恥を知らない人はつまり、プリンシパルがない。恥ずかしいと思う領域がない。これをしてしまえば自分で自分を尊敬できないという領域がない。そういう人は周囲に尊敬されない。そしてたぶん本質的な事を言えば、その人は自分自身を気高いものとして尊敬していない。
— 為末 大さん (@daijapan) 5月 30, 2012
◎恥と気高さ
恥を知らない人はつまり、プリンシパルがない。恥ずかしいと思う領域がない。これをしてしまえば自分で自分を尊敬できないという領域がない。そういう人は周囲に尊敬されない。そしてたぶん本質的な事を言えば、その人は自分自身を気高いものとして尊敬していない。
— 為末 大さん (@daijapan) 5月 30, 2012
【重要】金曜日から、facebookがユーザーの名前や写真を外部サイトへの広告などに使うことができるようになるそうです。初期設定では使用許可になっているので要注意! Home→アカウント設定→Facebook広告→第三者が表示する広告→「非公開」に変更すればOK
— kotomoさん (@_kotomo) 5月 30, 2012
実際、フェイスブックはユーザーのデータを使って何かしているのか。もちろんだ。フェイスブックからログアウトしても、フェイスブックはユーザーの行動を追跡する機能を持っていたのである。
【鈴木傾城〈すずき・けいせい〉】
ホロコーストの犠牲者にまだ補償金が分配されていない段階で、残余分が「おそらく数十億ドル」になることがどうして分かるのか、誰が考えても不思議だ。さらに言えば、どれだけの人数が受給資格を満たしているかさえ、まだ分かってはいないのである。それともホロコースト産業は、初めから「おそらく数十億ドル」が残るのを知っていて、「困窮するホロコースト犠牲者」の名で補償金を集めたのだろうか。ホロコースト産業は、ドイツやスイスの和解案が生還者にごくわずかな額しか割り振っていないとして、強い不満を訴えた。しかし、なぜ残余分の「おそらく数十億ドル」を使って分配金の不足分を補填しないのかは、明らかにしていない。 予想されたことだが、これにホロコースト生還者たちは激怒した。
【『ホロコースト産業 同胞の苦しみを「売り物」にするユダヤ人エリートたち』ノーマン・G・フィンケルスタイン:立木勝〈たちき・まさる〉訳(三交社、2004年)以下同】
(スイスからの和解金12億5000万ドルの内)8億ドルから正当な請求をすべて処理した後に残る金額、すなわち和解金の「残余分」は、直接ホロコースト生還者にか、またはホロコースト関連の活動に携わる各ユダヤ人組織に分配されることになっている。しかし現実には、残余金はほぼ間違いなくユダヤ人組織に流れる。決定権を持っているのがホロコースト産業だということもあるが、当分の間は分配が行なわれないというのもその理由だ。実際に分配が行なわれる頃には、本当のホロコースト生還者はほとんど生きていないだろう。
われわれの社会で為されている競争が常に公正で、すべての人間に均等な機会が保障されていると言い切れる者だけが、生活保護受給者に石を投げることができるはずなのだが、片山さつきと世耕弘成は、投げるんだろうな。
— 小田嶋 隆さん (@tako_ashi) 5月 25, 2012
報ステ、作家佐野眞一さん。「一番大切なのは”身につまされる”という感覚ではないか。原発周辺の世界を見よ。豚が共食いをし誰もいない町に桜が咲く。東電の人たちを見ていると、言葉を失うという感覚がない。鈍感すぎる。世界に恐怖をもたらしているというひりひりした感情がない」
— acaciaさん (@greenEcho64) 5月 25, 2012
ロボットが性風俗を支配するようになったら、性病リスクや不貞行為による家庭不和が解消できるかもしれない……。そんなユニークな構想をふたりの学者が発表しました。
ニュージーランド人の学者ふたりが『Futures』に論文を発表
同構想を公表したのは、ニュージーランドのウェリントンビクトリア大学でツーリズムを教えるミッシェル・マールス経営学教授と性科学者のイアン・ヨーマン氏。ジャーナル誌『Futures』5月号で論文「ロボット、人、そして売春ツアー」を発表しました。
「ロボットによる売春ツアーは実現可能です。社会とマシーンは密接に結びついています。私たちはますます精巧なテクノロジーを持ち続けることになるでしょう。
中でも買春旅行産業におけるロボット開発は将来有望な分野のひとつ。商用セクサロイドを使えば、性病リスクはなくなり、生身の人間による売春行為もなくなります」
2050年、アムステルダムの赤線地帯はロボットが支配する!?
