2012-04-22

本当の戦争の話をしよう




本当の戦争の話をしよう (文春文庫)

米兵は拷問、惨殺、虐殺の限りを尽くした/『人間の崩壊 ベトナム米兵の証言』マーク・レーン
ティック・クアン・ドック
画像検索:ベトナム戦争
罪もない少年を殺害し、笑顔で記念撮影をする米兵(アフガニスタン)
米兵、上半身吹き飛んだ遺体と笑顔で記念撮影(アフガニスタン)

「知性とは何か」茂木健一郎



G1サミット2012 第10部分科会 知性とは何か

知性とは何か。太古から人は言語を生み、火を使い、森羅万象の中に法則性を見出すことによって進歩を遂げてきた。闇の深淵に何があるのかという畏怖と探求心は、宗教を生み
­出し、天文学をつくり、ロケットを発明した。見えないものを見ようとする知性は、新たな世界観を育み、世界を変革する力となって、人類をいまだ知らざる土地へと連れて行く­。宇宙を回遊し、インターネットでつながれた情報の海を泳ぎながら、現代における知性は、どのような世界を夢想するのだろうか。脳科学者の茂木健一郎氏が語る知性とは。(­文中敬称略。肩書は2012年2月12日登壇当時のもの)。

スピーカー:
茂木健一郎 脳科学者

聴き手:
國領二郎 慶應義塾大学 教授

2012年2月12日 於:青森

【みどころ】
・才能とは「非典型的な知性」であり、これこそがグローバル社会で求められている
・知性のあり方、学力観を問い直さないと、日本はあぶない
・自然科学者が英語、文系学者が日本語で研究することが相互交流を分断している
・TOEICという検定試験のようなもので英語力を図るのはおかしい
・英語を学ぶ真の意味は、世界の知のバトルや現場の息吹を知るため
・圧倒的な知性の持ち主は、ペーパーテストなしでも話して、書いたものを見ればわかる
・遺伝の相関係数は平均50-60%、あとは環境によって決まる
・スティーブ・ジョブズのように「欠落」が非典型的な知性をはぐくむこともある
・美人は収束進化、皆の顔を平均的にしたものが美人。一方天才は収束的でなく、脳の特定部位の部分最適による
・大事なのはソーシャル・センシティビティ、グループで互いに能力を補い合うことで素晴らしいものを生み出せる
・面倒くさいことを粘り強くすると、脳の回路が活動しジェネラル・インテリジェンスは上がる
・非典型的な知性の育み方はケース・バイ・ケースで脳科学的にも不明
・パッション(受難が語源)、苦しんだ人、欠落した人が持つもの
・天才は、意識が押さえている無意識をうまく「脱抑制」できる人
・何が起こるかわからない状況にも適応できる知性を、いかにはぐくむか

◎茂木健一郎

感動する脳 (PHP文庫) 生命と偶有性 生きて死ぬ私 (ちくま文庫) 空の智慧、科学のこころ (集英社新書)

2012-04-21

学校の先生が絶対に教えてくれないゴールドスミス物語


金銭に対する考え方は、17世紀になると大きく変化した
「Money As Debt」
信用創造のカラクリ
『モノポリー・マン 連邦準備銀行の手口』
大英帝国の没落と金本位制/『新・マネー敗戦 ――ドル暴落後の日本』岩本沙弓

避難を拒む人々/『生き残る判断 生き残れない行動 大災害・テロの生存者たちの証言で判明』アマンダ・リプリー


『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』ジェームズ・R・チャイルズ

 ・災害に直面すると人々の動きは緩慢になる
 ・避難を拒む人々
 ・9.11テロ以降、アメリカ人は飛行機事故を恐れて自動車事故で死んだ
 ・英雄的人物の共通点

『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』マシュー・サイド
『集合知の力、衆愚の罠 人と組織にとって最もすばらしいことは何か』 アラン・ブリスキン、シェリル・エリクソン、ジョン・オット、トム・キャラナン
『隠れた脳 好み、道徳、市場、集団を操る無意識の科学』シャンカール・ヴェダンタム

 災害は被災者だけではなくメディアをも混乱に陥れる。報道陣が「より悲惨な情報」を探し回ることにも起因するのだろう。

 ハリケーン「カトリーナ」の犠牲者たちは、人口の割合からいって、貧しい人たちではなく高齢者だったことが後に判明した。「ナイト・リッダー・ニュースペーパーズ」紙の分析によると、死者の4分の3は60歳以上で、半数は75歳を越えていた。

【『生き残る判断 生き残れない行動 大災害・テロの生存者たちの証言で判明』アマンダ・リプリー:岡真知子訳(光文社、2009年/ちくま文庫2019年)以下同】

 これは知らなかった。念のためWikipediaを参照したところ、案の定「避難命令があったものの、移動手段をもたない低所得者が取り残され」と書かれている。つまり誤った情報が7年を経た今でもまだ生きているのだ。

 更に驚くべき事実が判明する。多くの高齢者が「避難することを拒んだ」のだ。家族の懸命な説得も彼らの心を動かすことはなかった。

 つまり、重要なのは移動手段よりも動機づけだったのだ。

 ここに落とし穴があった。通常の認知レベルでは「被災~避難」という連続性に我々は疑問を抱くことがない。ところが実際は客観的な被災状況がわからず、避難を迷う人々もいれば、避難を思いつかない人々もいるし、更には避難を拒む人々も存在するのだ。

 すなわち巨大ハリケーンは一人ひとりに対して「別な顔」で現れたと考えるべきなのだ。

 今日では、意思決定を研究しているほとんどの人々が、人間は理性的ではないということに同意している。

 そりゃそうだ。だいたい理性を司る大脳新皮質なんてえのあ、脳味噌の上っ面にすぎない。深部にあるのは情動を司る大脳辺縁系だ。実際に上司を殺害するサラリーマンは少ないが、密かに殺意を抱いている連中は山ほどいることだろう(笑)。

 生きるとは反応することだ。快不快を判断するのは理性ではない。極めて本能的な領域だ。つまり我々はまず本能で判断した後で「考える」のだ。理性は感情に基づいていると考えてよかろう。

 コーヒーとドーナツは合計で1ドル10セントである。コーヒーはドーナツより1ドル高い。ドーナツの値段はいくらか?


 最初に出した答えが10セントなら、答えているのはあなたの直観システムだ。それから考え直して正しい答え(5セント)に到達したら、それはあなたの分析システムが直観を支配下に置いたのである。

 個人的に直観という言葉は英知を意味するものと考えているので、ここは「直感」とすべきだろう。経験則に基づく直感的判断をヒューリスティクスという。

 五感による認知機能は膨大な外部世界の情報を網羅することよりも、むしろ大半を切り捨て特定の情報をピックアップしている。我々は「見える」「聞こえる」と実感しているが、実際は「見たいもの」しか見ていないことが認知科学によって判明している。

 固い信念や強い確信を抱く人物ほど世界を固定的に捉える傾向が強い。他人の意見に耳を傾けることができない人物は「死ぬ確率」が高いことを弁える必要がある。

アメリカではデモを行うことが犯罪になった


 
 
2012年3月19日、RT。