2冊挫折、1冊読了。
『
日本人の法意識』川島武宜〈かわしま・たけよし〉(岩波新書、1967年)/活字が小さい上に漢字が多いためやめる。手元にあるものは2004年で55刷となっているから古典的名著といってよいのだろう。
『
本の読み方 墓場の書斎に閉じこもる』草森紳一〈くさもり・しんいち〉(河出書房新社、2009年)/気取り過ぎだ。何かスタイルに拘(こだわ)りを持っているのだろうが裏目に出ている。こんな嫌な文章を書く人だとは思わなかった。
48冊目『
意識は傍観者である 脳の知られざる営み』デイヴィッド・イーグルマン:大田直子訳(早川書房、2012年)/天才本。文章が洒脱で翻訳も秀逸。半分以上のページに付箋を貼ってしまった。読み始めるや否や「
必読書」に入れた。それくらい素晴らしい。私が今まで読んできた科学本の多くが網羅されており、自由意思の問題についても理解が深まった。民主制が優れている理由も初めてわかった。順序としては『ユーザーイリュージョン』から順番で読むのが望ましい。