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2022-03-12

『ウクライナ・オン・ファイヤー』(日本語字幕)


 ・『ウクライナ・オン・ファイヤー』(日本語字幕)

『Revealing Ukraine 2019(乗っ取られたウクライナ)』字幕埋め込み版

 オリバー・ストーンは左翼として知られる映画監督だ。慎重に見る必要がある。

2022-03-07

【春~初夏】鳥の鳴き声35種(さえずり)


 知らなかった→「さえずりとは 春~初夏の繁殖期に、主にオスがメスへの求愛のために発する、特徴的な鳴き声」。

2022-01-21

アラン・ワッツとクリシュナムルティ/『エスリンとアメリカの覚醒』ウォルター・トルーエット・アンダーソン


『仏教と西洋の出会い』フレデリック・ルノワール
『ニューソート その系譜と現代的意義』マーチン・A・ラーソン

 ・アラン・ワッツとクリシュナムルティ

 ワッツはロンドン時代にクリシュナムルティに会った。彼は、精神生活について偶像を破壊するような思想をもったインドのすぐれた導師だった。クリシュナムルティは、少年時代から神智学協会の指導者にと見出され、その救世主となるべく英才教育を受けていたが、後に、その協会の階層と独断の機構は精神的成長にとって有害であり、自分はその一員になりたくないと宣言して世間をアッと驚かせた。自分が主宰していた「星の教団」を解散し、誰かの追随者となることは真理の探究をやめることだ、と弟子たちに申し渡した。そのために神智学運動全体がほとんど壊滅し、その後数年の間、精神界における熱心な論議のテーマになった。ワッツはクリシュナムルティに強く賛同した。ワッツは彼の、いかなる組織ともいかなる伝統的思想とも結託することなく自由に放浪する導師としての生活を送る、という立場とその決意を尊敬したのである。

【『エスリンとアメリカの覚醒』ウォルター・トルーエット・アンダーソン:伊藤博〈いとう・ひろし〉訳(誠信書房、1998年)】

星の教団解散宣言〜「真理は途なき大地である」/『クリシュナムルティ・目覚めの時代』メアリー・ルティエンス

 アラン・ワッツは恐ろしく雄弁な人物である。再度紹介しよう。












 Wikipediaには「哲学的エンターテナー」とある。話し言葉と比べると著作の出来はかなり悪い。アメリカにはラジオ伝道師やテレビ伝道師の伝統もあって言葉が巧みな人々が多い。一種の才能だろう。

 本書では「エスリン研究所」となっているが、Wikipediaでは「エサレン協会」との表記である。サイズを小さくした比叡山、あるいは宗教色を薄めた神智学協会といった風情がある。この小さな協会がやがてヒューマンポテンシャル運動の推進力となる。

 訪れた人々の多彩な顔ぶれに驚く。ヒューマニスティック心理学のアブラハム・マズローカール・ロジャーズダブルバインド(二重拘束)を説いたグレゴリー・ベイトソンゲシュタルト療法フリッツ・パールズ。更にはオルダス・ハクスリーアーノルド・トインビーパウル・ティリッヒも講演した。そして、アーサー・ミラーが全国に紹介した。

 個人的にはオルダス・ハクスリーを見直すきっかけとなった。彼の祖父はダーウィンの進化論を擁護したトマス・ハクスリーである。後期仏教(大乗)の軸を密教化と踏まえると、オルダス・ハクスリーは神秘主義を通して西洋に密教の風を吹かせたと言ってよい。それが儀式化・様式化しなかったところに後期仏教(大乗)との大きな相違がある。

 私はニューエイジムーブメントを「西洋における密教運動」と理解している。二百数十年前にインド人だと誤解した先住民のインディアンを虐殺したアメリカ人が、時代を経てインドに精神的なリーダーを求めたのも不思議な時代の回帰を思わせる。アメリカはプロテスタントの国である。偶像崇拝を忌避するためか、ニューエイジにおいても教祖を祭り上げなかったのが特長的である。

 本書はエサレン協会の歴史を辿った書籍である。具体的な悟りに関する記述はほぼない。

2022-01-03

『FLINT フリント・無敵の男』


 ロシア版ランボー。「2」がオススメ。ただし、「1」はパートナーと出会う物語なので、やはりどちらも視た方がいいだろう。「2」は主役のウラジミール・エピファンチェフが監督も務める。日本語訳が時々オネエ言葉になっているのはご愛嬌ということで。視聴はYou Tubeで。




