2012-10-20
2012-10-19
そのシルエットは男性か女性か、性別認識の偏向を明らかに 米研究
ぼんやりとした光の中に人が立っているがその顔や衣服の見分けはつかない──果たしてこの人物は男性なのだろうか、それとも女性なのだろうか。
多分あなたは、この人物を男性だと考えるのではないだろうか。10日の英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」に掲載された研究によれば、その理由は、生き延びるための「反射的な判断」だという。
◆そのシルエットは男性?女性?
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California at Los Angeles、UCLA)の心理学者が編成する研究チームは、人間が他人を評価する際に用いる視覚情報の役割について研究を行った。
研究チームは、男女学生らに21人のシルエットを見せた。身長の同じ21人のシルエットは、ウエストとヒップの比率がそれぞれ異なり、明らかに女性的な「砂時計のようにくびれた」シルエットから、最終的には「たくましい体格」の男性的なシルエットへと徐々に変化した。
実験に参加した学生らには、この21人のシルエットについてそれぞれの性別を質問した。どのシルエットの時点で性別が変わるかを確認するという意図だ。
調査結果について研究チームのケリー・ジョンソン(Kerri Johnson)氏は、参加者らは曖昧なシルエットについてはどれも男性とみなす傾向があったとし、「その効果の大きさに驚いた。想像していたよりもはるかに大きかった」と述べた。
自然界では、女性のシルエットと男性のシルエットの境は、ウエスト対ヒップのサイズ比が0.8ほどになったところとされる。だが参加者らは平均0.68に「男女の境界」を置いた。言い換えると、参加者にとって女性であると認識できるシルエットは、「グラビア写真における理想的なくびれ」とほぼ同じだったのだ。
ジョンソン氏の研究チームは、実験結果が偏って(歪曲して)いないことを確認するため、少しずつ手法を変えて3件の追加研究を行った。結果、シルエットを男性とみなそうとする傾向は変わらなかったという。
◆危険回避のための認識バイアスか
これは認識の錯誤だろうか──。そうではない、とジョンソン氏は語る。生き延びるため、人間にもともと備わっているメカニズムだと同氏は考えている。
男性は女性よりも物理的な脅威になりやすい。そのため、われわれの認識はその危険性に備えるように設定されているという考えだ。「自己防衛のためではないかと、われわれは考えている」とジョンソン氏は語った。
「夜に暗い路地を歩いているとしよう。女性は物理的な脅威にはならないと一般的には考えられている。だが見知らぬ男に遭遇したとしたら、その男が物理的な強さを備えており、なんらかの危険性を及ぼす可能性が高まるだろう」とジョンソン氏は説明する。また文化的背景により「反射的な判断」が左右される可能性も否定できないとしながらも、「恐らく同じような結果がどこでも得られるはずだ」と述べた。
【AFP 2012年10月19日】
たぶん正面からのシルエットなのだろう。面白い研究だが当てにならない。真っ直ぐな道路や川沿いを歩いているとシルエットに対する考察が深まる。性差を決定づけるものは腰のくびれだけではない。真っ先に挙げられるのは髪型と胸の形である。次に服装、そして文化的な仕草や態度と続く。O脚の女性はいても、ポケットに手を突っ込んで、肩を怒らせ、ガニ股で歩く女はいない。
川沿いでジョギングしている女性を見てわかったことが一つある。バストの大きい女性は男性をつかまえるには有利であるが、走る時はどうしても不利だということ。私の独断によると、災害リスクの高い時代は、ペチャパイの女性が増えることになる。逃げやすい体型の方が生き延びる確率が高くなるためだ。
一方、草食系と呼ばれる男性が増えているのは戦争リスクが高まっていると考えることが可能だ。戦時において勇敢な男性は真っ先に死んでしまうからだ。これについて以下のグッピーの記事を参照されたい。
・比較があるところには必ず恐怖がある/『恐怖なしに生きる』J・クリシュナムルティ
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