2011-08-11

反逆のグラフィティ・アーティスト(落書き芸術家)「バンクシー(Banksy)」


 ・反逆のグラフィティ・アーティスト(落書き芸術家)「バンクシー(Banksy)」

「Gun Yourself」バンクシー作

「芸術テロリスト」とも呼ばれているイギリスのアーティスト。

Banksy, Gillett Square, Dalston

Banksy - Dungeness

banksy? maybe not.

Banksy

Banksy

Banksy Versus Bristol Museum

BANKSY

banksy

BANKSY - Birmingham, AL

クー・クラックス・クラン(KKK)と反ユダヤ主義


Banksy

 イギリスのロンドンを拠点に活動する覆面芸術家バンクシー。ロンドンのテート・モダンや、ニューヨークのメトロポリタン美術館への無許可展示など、常にスキャンダラスなパフォーマンスで話題の人物。世界中の壁、橋、街の動物園など、あらゆるストリートの一角に、ウィットに富み、破壊力のあるグラフィティで彩りを与えることを仕業としている。そのモチーフは大量破壊兵器を持った猿、スマイリーマークと警察官、ドリルや傘を持ったネズミなど、世界を風刺したものが多い。バンクシーは多くの作品を残しているが、その素性はいまだ多くの謎につつまれている。新旧合わせた彼の代表作を初めてオールカラーで網羅した待望の日本語版が、ついにリリース!

Wall and Piece
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Banksy(バンクシー)
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『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』予告編
Aakash Nihalani カラーテープのストリートアート

2011-08-10

不可触民が偉大な指導者と認めるのはアンベードカルただ一人


「不可触民虐待は少しも改まっていないのをあなたもすでに知ったはずです。
 この国の不可触民は今もなお“農奴”だ、ということも、ね。
 われわれが不可触民の唯一、かつ真に偉大な指導者と認めるアンベードカル博士の例をみてごらんなさい。
 彼は、初代法務大臣として、インド憲法を創設していながら、ガンジーイズム批判者の最右翼の一人として結局国民会議派から追い出されました。国民会議派支配即ちブラーミン・カーストヒンズー支配下のインドでは終始黙殺されています。
 ネルーの、かの有名な『インドの発見』という本の中には、アンベードカルのアの字も見当りません。(中略)
 アンベードカル博士は、いうなれば、不可触民階級の“ジンナー”だったのです。彼が不可触民に分離選挙制度を設けることを主張したとき、ガンジーがお得意の“死の”ハンガーストライキで反対し、結局阻止してしまいました。
 ジンナー同様、裏切り者、分裂主義者のレッテルを貼られたアンベードカル博士の最大の罪は、一億の不可触民を、独立の名においてカーストヒンズーの犠牲にすることを最後まで拒否した、ということなのです。
 だからこそ、われわれは彼を尊敬し、彼の思想の忠実な弟子であることに誇りをもっているのです」

【『不可触民 もうひとつのインド』山際素男〈やまぎわ・もとお〉(三一書房、1981年/光文社知恵の森文庫、2000年)】

不可触民―もうひとつのインド (知恵の森文庫)

合衆国憲法とブッカー・T・ワシントンとジョン・デューイ/『不可触民の父 アンベードカルの生涯』 ダナンジャイ・キール

錯視効果を巧みに利用した白クマのアート作品

Cabeza de oso polar

Cabeza de oso polar.

 Cabeza de oso polar,detalle

騙される快感/『錯視芸術の巨匠たち 世界のだまし絵作家20人の傑作集』アル・セッケル

2011-08-08

瞑想は格闘技だ

meditation

悟りの閃光
瞑想に高い鎮痛効果、米研究
瞑想とは何か/『クリシュナムルティの瞑想録 自由への飛翔』J・クリシュナムルティ
瞑想は偉大な芸術/『瞑想』J・クリシュナムルティ
現代人は木を見つめることができない/『瞑想と自然』J・クリシュナムルティ

何が魔女狩りを終わらせたのか?


 何が魔女狩りを終わらせたかについては、いまだに決定的な学説がない。近代科学と言いたいところだが多分違う。私はキリスト教における「大覚醒」が魔女狩りを葬ったと考えている。つまり科学的合理性よりも、信仰に基づくプラグマティズムが人々の思考回路を変えたのだ。

 人間の脳は物語に支配されているため、集団力学に従うことを合理性と錯覚する癖がある。人間が科学的合理性を重んじるのであれば、近代科学の台頭が教会を滅ぼしていたはずだ。しかしながら脳を支配しているのは感情である。なぜなら言語機能は後になって獲得されたものであるからだ。

 こう考えると魔女狩り終焉からアメリカ支配の時代までが一本の線上に浮かんでくる。

 宗教次元ではプロテスタントが生まれたわけだが、世界構造としてはプラグマティズムに重きを置くべきだろう。すなわち、イギリス産業革命(1760年代)-ロスチャイルド家の金融基盤確立(ネイサンの逆売り、1815年)がプラグマティズムの端緒となり、魔女狩りを終わらせたのだ(と言い切ってしまうぞ)。

 近代の幕が開くと、金融という舞台で消費者が民主主義の劇を演じていた。監督:アメリカ合衆国、演出:ユダヤ資本、脚色:ルパート・マードック、協力:ハリウッド――そんなクレジットが浮かんでくる。

 問題は実利を重んじるプラグマティズムでさえ、キリスト教から脱却することができなかったという歴史的事実だ。多分、「働かざる者食うべからず」という価値観がマッチしたためだろう。

 プラグマティズムを打ち破る概念を探る必要がある。

プラグマティズム (岩波文庫)純粋経験の哲学 (岩波文庫)プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)プラグマティズムの思想 (ちくま学芸文庫)

「キリスト教征服の時代」から脱却する方途を探る
魔女狩りの環境要因/『魔女狩り』森島恒雄
魔女は生木でゆっくりと焼かれた/『魔女狩り』森島恒雄
人間は偶然を物語化する/『人間この信じやすきもの 迷信・誤信はどうして生まれるか』トーマス・ギロビッチ
視覚の謎を解く一書/『46年目の光 視力を取り戻した男の奇跡の人生』ロバート・カーソン
アニミズムという物語性の復権/『ネイティヴ・アメリカンの教え』写真=エドワード・S・カーティス
黒人奴隷の生と死/『生活の世界歴史 9 北米大陸に生きる』猿谷要
マネーと民主主義の密接な関係/『サヨナラ!操作された「お金と民主主義」 なるほど!「マネーの構造」がよーく分かった』天野統康
シオニズムと民族主義/『なるほどそうだったのか!! パレスチナとイスラエル』高橋和夫
ネイサン・ロスチャイルドの逆売りとワーテルローの戦い/『ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ 影の支配者たちがアジアを狙う』宋鴻兵
化物世界誌と対蹠面存在否定説の崩壊/『科学と宗教との闘争』ホワイト:森島恒雄訳