2021-11-09

茂木誠:皇統の危機を打開する方法


 ・茂木誠:皇統の危機を打開する方法

『世界史で読み解く「天皇ブランド」』宇山卓栄
『〔復刻版〕初等科國史』文部省

 茂木誠が具体的な提案を行っている。なぜ皇室典範を改正して、直ちに1あるいは2を実行しないのかという主張には強い説得力がある。

2021-11-05

骨盤の細分化/『天才・伊藤昇の「胴体力」 伊藤式胴体トレーニング入門』月刊「秘伝」編集部編


『究極の身体(からだ)』高岡英夫
『フェルデンクライス身体訓練法 からだからこころをひらく』モーシェ・フェルデンクライス
『心をひらく体のレッスン フェルデンクライスの自己開発法』モーシェ・フェルデンクライス
『運動能力は筋肉ではなく骨が9割 THE内発動』川嶋佑
『ウィリアム・フォーサイス、武道家・日野晃に出会う』日野晃、押切伸一
『大野一雄 稽古の言葉』大野一雄著、大野一雄舞踏研究所編
『武学入門 武術は身体を脳化する』日野晃
『ことばが劈(ひら)かれるとき』竹内敏晴
『スーパーボディを読む ジョーダン、ウッズ、玉三郎の「胴体力」』伊藤昇
『気分爽快!身体革命 だれもが身体のプロフェッショナルになれる!』伊藤昇、飛龍会編
『棗田式 胴体トレーニング』棗田三奈子

 ・柔軟性よりも胴体力
 ・動きの「細分化」
 ・骨盤の細分化

『火の呼吸!』小山一夫、安田拡了構成
『身体構造力 日本人のからだと思考の関係論』伊東義晃
『ストレス、パニックを消す! 最強の呼吸法システマ・ブリージング』北川貴英
・『新正体法入門 一瞬でゆがみが取れる矯正の方程式』佐々木繁光監修、橋本馨
・『仙骨姿勢講座 仙骨の“コツ”はすべてに通ず』吉田始史

身体革命
必読書リスト その二

【『天才・伊藤昇の「胴体力」 伊藤式胴体トレーニング入門』月刊「秘伝」編集部編(BABジャパン出版局、2006年/新装改訂版、2021年)】

 運動はしているがスポーツをしていないことにはたと気づいた。バドミントンはもう2~3年やっていない。本当は近接格闘術をやりたいのだが、58歳のオヤジを受け入れてくれる道場があるのかどうかわからない。

 何が問題かというと、運動は単調な動きの反復となりやすい。決まりきった単純な動きなのだ。極めて狭い範囲の動きは鍛えられるが、それが逆に体の自由度を失わせる場合がある。更に全身の筋肉の連係を考えるとバランスが悪くなりそうな気がする。

 ウォーキングも単調だ。本来であればインターバル速歩が望ましいが時計やタイマーを持つのが面倒だ。自転車に乗っていたこともあって身軽にする癖がついてしまった。私は外出する際、小銭も持たないように心掛けている。例えばサイドステップや後ろ向き歩行、立ち幅跳びやフロントランジ・バックランジ、腿上げなどを加えれば体全体が連動する。

 そこで伊藤式胴体トレーニングをしようと思いついた。で、「骨盤の細分化」をやってみた。全くできなかった。いやあ本当に泣きそうになったよ。まず前に出した足を伸ばすことができない。その状態で丸める・反るをやろうとしたところ胴体が全く動かないのだ。「あれ?」と思った。何度やっても首しか動かない。「われ泣きぬれて蟹とたはむる」という気分になった。一応探したが蟹はいなかった。

柔軟性よりも胴体力」だと都合のいいように解釈してきたが、やはり最低限の柔軟性は必要だ。しばらくの間、ストレッチを重点的に行うことを決意した。


 新装改訂版の動画を見つけたのだが実に参考になる。画像だけだと動きがつかみにくい。これをつまらない体操だと思ったら大間違いだ。天才伊藤が辿り着いたエッセンスが凝縮しているのだ。還暦までは肩甲骨と骨盤を集中的に行うつもりである。ここには指の届かない動脈が走っている。

2021-10-30

MASTRO DEFENCE SYSTEM


 Fred Mastroが開発した護身術。シラットがベースになっている。過去にMMAで敗れたことを嘲笑う向きもあるようだが、格闘技と護身術は全く次元が異なる。そのスピードと連続技に魅了される。











