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2012-03-22

特捜捜査の原点 造船疑獄事件~佐藤栄作とのコネクション


 特捜捜査の原点はここにある。誕生以来、常に一方の政治勢力と手を組んで自らの地位を守り、政治と裏取引をしながら、国民には「巨悪に挑戦する正義」として振る舞ってきた。それを終始支えてきたのが民主主義の原理を理解する能力のないメディアである。わずかな情報のエサに釣られて簡単に権力の走狗となってきた。そして情けないのは政治家も検察権力に迎合する事が自らを守る第一と考え、数々のでっち上げ捜査に口をつぐんできた。

「裁かれるのは日本の民主主義」田中良紹〈たなか・よしつぐ〉

2012-01-19

アインシュタイン「私は、エレガントに逝く」


 1955年4月18日、アインシュタインが76歳で亡くなった。彼は、その5日前に自宅で突然倒れて入院したが、医師の手術の勧めをすべて断わって急逝した。死の直前のアインシュタインは、「私は、自分が望む時に逝きたい。生命を人工的に長引かせることは、退屈だ。私の役割は、やり遂げた。今が逝く時だ。私は、エレガントに逝く」と言った。後のゲーデルも、アインシュタインと同じような意識で、死を迎えたように映る。

【『ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論』高橋昌一郎〈たかはし・しょういちろう〉(講談社現代新書、1999年)】

ゲーデルの哲学―不完全性定理と神の存在論 (講談社現代新書)



2012-01-18

君は君の道を見つけて、それに従わなければならない

 君には、神に対してではなく、党に対してでもなく、個人としての責任がある。君は君の道を見つけて、それに従わなければならない。(サルトル)

【表紙カバーより/『怒れ!憤れ!』ステファン・エセル:村井章子訳(日経BP社、2011年)】


怒れ!憤れ!

2012-01-09

「成人するあなたへ」鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)


本物の孤独と出会おう

 成人式でお酒を飲んで暴れている若者が、毎年話題になりますが、彼らは、本当の意味で一度も孤独になったことがない人達だと思います。
 孤独には、「本物の孤独」と「偽物の孤独」があります。(中略)
 ただ、「本物の孤独」の時間を持った人だけが、うんうんとうなりながら問題に取り組むことができるのです。

愛媛新聞 2012-01-09

覚え書:鴻上尚史「成人するあなたへ」、『愛媛新聞』2012年1月9日(月)付。

2012-01-06

うその中にうそを探すな  ほんとの中にうそを探せ


「うそとほんと」谷川俊太郎

 うそはほんとによく似てる
 ほんとはうそによく似てる
 うそとほんとは
 双生児

 うそはほんととよくまざる
 ほんとはうそとよくまざる
 うそとほんとは
 化合物

 うその中にうそを探すな
 ほんとの中にうそを探せ

 ほんとの中にほんとを探すな
 うその中にほんとを探せ

【『谷川俊太郎詩集』谷川俊太郎:ねじめ正一編・解説、中島みゆきエッセイ(ハルキ文庫、1998年)/初出は朝日新聞社、1964年『落首九十九』と思われる】

谷川俊太郎詩集 (ハルキ文庫)
谷川 俊太郎 中島 みゆき
角川春樹事務所
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真実を真実と知り、真実でないものを真実でないと見る
神秘時代のクリシュナムルティ/『大師のみ足のもとに/道の光』J・クリシュナムルティ、メイベル・コリンズ

