2012-08-23

ウルリッヒ・ベック


 1冊挫折。

〈私〉だけの神 平和と暴力のはざまにある宗教』ウルリッヒ・ベック:鈴木直〈すずき・ただし〉(岩波書店、2011年)/読むスピードが落ちてきたのでやめた。前半は頗る快調なのだが後半に至って失速。瑣末な印象を拭えない。宗教社会学なのか宗教哲学なのかをはっきりさせるべきだと思う。私のキリスト教知識が足りず、論点が腑に落ちなかった。タイトルは「神の個人化」といった意味合いか。手の込んだアプローチをしているため気づきにくいが、結局のところ「神の個人化」の向こう側にはトランスパーソナルとホリスティックがあると思われてならない。とはいうものの制度宗教を解体する一歩としてはかような学問的手法がどうしても必要なのだろう。「キリスト教を知るための書籍」には加えたが、「宗教とは何か? 」からは削除した。6割ほど読んだが、それだけでも有益だ。

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