ふたりはこのアイデアを広めるため、2050年のアムステルダムにある赤線地帯を想定。人間の代わりにセクサロイドが売春ツアーで活躍する様子を論文にしました。
その内容は以下の通り。空想上のクラブ『Yub-Yum』で、肌を露にしたセクサロイドが客寄せをします。マッサージ、ラップダンス、性交渉までを含めたパッケージ価格で約1万~1万3千ユーロ(日本円にして100万円以上)が相場になると予測。
論文には、人身売買の蔓延やHIVの薬物耐性株の急騰により、2040年代にアムステルダムの官僚職員らが売春ロボットを容認する動きに出ると記されています。都市観光旅行委員会は規制により観光客離れが起きることを恐れ、売春宿を閉鎖したがらないというのです。
そこで解決策として、官僚職員らが出した答えが“セクサロイド”です。
不貞の相手がロボットなら衛生面も安心で家庭不和にもならない!?
セクサロイドはバクテリア耐性のあるファイバーで作られ、使用するたびに清掃するので衛生的。したがって顧客間において性病が移る心配はありません。
また、顧客は買春をする相手が人間ではないため、罪悪感を持つ必要もありません。これで配偶者に嘘をつく必要もなくなると研究者たちは述べています。
こうしたセクサロイドの開発は、性風俗産業の発展、および人間では到底成し得ない欲望の追求が可能になると指摘。研究者は美容整形の人気を類似例として挙げています。
課題も残るセクサロイド・ビジネス
2012年現在、日本と韓国では既にセクサロイド・ビジネスが存在しています。「セクサロイド・ビジネスの成功は、そのような時代の到来を予言している」と両学者。
とはいえ、人間ではないからといってセクサロイドとの不貞行為なら許すのか、人々がロボットとの性交渉を本当に望んでいるのかなど、多くの疑問が残るのも事実。
売春ロボットが女性たちの雇用の場を奪うとも考えられます。ロボットは超人的な仕事を担うことができ、また休む必要がありません。二人の研究者によるYub-Yumシナリオには、アムステルダムの風俗労働者たちによるデモの様子も描かれています。
また、異なる人種、体型、年齢、言語および性癖の違いについても懐疑的です。子どものように見えるロボットや、先住民や従順なアジア女性など人種的ステレオタイプを体現するロボットが出現した時、どのように対処していくかも課題となることでしょう。
こうしたさまざまな課題を含みながらも、「そのような提案が実現した場合」と彼らの論文は締めくくります。「アムステルダムはおそらく世界で最も安全で最良の買春旅行目的地となるでしょう。また、買春旅行に関連した社会問題は夜通しで消えることとなる」
いかがでしたか? 日本では架空創作物の規制を含む児童ポルノ法の改正が取り沙汰されていますが、アンドロイドの分野においては、生身の人間の代わりにロボットを有効活用しようとする動きがあるようです。
テクノロジーの発展によって、見た目も中身も思いのままにできるセクサロイドが誕生したら、人と人との関わりはどのようになっていくのでしょうか。とても興味深いですね。
【Menjpy! 2012-04-25】
戦場で一切疲れも恐怖も感じない兵士。これは近未来のロボット兵士の話ではない。現在、米国防総省の資金提供のもと、生身の人間で実際に行なわれているニューロ・サイエンス(神経科学)の研究だ。「将来、人間の身体と機械が物理的に結合する可能性がある」。そう語る米大統領の生命倫理委員会上級スタッフ、ジョナサン・D・モレノ博士が、近未来兵器「操作される脳」の実態を明らかにする。
恐怖心のない兵士を作るプロジェクトで、研究者が着目しているのが、心臓病の治療薬として用いられるβ(ベータ)ブロッカー(交感神経β受容体遮断薬)だ。この薬は交感神経のアドレナリン受容体のうち、β受容体のみに遮断作用をするものだが、この薬を服用していると感情が平坦になることが分かっている。そこで暴行被害などで精神的外傷ストレス障害(PTSD)を負った人に、心理療法やカウンセリングと共にβブロッカーを与えることが行なわれるようになった。
βブロッカーには情緒的な激しい感情の記憶を遮断する作用があるようだ。否定する科学者も一部にいるが、そのうち改良が進めば戦場の兵士に有効になると多くの科学者が思っている。
