2012-04-02

魚津郁夫、こうの史代

1冊挫折、1冊読了。

プラグマティズムの思想』魚津郁夫〈うおづ・いくお〉(ちくま学芸文庫、2006年/財団法人放送大学教育振興会、2001年『現代アメリカ思想』加筆、改題)/良書。20代、30代で読んでおくべきだった。今となっては不要。

 18冊目『夕凪の街 桜の国』こうの史代〈ふみよ〉(双葉社、2004年)/微妙だ。「夕凪の街」は読んでよかった。ただ、漫画作品としてはあまり評価できない。物語が寸断されており、出来損ないのモザイク画みたいになってしまっている。こうのは、取材した情報の重みに耐えられなかったのではあるまいか。広角で描かれた淡い景色の絵は実に味わい深い。

0 件のコメント:

コメントを投稿