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おやおや足立センセイ、統一教会系団体で講演したときA会長の前で見せた態度とは全然違いますねぇ。凄い二面性。
— 加藤 健 (@JapanLobby) July 4, 2019
昨年4月18日の世界戦略総合研究所第95回例会では素敵な笑顔でしたね。写真ありますよ。
さて足立センセイに大事な質問。維新と統一教会の関係は? 霊感商法についてのご見解は? https://t.co/LmyFnXzBvf
加藤健先生もツイートしてくださったので、私も足立康史議員と維新に関するネタ、随時投入していこうか。今までスルーしてきた諸々。某氏が、有本は心が広いと褒めツイートしてくださったけれど、私は一線を越えたらダメなんです。「バカ」の一言じゃなく併せ技ね。関係者の皆さん、悪く思わないでね。
— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) July 4, 2019
足立さん、僕は貴方が我が党の政策において誰と議論しようと咎める事はありません。しかし、現状の貴方の発言は、相手を罵倒するものであり、組織の資質を問われる事態となっています。結果現在闘っている仲間に迷惑をかけるものであり代表として看過出来ません。選挙後に党紀委員会で対応します。 https://t.co/JOXEqIvXP2
— 松井一郎(大阪市長) (@gogoichiro) July 5, 2019
大丈夫ですよ!善意の編集力⭐︎がちゃんとしたまとめをして下さっていますから!
— 中庸@Yoshi (@tktn4486) July 5, 2019
【10分で分かる靖国問題】Twitter大バトル(橋下徹+維新勢 vs 百田尚樹・有本香)暴言 - NAVER まとめ https://t.co/IFQgyLdGkz
僕のブログでも橋下・足立vs百田・有本の討論をまとめました。
— たけにゃん (@take_nyan0926) July 5, 2019
頑張って、全文を時系列でまとめました。全文です!読んでみたい人は読んでください。
ただ、字数が48419字ありました。かなり読み応えがあると思います。
よかったら勉強にもなるのでぜひ読んでみてください!https://t.co/IaJwe4HHDZ
●文明とエントロピー
ですから、環境問題の根本とは、文明というものがエネルギーに依存しているということです。そしてそのときに、議論に出ない重要な問題があります。それは、熱力学の第二法則です。
文明とは社会秩序ですよね。いまだったら冷暖房完備というけれども、普通の人は夏は暑いから冷房で気持ちがいい。冬は寒いから暖房で気持ちがいいというところで話が止まってしまう。しかし根本はそうではない。夏だろうが冬だろうが温度が一定であるという秩序こそが文明にとっては大切なのだと考えるべきなのです。しかし秩序をそのように導入すれば、当然のことですが、どこかにそのぶんのエントロピーが発生する。それが石油エネルギーの消費です。
端的に言えば文明とは、ひとつはエネルギーの消費、もうひとつは人間を上手に訓練し秩序を導入すること、このふたつによって成り立っていると言えます。人間自体の訓練で秩序を導入する際のエントロピーは人間の中で解消されるから、自然には向かいません。文明は必ずこの両面を持っています。さきほども述べたように、古代文明があったところでは、石油に頼らずとも文明が作れるという意識があったため、石油に対する意識は鈍かった。しかしアメリカは荒野だったし、そこに世界中からバラバラの人間が集まってきた。そういうところでなぜ文明ができたのかと言えば、まさに秩序を石油によって維持したためです。秩序を維持することは、エントロピーをどこで捨てるかという問題であり、それを1世紀続けたら炭酸ガス問題になったのです。アメリカ文明のいちばん端的な例は、アパートの家賃が光熱費込みだということです。これではエネルギーの節約に向かうはずがない。だから、恐ろしく単純な問題なんですよ。それを認めずに何かを言っても意味がない。
僕が代替エネルギーを認めないというのは、どんな代替エネルギーを使おうが、エントロピー問題には変わりがないからです。(養老孟司)
【『ほんとうの環境問題』池田清彦、養老孟司〈ようろう・たけし〉(新潮社、2008年)】
石油とアメリカ
僕は常々、文化系の人が書かない大切なことがいくつかあると思っています。そのひとつが、環境問題に関しては、アメリカとは何かということを考えざるをえないということです。実は環境問題とはアメリカの問題なのです。つまりアメリカ文明の問題です。簡単に言えばアメリカ文明とは石油文明です。古代文明は木材文明で、産業革命時のイギリスは石炭文明ですね。そしてその後にアメリカが石油文明として登場するのだけれども、一般にはそういう定義はされていませんよね。
1901年にテキサスから大量の石油が出て、1903年にはフォードの大衆車のアイデアが登場した。アメリカはそれ以来、石油文明にどっぷりと浸かってきました。普通に考えたら、ジョン・ウェインの西部劇の世界とニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンとはまったくつながらないですよ。つながる理由が何かと言えば、石油なのです。(中略)
石油問題に関しては、アメリカが世界の中で最も敏感で、ヨーロッパはそれより鈍かった。日本のほうはさらに鈍かった。そして最もにぶかったのが、古代文明を作った中国でありインドだった。文明というのは石油なしでも作れるという考えが頭にあった順に鈍かったということです。
アメリカが戦後一貫して促進してきた自由経済とは、原油価格一定という枠の中で経済活動をやらせることをその実質としていました。原油価格が上がってはいけないというのは、上がった途端にアメリカが不景気になっちゃうからね。ものすごく単純な話なんですよ。自然のエネルギーを無限に供給してけば、経済はひとりでにうまくいっていた。それを自由経済という美名でごまかしてきたのが、20世紀だったわけです。ひとり当たりのエネルギー消費では、日米の差は、僕が大学を辞めることには2倍あった。ヨーロッパ人の2倍、中国人の10倍です。科学の業績などをアメリカが独占するのは当たり前でしょう。戦争に強いとか弱いとかにしてもね、日本は石油がないのに戦争をしたのだから。9割以上の石油を敵国に頼って戦争をするのがどれだけ不利だったか、ということです。それだけのことなのです。
それからこれも文化系の人は書かないことですが、ヒトラーがソ連に侵入した理由が、歴史の本を読んでもどうも分からない。答えは簡単なことです、石油です。当時もソ連は産油国だったのですよ。コーカサスの石油が欲しかったから、ドイツはスターリングラードを攻めた。そこをはっきり言わないから色々なことが分からない。日本の場合も、「持たざる国」と言い続けてきたけれども、根本にあるのは石油、つまりエネルギーの問題です。古代文明を見てもそうでしょう。木材に依存した文明の場合、最も大量に消費できたのは始皇帝時代の秦ですからね。木を大量に伐採したから万里の長城が作られたわけですよ。現在の砂漠化の要因をたどれば、この時代になるでしょうね。(養老孟司)
【『ほんとうの環境問題』池田清彦、養老孟司〈ようろう・たけし〉(新潮社、2008年)】