・8の字体操
・『ひざの激痛を一気に治す 自力療法No.1』
厚生労働省の研究班の出した推計では、変形性ひざ関節症などのひざ痛を抱える人は、予備軍を含めると2500万人にものぼるそうです。つまり、日本人のおよそ5人にひとりは、何らかのトラブルを感じているわけですね。
【『ひざ痛は99%完治する』酒井慎太郎(幻冬舎、2011年)】
今年の4月からバドミントンを始め、3ヶ月間で右ふくらはぎの肉離れを三度起こし、その後膝痛に見舞われた。当初は痛む足を庇(かば)ったためにバランスを崩したのだろうと軽く考えていたのだが今日に至るまで治っていない。
意を決して膝痛博士になるべく図書館から本を借りてきた。既に20~30冊ほど読んだが目ぼしいものは2~3冊しかない。つまり9割方はクズ本である。やはり医師が著した書籍が多い。「優秀だから医師になった」という見方は決して誤っていないが、飽くまでも「医師になる」までの話であって、それ以降も学び続ける医師は少ない。ま、「なった時点」で終わっているようなのが大半を占めている。相関関係と因果関係すら理解していないのが実態である。
とはいえ私と同じ悩みを持つ同朋が2500万人もいると知れば、多少なりとも参考情報を知らせたい気になる。膝痛にはいくつもの種類があるので、自分の症状を鑑みて適合する内容を見つけてもらえれば幸いである。
本書はまずタイトルがダメだ。たぶん幻冬舎が付けたのだろうが薬事法に違反する健康食品の謳い文句と同じレベルのあざとさが見える。「完治」を「99%」で誤魔化す子供騙しが拙劣だ。痛みという悩みに引きずられると嘘が見抜けなくなる。
紹介されているのはテニスボールを使ったエクササイズで、私はやっていないのだがやる価値はあると思う。膝の裏側に挟んで屈伸をしたり、腰の後ろ部分にある仙腸関節を矯正する方法を図示している。
もう一つはハムストリングスを柔らかくする「8の字体操」である。左右の足を交差させて立ち、左右の手をひねって組み、横8の字を描くように10回まわす。もちろん柔軟性が膝痛を直接解消するわけではないが、体のバランスを調(ととの)える効果は確実にあるだろう。
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