2011-08-03

「ニューズ・オブ・ザ・ワールド 盗聴事件とルパート・マードック」映画評論家・町山智浩


TBS RADIO 小島慶子 キラ☆キラ(ポッドキャスト)

英国:盗聴告発の元記者が死亡 事件性はなしとの見方

 英日曜紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(廃刊)による盗聴事件で、盗聴が組織的に行われていたと告発した同紙元記者の男性、ショーン・ホアさんが18日、英南東部ワトフォードの自宅で死亡しているのが見つかった。英メディアが報じた。
 警察は、死因は不明だが事件性はないとの見方を示している。英PA通信は近所の人の話として、ホアさんがアルコール依存症で精神的に不安定だったとしている。
 ホアさんは昨年、米紙ニューヨーク・タイムズなどに、ワールド紙で盗聴が広く行われ、逮捕された元編集長アンディ・クルソン容疑者から盗聴を求められたなどと証言していた。
 先週には、ワールド紙が警官に金を渡す見返りに携帯電話の位置情報を得て、取材対象の所在をつかんでいたとするホアさんの新たな証言も報じられた。(ロンドン共同)

【毎日jp 2011-07-19】

2011-08-02

それでも生きる子供たち


Mio Cade's photostream(スライドショー)

卑弥呼の「鬼道」はシャーマニズムではなく道教


 卑弥呼は「鬼道」を事とし、「男弟」がこれを補佐し、「婢千人」がその周辺に侍(はべ)るばかりでなく、「宮室・楼観・城柵、厳かに設け、常に人有り、兵を持して守衛す」るまさに初期王権の王者であったといってよい。
「鬼道」については、これをシャーマニズムと解釈する説が多いけれども、「鬼道」はたんなるシャーマニズムではなかった。かつて指摘したとおり、「鬼道」の用辞は『倭人伝』だけではなく、『三国志』の『蜀書』(蜀志)劉焉伝や『魏志』張魯伝にもあって、それはすべて道教を意味する。したがって『三国志』をまとめた陳寿の書法に従えば、卑弥呼の宗教を道教に類するものとみなしての「鬼道」であったと理解すべきであろう。

【『古代日本のこころとかたち』上田正昭(角川叢書、2006年)】

古代日本のこころとかたち (角川叢書)

東京イルミネーション

Tokyo, Japan at Night (NASA, International Space Station, 01/09/11)

See something or say something: Tokyo

東京の夜景は残業でできている

2011-08-01

少年兵は殺人者であり犠牲者でもある


 チェマ神父は言います。
「子どもたちを救わなければいけません。本当に平和を願うのなら、兵士だった子どもたちへの見方を変えなくてはいけません。
 確かに、彼らは罪をおかしたかもしれません。でも、彼らは同時に犠牲者なんです。子どもたちは強制されて兵士になったのです。人殺しが好きな子なんて、どこにもいないのです。」
 わたしは、アンプティ・キャンプで出会った右手と両耳を失ったサクバーさんとの会話を思い出しました。わたしが、
「もし、今、子ども兵士が目の前にいたら、言いたいことは何かありますか?」
 とたずねた時のことです。
 サクバーさんは答えました。
「おれはこう思うよ。彼らはまだ幼い子どもだし、何も知らずに兵士として使われたんだろう。
 もし、その子がおれの目の前にいたとしても、おれは彼を責めない。たとえ、そいつが知っている子だったとしても、おれは何もしやしない。
 おれたちはこの国に平和がほしいんだ。何よりも平和なんだ。それがすべてさ。
 彼らを許さなきゃいけない。でも、絶対に忘れることはできない。答えはいつも同じだよ。
 理由は、この右腕さ。
 朝起きると、おれはどうしてもこの切られた右腕を見てしまう。いやでも見えるからな。もともとおれには、2本の手があったんだ。だから彼らを許せても、絶対に忘れはしない。」

【『ダイヤモンドより平和がほしい 子ども兵士・ムリアの告白』後藤健二(汐文社、2005年)】

ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白