2011-11-03

Clammbon feat.ILL-BOSSTINO - あかり from HERE


 アジテーターと巫女(みこ)が織りなす完全な宗教世界。覚醒と覚醒剤との紙一重の境界を漂う。そしてラブ&ピースの余韻が宇宙を振るわせる。




NO MUSIC,NO LIFE.SONGS【通常価格盤】

歌詞
【THA BLUE HERB】客演集【Ill-Bosstino】

J・クリシュナムルティ


 1冊読了。

 67冊目『英知へのターニングポイント 思考のネットワークを超えて』J・クリシュナムルティ:神咲禮〈かんざき・れい〉監修、大野純一監訳、渡辺充訳(彩雲出版、2010年/JCA出版、1991年『思考のネットワーク』新装版)/私が読んだのは旧版だ。やっとの思いで入手したら新装版が出てしまった。冒頭で何度も出てくる「プログラム」という言葉が新鮮に響いた。渡辺の訳は、ですます調で丁寧な印象を受けた。こなれているとは言い難い。原文は長くても、訳文は切り詰めた方がいいと思う。文語訳の聖書のように。クリシュナムルティ本はこれで50冊目。

2011-11-02

知る者は言わず

知る者は言わず、言う者は知らず ~ 老子 http://bit.ly/2Xt9AS
Nov 21 10 via EasyBotterFavoriteRetweetReply

巧すぎて鼻につく文章/『樹の花にて 装幀家の余白』菊地信義


 ・巧すぎて鼻につく文章

『悲しみの秘義』若松英輔

 文は「あや」と読むことからもわかるように、「かざる」という意味がある。文身(いれずみ)とは「身をかざる」こと。

 菊地信義は著名な装幀家である。本を飾るのが仕事といってよい。それにしても文章が巧みだ。巧すぎて鼻につくほどである。逆立ちしてもかなわない。

 5丁目の酒場ルパンには開業以来使われているショット・グラスがある。このグラスで飲みたくてウィスキーのストレートを覚えた。どこにでもありそうな外形だが、内側の縁から底へ円錐状に穿(うが)たれていて、ウィスキーが注がれるとカウンターへ琥珀の弾丸がすっくと立つ。
 グラスを指先でつまむようにしてそっと口へ運ぶ。一口すすりこみ薬指をグラスの底へあてがい中指で胴を巻きこむと、腰のあたりがわずかにくびれていて指の腹へひたと添っている。女人の細い腰へ端なくも腕を回してしまった、そんな心地で二口目を口にする。
 このショット・グラスは昭和3年、ルパン開業の折に先代の女主人(80歳を超えた今も健在だが店へは出ていない)のご主人がデザインして作らせたもの。口造りは正確で厳しいくらいだが、長年のウィスキーとの馴染がおっとりと仕立てたのか、口当たりはすこぶるやさしい。

【『樹の花にて 装幀家の余白』菊地信義(白水社、1993年/白水Uブックス、2000年)以下同】

太宰治@林忠彦写真展

 広く知られた太宰治のポートレートだが、この店がルパンである。永井荷風や坂口安吾も常連だったようだ。

 夏休みの季節になると銀座にも子供たちの姿が目に付く。銀座が生活の場でもあるとあらためて思い知る。歌舞伎座裏。仕事場の向いの一角がこの夏空地になった。夕刻なにげなく見下ろすと、いち早く闇を溜めたそこで5~6人の少年が両手を翼のように拡げ舞っている。地面を銀色が転がっていく。空罐を順に蹴って回して遊んでいるらしい。儀式でもあるように、蹴り終えた少年たちも無言で舞い続けている。最後の少年がひときわ濃い闇の辺りへ罐を蹴り込んでしまうと、一斉に路地へ走り去る。幻でも見たように銀色が消えた先を見つめていた。

「鼻につく」と書いたのは私の好みにすぎない。例えば私は中央線の新宿より西側(八王子方面)の地域が嫌いだ。何となく山の手感がある。下町と比べると明らかに洗練されたお洒落な店が多い。私は強烈な違和感を覚える。鎌倉も苦手だ。道を歩いているだけで「悪かったな、どうせ俺は下町だよ」と嘯(うそぶ)きたくなる。

 菊地の文章を読んでいると全く同じ感慨に駆られる。もちろん菊地に罪はない。にもかかわらず、「ケッ、気取ってんじゃねーよ」と毒づきたくなるのだ。

 わかってる。所詮、貧乏人のひがみだ。こちとら、素敵な場所に用はない。

 横断歩道を歩く人がみんな堅実に生きていると思えてしまう。鞄を提げた女人の腕の小さな痣も心にしみる。

 これは確か、飲み明かして朝帰りをする場面だ。おお嫌だ嫌だ。何て嫌な文章なのだろう。

 東京ってえのあね、貧富の差が激しいところなんだよ。道産子の私がいうのも何だが。

樹の花にて―装幀家の余白 (白水Uブックス―エッセイの小径)

ユネスコ、パレスチナの加盟を承認 米は反発し拠出金停止


 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は10月31日の採決で、パレスチナを正式な加盟国として迎え入れることを決めた。米政府はこれに反発し、ユネスコへの拠出金を停止すると発表した。

 総会での採決の結果は賛成107、反対14で、棄権が52だった。可決の発表を受け、会場からは大きな拍手がわき起こった。

 米国務省のヌーランド報道官は、この結果に「遺憾」を表明。「時期尚早であり、中東和平という共通の目標を台無しにする」決定だと述べた。

 米国からユネスコへの拠出金は年間8000万ドル(約63億円)に上り、ユネスコの予算の22%を占めるとされる。同報道官は、米国が11月に予定していた6000万ドルの拠出を中止すると言明した。米国の法律には、パレスチナ解放機構(PLO)に「加盟国と同等の地位」を認める組織には資金を出さないとの規定がある。

 ユネスコのボコバ事務局長は採決を受け、「最大の拠出国である米国からの資金が失われる可能性がある」と懸念を表明。国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長も同様の懸念を示していた。

 一方、パレスチナ指導部はユネスコ加盟を「重要な勝利」として、すでに申請している国連加盟への第一歩と位置付けた。国連機関にパレスチナの加盟が認められたのは初めて。パレスチナ解放通信(WAFA)は同日夜、世界保健機関(WHO)への加盟申請に向けて準備が進んでいると伝えた。

CNN 2011-11-01

 日本政府は米国債を売却してユネスコを断固支援すべきだ。