・クリシュナムルティはアインシュタインに匹敵する
・コミュニケーションの本質は「理解」にある
・クリシュナムルティ「自我の終焉」
・クリシュナムルティの三法印
3歳くらいの男の子が玄関先の地べたに座り込んでいた。「何してんの?」と訊ねると、笑いながら「すわっているの」と答えた。我々大人は常に意味を求める。だが彼は「ただ」座っていたのだった。座りながら「別の何か」をしていたのではなかった。私も隣に座るべきだった。
— 小野不一 (@fuitsuono) June 28, 2013
情報エントロピーとは、
「事前に分かっている情報がどれくらいあるかということを知るための尺度」
反対に言うと
「今、そのことについて自分がどれだけ無知かを表すための尺度」
ですから、【情報エントロピーが大きい状態】とは、
「なにか情報を得る前になにも分かっていない」
「今、そのことについて自分がなにも情報を持っていない」
ということです。つまり、
「結果の予測がつかないということであり、情報として曖昧であり、十分とはいえない」
ことを示しているのです。ということは【エントロピーが大きい状態とはこれから得る情報のありがたさが非常に大きい】ということになります。これから得る情報の期待値が高いというわけです。ですから【情報を受ける側としてエントロピーが大きい事象に関する情報はありがたい情報】なわけです。反対に【情報エントロピーが小さい】ということは、予測がしやすいことでもあり、すでに十分な情報が得られているので、これからそのことに関して情報を受け取ってもちっとも嬉しくないというわけです。 自然科学において、エントロピーというのは「システムの乱雑さの尺度」とか「偏りのほとんどない状態」とか表現されています。「体型の中の粒子の細かい多様性」「分からなさなの度合い」などとも言われており、式
S=klogW
で表されます。式の形も意味的にも、情報エントロピーと非常によく似ています。
【『シャノンの情報理論入門』高岡詠子(講談社ブルーバックス、2012年)】