・天才とは発想力・表現力・論理力を兼ね備えた人
・サインペン、ボールPentel vs. Vコーン、エナージェル、トラディオ・プラマン
・必読書リスト
「天才」とはなんでしょうか?
「天才」とは、以下の3つの能力を兼ね備えた人です。
1)発想力
2)表現力
3)論理力
このそれぞれに関して高い能力を持ち、それが強い主体性によって1つの人格の中にまとまっている状態。
これを「天才」といいます。
【『あなたを天才にするスマートノート』岡田斗司夫〈おかだ・としお〉(文藝春秋、2011年)以下同】
天才とそうでない人の差については一々説得力のある根拠が示されている。
発想力と論理力を持つ「改革者」「やり手」。
彼らが、専門分野を超えて歴史に名前を残さないのは、「本人から話をきいても面白くない」「本を読んでも、楽しくない」からです。
表現力が不足しているせいです。
どんどん紹介しよう。
表現力と論理力を併せ持つ「頭が良い」人たち。
彼らはそのプレゼン能力で、膨大な影響力を持ちます。
だけど、なにか新しいものが作り出せるわけじゃない。だから永遠に「いま起きていることの説明」しかできない。
あれほど面白い島田紳助にしても、実は新しいことはなにもやっていない。(中略)つまり中身がない。
「わかりやすいけど、意外性がない」
だから新しい流れが生み出せない。
発想力が不足しているからです。
松本人志には論理力が不足しているため、お笑い以外の映画などの分野に挑戦しているが、
「ワケがわからないけど、面白い」ばかりを目指しているから、継続性がない。
というわけで天才を目指すべくスマートノートを活用するのだが至って簡単である。左ページは空けて右ページにメモや抜き書きを記すというもの。左ページには図や絵、閃きなどを書き加える。
ノートを書くという行為は、「思考を肉体化する」ことです。
肉体化なので、最初から手書きのクセをつけた方が、効率が良くなります。
岡田は手始めに5行日記をつけることを勧める。「これは!」と思った私は五十の手習いではないが早速実践した。若い頃に13冊ほど抜き書きをしたことがあるのだが同じ作業は無理だ。なぜなら本を読むごとに無知を思い知り、感受性がどんどん鋭くなっているためだ。しかも悪いことに読むスピードが加速しており、若い頃と比べると3倍ほどの読書量である。
基本的に私の場合、何もしていない時間がほぼゼロである。ベランダで喫煙したり、湯船に浸(つ)かっている時でも必ず本かクリップボードを持っている。大の用を足している場合も同様だ。つまり書く時間は読む時間を犠牲にしなければならない。
文字を書くと時間の流れが変わる。もちろんキーボードを叩いた方が速いが、打鍵は身体性に乏しい。私は1998年に初めてパソコンを購入し、4万字の抜き書きを入力してタッチタイピングをマスターした。その後も恐るべき量のタイピングをし続け、7~8年経った頃、腱鞘炎(左の肘痛)になった。掲示板などの書き込みも控えた。よくなったのはごく最近のことである。
取り敢えず今のところは抜き書きしかしていないが筆記用具と併せて一部を紹介しよう。
オート1000円万年筆。 pic.twitter.com/FjHwQKFYND
— 小野不一 (@fuitsuono) 2016年2月12日
コクヨシャープ0.9mm。 pic.twitter.com/ltHJFtmwsO
— 小野不一 (@fuitsuono) 2016年2月12日
上がビクーニャ0.7mm、下がジェットストリーム0.7mm。 pic.twitter.com/lEmTCD9yf0
— 小野不一 (@fuitsuono) 2016年2月12日
上がドイツ製水性ボールペン、真ん中がサラサ0.7mm、青いのがトラディオ・プラマン。 pic.twitter.com/IXcNIDnhGe
— 小野不一 (@fuitsuono) 2016年2月12日
@fuitsuono 私のなかでは、油性ではuniパワータンク1.0、ゲルではサラサ1.0が現時点でトップです。滑らかでありながらコントロールできる絶妙な抵抗感があります。
— 甘薯丸 (@kanshoou) 2016年2月12日
ちょうど私も検証していたところで、思わず書き込みました。。
試し書き終了。細字が好きな人ならVコーンが最強だと思う。青の色も決して悪くない。さて、ボールPentelを使うのは20年振りのこと。書きやすくてびっくりした。昔は筆記具を寝かせて書く癖があったのだ。軟らかいタッチが実に心地よく、そして青の色が素晴らしい。ほぼブルーブラックだ。
— 小野不一 (@fuitsuono) 2016年2月13日
ただし、ご存じのようにボールPentelは文字が太い。細字が好きな人には向いていない。ってなわけで、ボールPentel、トラディオ・プラマン、Vコーンを筆記用具トップ3に決定。
— 小野不一 (@fuitsuono) 2016年2月13日
番外でサインペン。メモ書きはサインペンが最強である。ただしノートには向いていない。トメ・ハネを表現するには相当立てる必要あり。
— 小野不一 (@fuitsuono) 2016年2月13日
右ページに書くというのは脳の機能から見ても正解だと思う。右手は論理を司る左脳と連動しているからだ。図や絵、閃きを芸術と見なせば右脳から生まれるから左側に書いた方がよい。また色を変えたり、アンダーラインを引くことも五感を刺激する。
当然ではあるが五十を過ぎた私が天才になることはない。それでも書くのは自分自身を見つめ直すためである。本を読むだけで知は力となり得ない。書いて、話して、聴いてという作業が不可欠なのだ。