2012-08-06

ポール・ハーディング、永井均、マルティン・ハイデガー、フィリップ・ラクー=ラバルト、春木豊、アダム・ファウアー


 5冊挫折。

ティンカーズ』ポール・ハーディング:小竹由美子訳(白水社エクス・リブリス、2012年)/翻訳の文体が肌に合わず。期待していただけに残念。

道徳は復讐である ニーチェのルサンチマンの哲学』永井均(河出文庫、2009年)/永井の文章は嫌らしい。タメ口モードも裏目に出ていると思う。どうもこの人の文章は苦手だ。

貧しさ』マルティン・ハイデガー、フィリップ・ラクー=ラバルト:西山達也訳(藤原書店、2007年)/「我々は豊かにならんがために貧しくなった」(ヘルダーリン)――地球上の多くが真の貧困に喘いでいる。精神の貧困を思索できるのは先進国の特権か。読んでいて頭が痛くなってきた。哲学は私の性に合わないようだ。

動きが心をつくる 身体心理学への招待』春木豊(講談社現代新書、2011年)/文章がいい。ただし初めに結論ありきで、読者を誘導しているような印象を強くした。「我々は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」とするジェームズ=ランゲ説と何が違うのか?

心理学的にありえない(上)』アダム・ファウアー:矢口誠訳(文藝春秋、2011年)/出だしのテンポが悪い上、場面の変化がわかりにくい。

 上記の本を読み終えることができなかった最大の理由は、デイヴィッド・バーリンスキ著『史上最大の発明アルゴリズム 現代社会を造りあげた根本原理』が面白すぎるため。

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