2012-01-05

死別を悲しむ人々~クリシュナムルティの指摘


 ・死別を悲しむ人々~クリシュナムルティの指摘

『ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門 豊かな人生の技法』ウィリアム・ハート

 ナンディニは私の母を紹介し、次いで私に移った。われわれは再び座り、そして母は数年前に死んだ私の父のことを話した。彼女は彼をとても愛していたこと、そしてぽっかりと開いた大きな穴をどうしても埋められないでいることを話した。彼女はクリシュナムルティに、来世で私の父に会えるかどうかと尋ねた。私は、そのときまでに最初の高められた知覚の強烈さが鈍ったことを見出し、そこでじっと座って、クリシュナムルティから私が慰めになると期待した答を聞こうとした。多くの悲しみに暮れた人々が規則的な間を置いて訪問してきたに違いない、そして彼はきっと彼らにとって慰めになる言葉を知っているに違いない。
 すると突然彼は言った。「あいにくですが、あなたは訪ねる人を間違えたようですね、私はあなたに、あなたがお求めの慰めを与えることは出来ません」 われわれ一同はやや当惑したが、しかし彼は話し続けた。「あなたは私に、あなたが死後あなたの夫君に会えるかどうか教えてもらいたがっておられる。が、どの夫にお会いになりたいのですか? あなたと結婚した人ですか? あなたが若い頃あなたと一緒にいた人ですか? なくなった人ですか、それとも、もし生きていたら今日いたであろう人ですか? どの夫君にあなたは会いたいのですか? なぜなら、確かに、死に赴いた人はあなたが結婚した人と同じ人ではないからです」 私は自分の精神が、あたかも何か並外れて挑戦的なことを聞いているかのように、熱心に、ぱっと注意深くなるのを感じた。私の母は、もちろん、これを聞いてひどく当惑しているようだった。彼女は、時間が自分の愛していた者に何らかの相違をもたらしうるということを認める覚悟ができていなかったのである。彼女は「私の夫は変わったりしません」と言った。するとクリシュナムルティは、「なぜ彼に会いたいのですか? あなたが、いないのに気づいて寂しく思っているのは夫ではなく、彼の思い出なのです。奥様、どうかご容赦ください」 彼は両手を組んだが、私は彼のしぐさの完璧さに気づきはじめた。「なぜあなたは彼の思い出を生き続けさせようとするのですか? なぜ自分の心の中で彼を再現しようとするのですか? なぜ悲しみのうちに生き、悲しみと共に生きようとするのですか?」 私の頭の中でぴんとくるものがあった。私の精神は、彼の言葉、その明晰さと正確さに応ずるべくさっと飛び上がった。私は、彼が伝えようとしていた何かとてつもなく大きなものに自分が触れていたのを知っていた。言葉はきびしかったが、しかし彼の目にはいやす力と優しさが宿っており、そして話している間中彼は私の母の片手を握っていた。

【「クリシュナムルティとの邂逅」ププル・ジャヤカール/ゴトの読書室】

 クリシュナムルティは「現代のブッダ」などではない。ブッダそのものである。

クリシュナムルティ「その怒りに終止符を打ちなさい」/『クリシュナムルティ 人と教え』クリシュナムルティ・センター編
無記について/『人生と仏教 11 未来をひらく思想 〈仏教の文明観〉』中村元
今やり直せよ。未来を。
気がつけば月の光

2011-12-26

ここに総ての人類が住んでいる


 ここに総ての人類が住んでいる
 愛する人も、知り合いも、友達も
 今までに存在した総ての人が
 ここで人生を送っている
 喜びも、悲しみも
 宗教も、思想も、経済主義も
 狩りをする人も、牧場で働く人も
 英雄も、卑怯な人も
 文明を築く人も、破壊する人も
 王も、農民も
 愛し合う夫婦、両親、目を輝かせている子供も
 発明家も、探検家も
 人の道を説く先生も、汚職する政治家も
 スーパースターも、偉人も
 聖者も、罪人も
 人類の歴史上すべての人が
 ここに住んでいる

(カール・セーガン)

楽しい!クリエイト作品!」より転載】

2011-12-22

人間はパンドラの箱をこじあけ、原子力を盗み出してしまった


 人間にガイガーカウンターがついていないのは、地球上に放射能の危険がないからである。ところが、人間はパンドラの箱をこじあけ、原子力を盗み出してしまった。そして、広島と長崎に原子爆弾を投下し、福島第1原発のメルトダウンを引き起こした。日本は2度の放射能汚染にさらされたのである。最初はアメリカによって、2度目は日本人自らの手によって。

週刊スモールトーク

2011-12-21

プラズマ状態はどうなった状態ですか?