民間の科学者の中には、米国防総省国防高等研究計画局(DARPA=ダーパ)から資金提供を受けるこれらの研究は問題だと指摘する者がいる。マインドコントロールの実験台になっていると批判する声もある。しかし、例えば脳と機械を融合させるブレイン・マシン・インターフェースの研究は、義肢などの補綴器具の開発に寄与するはずだし、睡眠不足防止プログラムの研究は、眠りたい時だけに眠りたいという人の需要を掘り起こすだろう。さらにアルツハイマー病などの脳疾患に対する理解が進み、画期的な治療法が見つかる可能性がある。
その一方で兵士の感情をコントロールするといった研究を突き詰めていけば、人間であるとはどういうことかという倫理的な命題に突き当たることは確かだ。こうした問題については、神経科学者、当局関係者、一般市民の代表などが、慎重かつ冷静に議論していく必要があるだろう。
【『SAPIO』2012年4月25日号】
太陽でも「スーパーフレア」起きる?日米で論争
地球から遠く離れた太陽に似た天体で観測される「スーパーフレア」と呼ばれる超巨大な爆発現象を巡り、17日の英科学誌ネイチャー(電子版)誌上で日米の研究者の学術論争が起きている。
京都大グループが天体観測の結果から「私たちの太陽でも起きる可能性がある」と主張、これに米国の天文学者が「理論的にありえない」と反論している。
スーパーフレアは、太陽表面で起きる爆発現象「太陽フレア」の最大1万倍にも達する。太陽で起きれば強烈な電磁波が地球を襲い、電子機器があふれる社会は壊滅状態に陥るという。
京大付属天文台の柴田一成教授らは、米航空宇宙局(NASA)の人工衛星が観測した太陽系外の天体16万個のデータを分析、太陽に似た10の天体で、14回のスーパーフレアが起きていたのを確認した。
スーパーフレアは、太陽に似た天体が、近くを回る地球の10倍ほどの巨大惑星の磁場の影響を受けて起きるとされる。太陽の近くには巨大惑星はないが、スーパーフレアを起こした10の天体の近くにも巨大惑星はなかった。このことから、「太陽でもスーパーフレアが起きる可能性がある」とネイチャー誌で結論づけた。
これに対し「巨大惑星説」を唱える、米・ルイジアナ州立大の研究者は、同誌上で「理論上、天体の近くに強力な磁界がないと起きえない。過去2000年の間に地球上での観測記録はなく、太陽では起きていない」と反論。柴田教授は「観測機器が発達していない時代に肉眼で見えないスーパーフレアは観測できない」として「今後、発生を示す科学的な補強材料を見つけたい」という。
【YOMIURI ONLINE 2012年5月17日】
私は野良犬だ。
昼夜の別なくまほろ町をうろつくせいで、少年世一と出くわすことがどこの誰よりも多い野良犬だ。躰は小さく、従って餌代も安くつき、無駄吠えも少ないというのに、結局私は飼い犬になれなかった。つらつら惟るに、白と黒という毛の配色が、どうしても不吉な印象を与えてしまうのだろう。もっともそのおかげで私は、人間に飼われている犬や、犬を飼っている人間の何倍もの自由を手に入れることができたのだ。
そうはいっても、私の自由の大きさを真底わかってくれているのは、世一ただひとりでしかなかった。少なくとも私のほうは、世一のそれを充分理解しているつもりだった。ほかの人間は皆人間以外の何者でもなかったが、しかし世一だけは違って見えた。彼は人間でありながら、同時に人間以外のすべてでもあった。そして私たちはいつも、互いに意識するあまり、無言ですれ違っていた。たまに眼と眼が合ったりすると、私たちは眩いばかりの自由な身の上にあらためて気づき、大いに照れてしまい、卑下さえもしたくなり、足早に立ち去るのだった。
ところがきょうの私たちは、葉越しに見える月の力を借りて、声を交した。私は、所詮見限られた者同士ではないかという意味をこめて、「わん」とひと声吠えた。すると世一はぴたっと歩みをとめ、振り向きざまにこう言った。「されど孤にあらず」
(11・5・土)
【『千日の瑠璃』丸山健二(文藝春秋、1992年/文春文庫、1996年)】
デーブスペクター、テレ朝のスクランブルで、軽減措置のない日本の消費税は現行の5%でも欧米の基準でいえば20%に相当すると大暴露。思わず笑ってしまった。欧米では消費税のかからない品目が多数ある。その意味でも日本の消費税が理不尽である事を暴露したのだ。どんどん言ってくれ(大笑い)。
— 阿修羅さん (@ashura820) 5月 18, 2012
<br />を挿入すればよい。
