2021-06-08

相模野カントリー倶楽部(相模原市)の激坂をトレッキング


 ふと長い坂道を歩きたくなった。突然、相模野カントリー倶楽部を思い出した。崩落した道はもう直っていることだろう。自転車で登坂したのは3年前のことだ。




 早速バイクで向かった。三嶋神社付近から歩いた。往復で6.2km。ほぼ休みなし。


 自転車では見えなかった風景が目に入ってくる。新緑が目に染みる。崩落箇所は直っていたが、まだダンプがうようよしていた。谷底を北の方角に向けて整地していた。

 以前は気づかなかったのだが、崩落箇所からもう一段結構な坂が待ち構えていた。自転車乗りにはいいトレーニングになると思う。歩いた感覚では三嶋神社方面からの方がきつい印象だ。

 山の中からウグイスの鳴き声が響き、ゴルフ場はカラスの完全支配下にあった。復路でアスファルトの上をのたくり回るでかいミミズを2匹助けてやった。ミミズは我が友である。

 トレッキング6kmは平地12kmほどの疲労換算である。上り道は息を喘がせるほどきつい。古(いにしえ)の日本人は舗装されていない道を草鞋(わらじ)で歩いた。歩く行為は歴史を確認する作業だ。我々の祖先は遠くアフリカの大地から極東の地まで歩いてきたのだから。

2021-06-07

鉄フライパンの焼き直し


遠藤商事 鉄黒皮厚板フライパン 28cm 1550g

 ・鉄フライパンの焼き直し

鉄フライパンの油ならし

 結局私が好きなのは鉄だということに気づいた(鋼の庖丁を選べ)。宇宙の働きも最終的には鉄を形成する方向に向かっている。地球の内核も鉄だ。

 鉄フライパンの焼き直しを行った。尚、購入した際にシーズニングは施していない。これは貴重な経験となった。生きてるうちに一度はやった方がいい。フライパンが生まれ変わる様をとくと見れば、自分の内側にも青く光る何かが芽生えてくる。






 この青光りする色が現れた時の感動は名状し難いものがある。黒く煤(すす)けた鉄の塊を紙やすりで擦(こす)り、鈍い銀色を放つ地金が見えてくる。「ああ、確かに初めて会った時はそんな顔をしていたな」との感慨がよぎる。ところがガスコンロの火で炙(あぶ)り続けていると、まるで青い火が乗り移ったかのようにフライパンが青光りを放つのだ。

「私はもうかつての私ではない。ただのフライパンだと思ったら大間違いだ。炎で鍛錬された私はフライパンの中のフライパンだ。さしずめブルーメタルとでも呼んでもらおうか。のんべんだらりと代わり映えしない日々を送る男がきちんと私を扱えるのか?」と語りかけてくる。身の錆(さび)を振り落とすためには灼熱の出来事が必要なのだろう。

 尚、ケトルベルトレーニング(18.1kg)を行うと、28cmの鉄フライパンでも楽々と片手で振れるようになる。

2021-06-06

湯之上隆「日本の半導体産業は挽回不能だが、希望の光もある」


 衆議院 2021年06月01日 科学技術特別委員会 #04 湯之上隆(参考人 微細加工研究所所長)





「知識」は手段に過ぎない/『独創は闘いにあり』西澤潤一

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2021-06-05

オプション取引を学ぶ/『実戦のためのオプション』田中勝博


 八百屋にバナナを現金で買いに走るのが、現物取引。現金ではなくツケで買いに走るのが先渡し取引(フォワード取引)、1ヶ月後のバナナ購入を予約して、さらにキャンセル(反対売買)するかも知れないよと声を掛けるのが先物取引、家にあったリンゴを持ち出して、交換してよ!と頼むがスワップ取引、そして1ヶ月後に買う権利を頂戴!と頼むのがこれから勉強するオプション取引です。蛇足にはなりますが、リンゴとバナナの交換を将来の権利として売買するのがスワプション取引です。

【『実戦のためのオプション』田中勝博〈たなか・よしひろ〉(シグマベイスキャピタル、1998年)】

 2017年に読んだ。もちろん挫折している。オプションの概念を会得するのは難しい。時折思い出したようにオプション本を読んできたが一向に理解が進まない。買う権利(コールオプション)の買いと売りがあり、売る権利(プットオプション)の買いと売りがあるのだ。


 オプション最大の問題は「売り」の方が圧倒的に高確率で勝てるのだが、相場が大きく逆方向に動くと無限大の損失を被る点である。


 クレジット・スプレッドという手法を組めば損失は限定できるが、それでも素人が手を出せる世界ではない。

 本来は先物のヘッジとしてオプションは取引されている。例えば日経225先物を買った場合は、オプションのコールの買いかプットの売りを入れるという具合だ。要は日経先物の損失をオプションでカバーするのだ。もちろん利益も少なくなるわけだが、投資は生き延びてなんぼの世界なので確率の優位性に賭けるのが正しい。

 では手の内を明かそう。FRBは2022年まで量的緩和政策を継続するので株価は上がることが予測される。日経平均はかなり出遅れているため、史上最高値を更新し続けるダウが頭打ちになれば、アメリカのマネーが日本に流れ込む可能性もある。そう考えて私は5月から日経平均を買った(CFD)。

 今考えているのは来年以降の動きだ。2021年夏に開催されるダボス会議のテーマは「グレート・リセット」である。資本主義の支配者がこう掲げる以上、確実に世界システムは変更されるのだろう。新型コロナウイルス騒動はまさしく渡りに舟だ。米大統領選挙における民主党の勝利や、ゼロ炭素社会というムーブメントを鑑みると今後の世界は社会主義的色彩が強まるような気がする。

 リセットするためには大衆を手懐(なず)ける必要がある。つまり何らかのショック療法が行われるに違いない(『ショック・ドクトリン 惨事便乗型資本主義の正体を暴く』ナオミ・クライン)。行き過ぎた資本主義の誤りを思い知らせるにはマーケットの暴落が一番手っ取り早い。失業率が高まれば国民は国家に依存する。大衆が放心状態に陥った瞬間が次代を築くきっかけとなるだろう。

 というわけで、「プットオプションの買い」一手で下げ相場に対応できるかどうかを勉強中である。