基金)などの巨大環境保護団体である。彼らはマスメディアを利用して、説得力ある訴えと目を引きつける映像を一般大衆に送り、国際世論を創り上げた。だが、その訴えの多くが事実に反していたし、映像も創作されたものがほとんどだった。
【『動物保護運動の虚像 その源流と真の狙い』梅崎義人〈うめざき・よしと〉(成山堂書店、1999年)】
安易な陰謀モノではない。梅崎義人氏は元時事通信の記者である。環境問題や野生動物保護運動の矛先が、常に有色人種国家に向けられている現状を丁寧に描いている。
既に「環境問題」なるキーワードがグローバルスタンダードとなってしまったが、気候変動(こちらが世界標準の言葉)が環境破壊によるものなのかどうかは確定しているわけではない。名古屋大学大学院教授の武田邦彦氏は、「科学的な視点の欠如」を指摘している。人類の歴史を振り返っても、脅威となるのは寒冷化であって温暖化ではない。
テーマは環境問題となっているが、書かれているのは「国際社会がどのような力学で動いているか」という実にスリリングな内容である。欧米列強の行為はいじめにも等しいもので、あまりにも稚拙な世界の実態に驚愕せざるを得ない。静かな怒りから生まれた“告発の書”である。
0 件のコメント:
コメントを投稿