2011-05-19

ウィリアム・スタイロン


 1冊読了。

 33冊目『ナット・ターナーの告白』ウィリアム・スタイロン:大橋吉之輔〈おおはし・きちのすけ〉訳(河出書房新社、1970年)/重量級の傑作だ。上下2段で370ページ、活字は8ポイントか。読み終えるのに2週間ほど要した。1968年のピュリッツァー賞を受賞している。ナット・ターナーは1831年に武装蜂起した奴隷である。この事件で55人の白人が惨殺された。序文によれば史実に基づいて構成した小説であるとのこと。とにかく文章が素晴らしい。詩的な修飾が次々と現れ、文章が香気を放っている。そこに技巧のあざとさがない。21世紀となった今読むと、「テロの情理」が見えてくる。宗教という縦糸に、暴力と性の横糸が編み込まれる。こうだ、と決めつけることのできない幅のある物語だ。心の反響が余韻を残すのだが、決して心地いい音色ではない。

ドラえもん冷戦構造論


 もう一つ思いついた。

・のび太――日本
・ドラえもん――アメリカ
・ジャイアン――ソ連
・スネ夫――中国

 ウーン、やっぱり斎藤美奈子の「ウルトラマン=在日米軍」説には勝てないな。

ハサミの値札の法則~報道機関は自分が当事者になった事件の報道はしない/『たまには、時事ネタ』斎藤美奈子

宗教OS論の覚え書き


 私はパソコンに詳しいわけではないので、明らかな見当違いがあればご指摘願いたい。単なる思いつきだ。

・CPU――才能
・メモリ――感受性
・ハードディスク――自我
・マザーボード――家庭環境、地域性
・ディスプレイ――社会的身分
・Windows――キリスト教
・Mac OS X――イスラム教
・PC-UNIX――無神論およびスピリチュアリズム
・Microsoft Office――資本主義および民主主義
・インターネット――世界または宇宙

 ・コピーに関する覚え書き
 ・新興宗教Google教

宗教とは
情報理論の父クロード・シャノン/『インフォメーション 情報技術の人類史』ジェイムズ・グリック

生存適合OS/『無意識がわかれば人生が変わる 「現実」は4つのメンタルモデルからつくり出される』前野隆司、由佐美加子

名誉の殺人


 名誉の殺人――殺されるのは女性に限られる。

Wikipedia

防犯カメラという名称


 監視カメラって、いつの間にか「防犯カメラ」という名称になっていたのね。サラ金が消費者金融になったのと同じ変化。言葉のオブラートで包んで、意味の書き換えを行う政治手法だ。