2013-04-17
クリシュナムルティ
1冊読了。
11冊目『自己の変容 クリシュナムルティ対話録』クリシュナムルティ:松本恵一訳(めるくまーる、1992年/新装版、2000年)/再読。トイレに持ち込んでぱらりと開いたのが運の尽き。結局最初から読み通してしまった。これはピアニストのアラン・ノーデが記録し編んだものだ。アラン・ノーデはクリシュナムルティと6年間も行動を共にしたそうだ。それにしてもクリシュナムルティの対話は凄い。何かを教えようとしたり、励ましたり、影響を与えようとする姿勢が微塵もない。時に冷酷と思えるほど徹底している。励ましは一時的な力を与えるが結局慣性の法則にとどまり、やがて惰性に陥り停止する。また励ましを好む人ほど励ましに依存するようになるものだ。クリシュナムルティは自分を権威に祭り上げることを許さなかった。私は彼の中にブッダを見る思いがする。
2013-04-16
サッチャーに苦しめられた人々
本当に彼女(サッチャー)に苦しめられた人や、いまでも苦しんでいる人たちは、おそらく朝早く起きて仕事に行くため、とっくに寝ていた。/アナキズム・イン・ザ・UK 第8回:墓に唾をかけるな | ele-king ele-king.net/columns/regula…
— 小野不一さん (@fuitsuono) 2013年4月15日
こんな歌詞のようだ:長生きしてやる。/あんたが土に埋められて、墓の上を踏みつけるためにな。/英国が売春婦ならマーガレットはその元締め。/誰でも結果は同じって言う奴もいるけど。/悲惨な目に遭った人に言えるのか。/せいぜい長生きしな。/でも最期には墓を踏まれるんだ。
— 小野不一さん (@fuitsuono) 2013年4月15日
非核三原則
唯一の被爆国として、日本国民は非核三原則にのっとり「核について知らない」「核について学ばない」「核について話題に挙げない」を徹底してきました。
— 佐倉柚/Yuzca Artemisiaさん (@juzca) 2011年3月29日
被災地で酔い潰れた自衛官
2011年3月30日のツイートである。
母の話。被災地支援から帰還した自衛隊員が、現地での経験がよっぽどつらかったのか涙を流しながら店でビールを飲んでいた。ほどなくして酔いが回ったのか彼は椅子から転げ落ちるようにして床で寝てしまった。どうしても起きないため、困った母親は申し訳ないと思いながらも警察を呼んだ。
— 加藤二子 Niko Katoさん (@NikoKato) 2011年3月30日
母が警察に事情を話、彼が被災地支援から戻ったばかりであることを言うと、県警の警察官はとても優しく彼を扱ってくれた。後で自衛隊員の目が覚めた時警察官は言ったそうです「お疲れさまでした。」
— 加藤二子 Niko Katoさん (@NikoKato) 2011年3月30日
そうですね。みんな辛かったんでしょうね。みんな泣いてる。泣きながら、でも被災地で手を休めるわけにはいかないからほっとした時に涙を流す。そんな人達を優しく迎え、受け止められる社会がまだあって良かったと思います。
— 加藤二子 Niko Katoさん (@NikoKato) 2011年3月30日
・大川小の行方不明者捜索自衛官に勇気を与えた小学生の手紙
2013-04-15
ジェイムズ・グリック
『インフォメーション 情報技術の人類史』ジェイムズ・グリック:楡井浩一〈にれい・こういち〉訳(新潮社、2013年)/532ページの大冊。200ページまで読了。併読書籍を総ざらいする必要あり。1690年に哲学者のジョン・ロックが定義を【定義】した(P80)。アイザック・ニュートンは壮大な研究に着手した際、時間、空間、場、運動、質量などの単語を定義することから始めなければならなかった。本書で初めてチャールズ・バベッジを知った。数学者にしてマルチ技術者でもあったバベッジは機械式計算機(階差機関)を思いつく。この計算機の行く末を一目で見抜いたのが詩人バイロンの一人娘エイダであった。後にバベッジとエイダは解析機関の共著をあらわすが、主導権を握ったのは若きエイダで、二人の概念はアルゴリズムとプログラミングを志向していた。
バベッジは未来に目を向けながら、とりわけひとつの真理に特別な役割を見ていた。それは「“知は力なり”という金言」だった。バベッジはこの言葉を、字義どおりに理解していた。知は「それ自体が物理的な力を生み出す」と断言した。(P159)
・脳は宇宙であり、宇宙は脳である/『意識は傍観者である 脳の知られざる営み』デイヴィッド・イーグルマン
『インフォメーション 情報技術の人類史』ジェイムズ・グリック:楡井浩一訳(新潮社、2013年)
・情報理論の父クロード・シャノン
これはオススメ。個人的にはプロローグだけでも2000円の価値はあると思う。併読書籍も挙げておこう。
言葉も、生命も、宇宙さえも――すべては「情報」である! 壮大な文明史。人類は太古からあらゆる手段でメッセージを伝えあってきた。アフリカ奥地のトーキング・ドラムに始まり、文字の発明や辞書製作など古代からの叡智、近代の計算機や遠隔通信技術の開発、そして現代の遺伝子解読や量子力学と情報理論の結合まで、「情報」を操る数多の試みを見つめ直し、壮大なスケールで世界の本質を問い直す。
・1ビットの情報をブラックホールへ投げ込んだらどうなるか?/『ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い』レオナルド・サスキンド
・『史上最大の発明アルゴリズム 現代社会を造りあげた根本原理』デイヴィッド・バーリンスキ
・『宇宙をプログラムする宇宙 いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?』セス・ロイド
・生命とは情報空間と物理空間の両方にまたがっている存在/『苫米地英人、宇宙を語る』苫米地英人
・文字を読む脳からデジタルな脳への移行
フランク・ウィルチェック著『物質のすべては光 現代物理学が明かす、力と質量の起源』が文庫化
離れるほど引きあう力が強くなる――本書の著者ウィルチェックは、クォークを結びつける相互作用がもつ不思議な性質を説明する「漸近的自由」の発見により、ノーベル賞を受賞した。本書は質量の正体は何か? という問いに始まり、忘れ去られた「エーテル」の思いがけない可能性や、漸近的自由によって重力が他の力と同じ枠組で捉えられることを示し、来たるべき統一理論を展望する、精緻かつ大胆な知的冒険の書である。
・素粒子衝突実験で出現するビッグバン/『物質のすべては光 現代物理学が明かす、力と質量の起源』フランク・ウィルチェック
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