ベストアンサーに選ばれた回答

 校庭に小学生を集めたとします。きちんと整列してる状態が「固体」、並ばずに適当にその辺でワイワイやってるのが「液体」、みんな自分勝手に散らばって遊んでるのが「気体」、半狂乱になってスッポンポンで走り回ってるのが「プラズマ」です。プラズマ状態では原子についてた電子が取れ、イオンの状態で飛び回っています。

saiphysさん

2011-12-19

世界を不安定化させるアメリカ


 しかし、アメリカは2011年に入ってから、現行の社会システムを意図的に破壊しようとしている。

 これは北アフリカ・アラブ圏の安定していた政権を2011年にすべてひっくり返したことで分かる。

 イラクも不安定化した。アフガンも不安定化した。パキスタンも不安定化した。

 そして、チュニジアも、エジプトも、リビアも、イエメンも、シリアも、すべてドミノの駒を倒すかのように不安定化していっている。

鈴木傾城〈すずき・けいせい〉

soldiers pledge

2011-12-08

獄中の堀江貴文氏からの手紙


 だが、裏返せば、刑務所に入らなければ、堀江氏がテレビを観ることもなかったといえる。“メディア界の風雲児”とも呼ばれ、時代の先頭を切っていた彼が、自由を奪われた際にようやく辿り着いたのが「テレビ」であるとはなんという皮肉な結果だろう。

 換言すれば、テレビ自らが“刑務所の娯楽”という安全の中に埋没してしまった観がある。それはメディアとしての停滞に他ならないし、成長を放棄したことを宣言したようなものである。

上杉隆

だからテレビに嫌われる国家の恥 - 一億総洗脳化の真実

2011-12-07

競争原理がひずみを生み出した


「競争原理」とは、勝者しか幸せになれないシステムになっている。

「1%の金持ちと99%の貧困層」という社会になる。これに反旗を翻しているのが「ウォール街を占拠せよ」という反格差運動だ。

鈴木傾城〈すずき・けいせい〉

2011-12-03

80人もの女性をレイプさせて自爆テロに追いやった女、サミラ・ジャサム


 イラクでは数年前、突如としてアメリカ軍に対して女性の自爆テロが増えたことがあった。

 その背景を調べていくと、ひとりの女にたどり着いたのだという。サミラ・ジャサムという51歳の女だった。

 彼女は自爆テロの候補になりそうな女性を見定めると、男たちに女性をレイプさせていたのだという。

 イラクでもレイプされた女性は名誉殺人の対象であり、姦通罪の対象になる。そこでサミラ・ジャサムはレイプされた女性を追い詰め、自爆テロを強要させていたのだという。

 レイプされた女性は逃げ場がない。社会に抹殺されるか、それとも家族に殺されるかである。どうせ死ぬなら死後に崇拝される自爆テロのほうが尊厳が保たれる。

 そうやってサミラ・ジャサムは、80人以上の女性を自爆テロに追いやっていたのである。彼女はイスラム過激派の「アンサール・アル・スンナ」に属していたと言われている。

鈴木傾城〈すずき・けいせい〉】

2011-11-19

高校生は「大学生予備軍」という暫定的な立場に置かれた一種の社会的難民だ


 結局、高校生のような不安定な身分(高校生は「大学生予備軍」という暫定的な立場に置かれた一種の社会的難民だと私は思う)の者にとって、穏健主義はそのまま敗北主義を意味するわけなのだ。

【『パソコンゲーマーは眠らない』小田嶋隆(朝日新聞社、1992年/朝日文庫、1995年)】

パソコンゲーマーは眠らない

ピア・プレッシャー


 周囲の仲間(peer)から受ける圧力(pressure)を、ピア・プレッシャー(peer pressure)という。多くの場合、集団で認められたスタイル、価値観に合わせよという同化圧力として作用する。