就職活動の失敗を苦に自殺する10~20歳代の若者が、急増している。
2007年から自殺原因を分析する警察庁によると、昨年は大学生など150人が就活の悩みで自殺しており、07年の2.5倍に増えた。
警察庁は、06年の自殺対策基本法施行を受け、翌07年から自殺者の原因を遺書や生前のメモなどから詳しく分析。10~20歳代の自殺者で就活が原因と見なされたケースは、07年は60人だったが、08年には91人に急増。毎年、男性が8~9割を占め、昨年は、特に学生が52人と07年の3.2倍に増えた。
背景には雇用情勢の悪化がある。厚生労働省によると、大学生の就職率は08年4月には96.9%。同9月のリーマンショックを経て、翌09年4月には95.7%へ低下。東日本大震災の影響を受けた昨年4月、過去最低の91.0%へ落ち込んだ。
【YOMIURI ONLINE 2012-05-08】
シューカツがただの職探しじゃなくなって…人間の値打ちを決めるイベントになっちゃっている…でも、本来就職活動ってのは、ただの職探し。 eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/p… 先日TWの就活失敗を苦に自殺する若者増加のニュースについて、深層に迫るブログを教えてもらいました。
— 竹田昌弘さん (@TAKEDAmasahiro) 5月 10, 2012
アフガニスタン大統領府は7日、同国東部カピサ州などで5日から7日かけ、北大西洋条約機構(NATO)軍による誤爆で市民計数十人が死亡したと発表した。
誤爆が相次いだことを受け、カルザイ大統領はNATO軍のアレン司令官や米国のクロッカー駐アフガン大使を呼び抗議。大統領府によると、アレン司令官は「これらの事件について個人的に責任を取る」と述べたという。NATO報道官は事件を調査していると明かした。
大統領府が出した声明は、「カルザイ大統領は、米国とこのような事件を回避する目的で戦略協力協定に署名したが、アフガン国民が安全と感じられなければ、協定は無意味なものになる」と非難している。
戦略協力協定は、オバマ米大統領が国際武装組織アルカイダの元指導者ウサマ・ビンラディン容疑者殺害から1年を迎えた2日にアフガンを訪問して署名されていた。同協定は、米国がアフガンを将来的に支援・指導する役割を定めたもので、NATO軍がほぼ撤退する2014年以降も、米国がアフガンに関与することを示す狙いがある。
しかし、同国では昨年、NATO軍の市民殺害に抗議する数百人規模のデモが行われるなど、アフガン国民の反外国人部隊の感情が高まっている。
【ロイター 2012-05-08】
レディー・ガガのカップ、600万円で落札 売り上げは震災復興支援に
インターネットオークションにかけられていた米人気歌手レディー・ガガ(Lady Gaga)のティーカップとソーサーの入札が6日午後11時に終了し、たった1回のみ使用されたカップにも関わらず601万1000円もの高値で落札されたと、オークションを開催したヤフージャパン(Yahoo Japan)が7日発表した。
1週間にわたって行われたオークションでは1300回以上の入札が行われたという。
このカップは前年3月の東日本大震災から3か月後に来日したガガが都内で開いた記者会見で使用したもの。
記者会見にてガガは、「日本の為に祈りを」とのメッセージや自身のサインと口紅の跡がついたこのカップをオークションにかけるつもりだと語っていた。
売り上げは全て、米国へ留学を希望する日本の若者のために寄付されるという。
ティーカップは震災の被災者を支援するチャリティーオークションに出品された品々の中で2番目に高い落札価格となった。
ヤフージャパンによれば、最も高く落札されたのはロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKIが使用した、河合楽器製作所(Kawai Musical Instruments Manufacturing)製のクリスタルピアノで、1100万1000円の値をつけた。
ガガは震災以降、3度にわたって来日しており、自身にならって世界の観光客が日本へもっと訪れるよう呼びかけている。今週にはアジアツアーのために再び来日する予定だ。
【AFP 2012年5月7日】