2021-10-16

社会性=都市化/『ハキリアリ 農業を営む奇跡の生物』バート・ヘルドブラー、エドワード・O・ウィルソン


 ・社会性=都市化

『人間の本性について』エドワード・O ウィルソン

 葉をかつぐアリを追っていけば巣にたどり着く。ただしその道のりは50メートルから100メートル以上にも及ぶ場合がある。途中で分厚い茂みを抜けることもあるだろうし、ちょっとした上り下りもあるだろう。やがて唐突に巣が姿を現す。そこには何百万匹ものアリが暮らす地下の一大都市だ。地上には、巣づくりのために掘り出した土が2メートルを超える高さに積みあがり、丸い小山のようになっている。地下は何千という部屋に分かれ、それぞれの大きさを平均するとだいたい人間の頭ほど。もっと正確にいえば、容積にして30分の1リットルから50リットルくらいである。
 各部屋はトンネルで迷路のようにつながっていて、部屋にはふわふわした灰色のかたまりが詰まっている。部屋の壁は薄く、表面積ができるだけ大きくなるようにでこぼこしている。
 壁には特殊な菌類(キノコなどの仲間である真菌類)が生えている。この菌は、アリに栽培されるためだけに存在している。ハキリアリや、進化的にもっと未発達な近縁のアリにだ。この菌がおなじみのキノコ形になって傘と柄をつけることはめったにない。たいていは細い菌糸がもつれ合ったかたまりになる。
 菌は部屋の壁から栄養を得ていて、壁はバルブのような糊状の物質でできている。そしてこの糊状の物質をつくる材料が、働きアリのもち帰る植物の断片だ。
 ハキリアリは植物を切りとって樹液を吸うこともあるが、それ以外はこうして育てた菌だけを食べて生きている。生の植物そのものはアリの消化器官の手に負えない。そこでハキリアリは、それを食べられる食物に変える方法を編みだした。
 農業を始めたのである。
 おかげでハキリアリは進化の壁を突きやぶって大躍進を遂げる。切りとった植物で土台をつくり、その上で菌という作物を栽培することで、ほぼ無尽蔵といっていい食料を確保する道を開いたのだ。

【『ハキリアリ 農業を営む奇跡の生物』バート・ヘルドブラー、エドワード・O・ウィルソン:梶山あゆみ訳(飛鳥新社、2012年)】

 地球で最後まで生き残るのは社会性昆虫か菌類だろう。ヒトの社会性は文明を誕生させたが、いたずらに資源を浪費する。自然の摂理においてヒトは必要とされていない。むしろ癌細胞のような存在と言えるだろう。

 そろそろ知能よりも協働を重視するべきだ。天才の閃きよりも傾聴から生まれる集合知が尊い。巨大なアリの巣は完璧な空調システムをも備えている。誰かが設計し、現場監督を務めたわけではない。一匹一匹のアリが必要な作業を繰り返してゆく中で創発されたものだ。人間の造った建築物が創発に至ることはない。図面はあっても知恵を欠くためだ。

 ヒトの生活を振り返ると屎尿(しにょう)がリサイクルされていないことに気づく。「じゃあ、今度から畑でウンコをするよ」というわけにいかない。なぜなら薬や化学物質が混じっているからだ。就中(なかんずく)、薬が厄介で放射能の半減期を思わせるほどしっかりと残っている。健康な人物の便は細菌の宝庫である。アメリカでは便移植が始まっているが、間もなく日本でも解禁されることだろう。例えば痩せている人の便を移植すれば、痩せ菌によって容易に体重を落とすことができる。薬価を思えば、ウンコが1000円とか1万円で取引されるようになっても決しておかしくない。

 準完全食といわれているのは卵、サツマイモ、納豆、オートミール、ブロッコリー、キヌア、リンゴなど。昔、沖縄で抜きん出て健康な男性がいたが、彼が食べていたのはサツマイモだけだった、という話を物の本で読んだことがある。

 縄文人が食べていたとされるのは、団栗(どんぐり)・栗・胡桃(くるみ)・栃の実など。あとは魚、貝類、山菜である。また塩が必須だ。

 ヒトは雑食のため単一の食べ物で生きてゆくことは難しい。タンパク質摂取のために昆虫食を開拓する必要もあるだろう。

 迫りくるチャイナリスクを思えば、国民に兵農を義務づけるのもいい手だと思う。義務教育でサバイバル技術を身につければ、日本も生まれ変わることができるだろう。