 ピア・プレッシャーは、どんな集団においてもみられるが、特に、均質の、あるいは自らを均質と見なす集団において起こりやすい。集団の平均的なメンバーと異なる振る舞いをする人を非難し、結果として集団の大勢に従うように圧力をかけるのである。

 集団の中で目立ったふるまいをする人を非難することで、非難者は、自分が集団の多数に所属する、安全なポジションを確保しているということを確認することができる。スケープゴートをつくることで、自分が非難の対象にならないことを保証するのである。

 ピア・プレッシャーに従うことは、均質な集団の中で自らの安全を確保する上では一つの適応ということができる。一方で、独創性や、個性といった、現代社会で賞賛される価値からは遠ざかることになる。

 ピア・プレッシャーにもかかわらず自らの道を行く者には逆風が吹き付ける。それに耐えることで、心身が強くなる。集団に合わせれば良い、という「判断停止」の状態から離れた瞬間、自らのプリンシプルが問われることになる。

 近現代におけるユダヤ人の創造性は注目すべきもの。同じ率ならば日本には550人の自然科学系のノーベル賞受賞者がいなければならない。ユダヤ人にとっては、同化圧力を通した社会との予定調和は、最初から失われていた。だからプリンシプルを問わざるを得なかった。

 同化圧力として働くことの多いピア・プレッシャーが、逆に「もっと尖れ」「もっと走れ」とあおり立てるように機能することがある。そのような作用が見られた学者、芸術家の集団は、結果として歴史に残る偉業を成し遂げている。

 集団の大勢から外れた振る舞いをする人がいたとき、その人の側に立つか、あるいは非難する側に立つかは一つの「リトマス試験紙」である。非難する側に立てば、自分は集団の大勢に属しているという安心を得ることができる。一方で失うことも多い。

 日本の社会は、異能、外れ者を非難し、つぶすことで結束を確認してきた。一方、それがゆえに創造性の爆発的な発露が難しい環境ができた。集団の安定を求めるのか、それとも孤独なプリンシプルを追うか。選択は一人ひとりにゆだねられている。

茂木健一郎

2011-11-13

自称若くて可愛い女「年収4000万以上の男と結婚したい」→J・P・モルガン社長「君の資産価値は低い」


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宛先: J・P・モルガン社長
送信者: 一人の若い女性
件名:どうやったら金持ちの男と結婚できるのか?
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 正直に、はっきりと聞きます。私、年収4000万円以上の男と結婚したいと思ってるんです。今25歳で、見た目は結構可愛いと思ってて、スタイルもいいと思うんだけど。

 確かに、欲張りだと思うんですけど、ニューヨークの中間所得層の年収が8000万円くらいだし、大したことないと思うんです。

 それで、このフォーラムに来てる人で年収4000万円以上の人っていますか? それとも、みんな結婚してるんですか?

 質問は一つだけ:どうやったら金持ちの男と結婚できるか。

 実際に、年収2000万円くらいの人とは付き合ったことはあるんですけど、それ以上の年収の人と付き合ったことなくて、もしニューヨークの西にあるNYガーデン(?)って所に引っ越すと考えたら、2000万円の収入じゃ少ないと思うんです。

 だから、少し聞きにくいんですけど、いくつか質問です。

1.金持ちの学士を持ってる人っていうのはどこで遊んだりしてるんですか?(できれば、レストランの名前とか、具体的なバーの場所とか、ジムとかの住所)
2.どれくらいの年齢層を狙えばいいのか。
3.なんで金持ちのほとんどの妻の見た目が普通なのか。何人か会ったことある中じゃ、普通以下(笑)、なのに金持ちの男と結婚できてるんです。
4.どうやって結婚する女性を選ぶのか、どういう人が彼女向けなのか(私の狙いは結婚すること)