被災地で活動した芸能人表彰式は正に感動的だった。特に杉良太郎さんのスピーチには涙した。「ここにいる芸能者は、皆胸が潰れる思いで被災地に立った。にも関わらず売名という声を投げかけられる。そんな貧しい文化しか、我々の国は持ってないのです。しかし、我々は被災地に関わり続けるでしょう。」
— 駒崎弘樹:Hiroki Komazakiさん (@Hiroki_Komazaki) 5月 1, 2012
「時間と空間が完全に支離滅裂になった」と、彼は後に書いている。「わたしのまわりの動きが、最初はスピードを上げているように思えたのに、今度はスローモーションになった。現場はグロテスクな動きをする、混乱した悪夢さながらの幻影のようだった。目にするものはすべて歪んでいるように思えた。どの人も、どの物も、違って見えた」(ディエゴ・アセンシオ、米国大使)
【『生き残る判断 生き残れない行動 大災害・テロの生存者たちの証言で判明』アマンダ・リプリー:岡真知子訳(光文社、2009年/ちくま文庫2019年)以下同】
生死にかかわる状況においては、人は何らかの能力を得る代わりにほかの能力を失う。アセンシオは突然、非常にはっきりと目が見えるようになったことに気づいた(実際、テロリストたちに包囲されたあとの数ヵ月間は、視力がそれまでよりよくなったままで、一時的にメガネの度数を下げてもらうことになった)。一方、多くの調査によると、大多数は視野狭窄(きょうさく)になっている。視野が70パーセントほど狭くなるので、場合によっては、鍵穴から覗いているように思えることもあり、周囲で起こっていることを見失ってしまう。たいていの人はまた一種の聴覚狭窄に陥る。不思議なことにある音が消え、ほかの音が実際よりも大きくなるのだ。
ストレス・ホルモンは、幻覚誘発薬に似ている。
「準備をすればするほど、制御できるという気持ちが強くなり、恐怖を覚えることが少なくなる」(『破壊的な力の衝突』アートウォール、ローレン・W・クリステンセン)
彼(ブルース・シッドル、セントルイスの警察学校指導教官)は、心拍数が毎分115回から145回のあいだに、人は最高の動きをすることを発見した(休んでいるときの心拍数はふつう約75回である)。【それ以上になると機能は低下する】
もっとも意外な戦術の一つは呼吸である。(中略)どうすれば恐怖に打ち勝つことができるのかを戦闘トレーナーに尋ねると、繰り返し彼らが語ってくれたのが呼吸法だった。(中略)警察官に教える一つの型は次のようになっている。四つ数える間に息を吸い込み、四つ数える間息を止め、四つ数える間にそれを吐き出し、四つ数える間息を止める。また最初から始める。それだけだ。
黙想をしている人たちは、黙想をしているときに使われる前頭葉前部の皮質の一部で、脳組織が5パーセント分厚くなっていたのである。そこは、そのどれもがストレスの制御を助ける、感情の統制や注意や作動記憶をつかさどる部位である。
オリナー(社会学者サミュエル・オリナーと妻パール・オリナー。400人以上の英雄にインタビュー調査)が発見したことは、いわく言いがたいものだった。「なぜ人々が英雄的行為をするのかについて説明することはできません。遺伝的なものでも文化的なものでも絶対にないのです」。だがまず、何が問題に【ならなかった】かについて考えてみよう。信仰は違いをもたらしていないように見えた。
政治も行動を予測する要素にはならない、ということがオリナーの研究でわかった。救助者も被救助者もそれほど政治に関心を持っているわけではなかった。しかしながら、救助者たちは概して民主的で多元的なイデオロギーを支持する傾向があった。
しかし両者の間には重要な違いがあった。救助者のほうが両親との関係がより健全で密接である傾向があり、そしてまたさまざまな宗教や階級の友人を持っている傾向も強かった。救助者のもっとも重要な特質は共感であるように思われた。どこから共感が生じるのかを言うのはむずかしいが、救助者は両親から平等主義や正義を学んだとオリナーは考えている。
英雄的行為をとる人々は、日常生活においても「助ける人」であることが非常に多い。
一方、傍観者は、制御できない力にもてあそばれているように感じがちである。
英雄たちは幾度となく自分がとった行動を「もしそうしなかったら、自分自身に我慢できなかったでしょう」という言い方で説明している。
「利他主義も一皮むけば、快楽主義者なのだ」とギャラップは言う。