2021-01-21

ギャンブルは「国家が愚か者に課した税金」/『なぜ投資のプロはサルに負けるのか? あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方』藤沢数希


『金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』ロバート・キヨサキ、シャロン・レクター
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『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ』橘玲
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 ・お金持ちになる方程式
 ・ギャンブルは「国家が愚か者に課した税金」

『国債は買ってはいけない! 誰でもわかるお金の話』武田邦彦

必読書リスト その二

 共産主義の国家では頭のいい人間は権力者の脅威になるので見つけてはいろいろと難癖をつけて、みんなの前で銃殺するのがお決まりのパターンですが、資本主義の国家では逆に頭が悪いということは大変重い罪で、その罪を償うためにこのようなさまざまな「税金」を払う必要があります。

 ギャンブルは「国家が愚か者に課した税金」といわれる所以です。

【『なぜ投資のプロはサルに負けるのか? あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方』藤沢数希〈ふじさわ・かずき〉(ダイヤモンド社、2006年)】

 弱者は奪われる。自由を。ヤクザの賭場はテラ銭が20%といわれる。公営ギャンブルの控除率は25%前後で、宝くじやサッカーくじは50%を上回る。支払った瞬間にお金を失っているわけだから愚か者と言われても文句はあるまい。

 幸か不幸か私はギャンブルとは無縁だが、賭け事が古代からあったことは何となくわかる。幼い頃におやつなどを賭けたことは多くの人が経験しているに違いない。運試しは未来を占う行為だが現在性を強く自覚させる。ギャンブルと言えば聞こえは悪いが保険はギャンブルを通して発達した。自分が災難に遭う方に賭けるのが保険である。投資取引をトレードというが「交換」が原義である。リスクとリターンの交換といってよい。

 ギャンブルの依存性が高いのは「ランダムな報酬が“嬉しい驚き”となる」ためだ(『ゾーン 「勝つ」相場心理学入門』マーク・ダグラス)。性的快楽を感じるのと同じ脳の部位が反応するとされる。本能を刺激するわけだから一旦ハマると中々やめることができないのだろう。脳がハッキングされた状態になるのだ。

 現在では煙草もまた「国家が愚か者に課した税金」となりつつある。今日もまた私は納税にいそしむ。

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