 若くて可愛い女性へ

 興味深いメール読みました。実際、あなたのように考える人は少なくないと思います。なので、一人の投資家として答えさせてください。

 僕の年収は8000万円以上で、あなたのいう条件は満たしてると思うから、僕が答えても問題は無い……よね。ビジネスマンの視点としては、あなたと結婚するのは悪い選択と言えるだろう。答えはシンプルだから、説明させてね。

 少し詳細を加えながら説明すると、あなたは、“美しさ”と“お金”の交換しようとしてるってこと:Aさんが「美」をあげるかわりに、Bはそれにお金を払う。ということ。

 すると、そこにヤバイ問題があるんだよね。僕のお金はなくならないけど、君の美しさっていうのはいずれ消える。しかも、僕の収入は年々増えるけど、君が毎年綺麗になることはない。

 ビジネス的な説明を加えるとすると、

 僕は魅力的な「資産」だけど、

 君の「資産の価値は低い」といえる。

 実は、君は普通の資産ですらなくて、急速に変化する「消費する資産」ということ。君の価値は10年で更に悪くなるからね。

 ウォールストリートには、トレード(交換)の時に「短期交換」ていうのがあるんだけど、“君とのデート”にはその「短期売買」があるんだ。

 もし、交換するモノの価値が将来的に下がると考えると、その交換するモノは長期的に持ってるモノじゃなくて、というか君のいう「結婚」と考えてたら、少し言い方が悪くなってしまうけど、君は資産としては、売られるか“レンタル”した方が賢い選択だということ。

 年収8000万円以上の誰でもいいっていうのは悪くないけど、僕たちは君とは結婚しなくて、デートだけっていうこと。アドバイスするとしたら、金持ちと結婚する方法を探すっていうのは忘れて、自分自身で金持ちになって年収8千万円稼いだ方が、金持ちのおバカさんを探すよりもいいと思うよ。

 こんな返事になったけど、少しでも助けになれば。

 あ、あと、もし“レンタル”に興味あるんだったら、連絡してね。

ハムスター速報

2011-11-09

マラライ・ジョヤ

 わたしは死を恐れないが不正に対して沈黙することを恐れる。(マラライ・ジョヤ / Malalai Joya)

Raising My Voice: Cover of book by Malalai Joya

Malalai Joya visits a girls school in Farah province in Afghanistan

Malalai Joya

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2011-11-04

ゲバラは、いついかなる時でも読書だけは怠らなかった


 工業化計画についての考えにしても、それはチェが戦争の間でも、勉強を怠らなかったことを物語っている。
 じじつ、かれは非常な読書家であり続けた。シエラ・マエストラでも、ゲーテを読み、セルバンテスを読み、さらにはマルクス・レーニンの著作に眼を通していた。戦争以外には何もできない男ではないことを、それは物語っている。かれは医師からゲリラ戦士になり、ゲリラ戦士から革命家へと昇華して行ったが、いついかなる時でも、読書だけは怠らなかった。日記をつけることと本を読むこととは、かれの終生一貫した習慣であった。

【『チェ・ゲバラ伝』三好徹〈みよし・とおる〉(文藝春秋、1971年)】

チェ・ゲバラ伝

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2011-10-30

犯罪国家アメリカ


 国際的な人道保護団体であるアムネスティ・インターナショナルはこんな報告書を発表している。「世界中で、毎日毎日、政府や武装政治集団の手により、男性や女性や子どもが、家を追われ、拷問を受け、殺害され、失踪している。多くの場合、アメリカはその責任の一端を担っている」。この報告が発表されたのが1996年。アフガニスタン空爆、イラク戦争を経た現在、その傾向がさらに強くなっているという印象を持つ人は少なくないだろう。

【『世界反米ジョーク集』早坂隆(中公新書ラクレ、2005年)】

世界反米ジョーク集 (中公新書ラクレ)