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2013-05-01

薄明の富士山


 霊峰(れいほう)には人を寄せつけない厳しさがある。私は今でも富士山が苦手だ。中央高速を走り、突然現した姿にギョッとなったことをありありと覚えている。富士はあまりにも大きく美しい。山男でもある太郎先輩に話したところ、「なぜだかわかるか? あれはハゲ山なのだ。生き物を拒絶しているのだから怖くて当然だ」と教えられた。一度登ってみたい気もするが、どうも足で踏む気になれない。

2013-04-14

思い出の地


 多分いつの日か私はここを訪れるに違いない。「止まれ」って書いてあったんだな(笑)。雨の日の十字路。


大きな地図で見る


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花を愛でる人は多いが幹を見る人は少ない


 一を聞いて万を知る。一葉落ちて天下の秋を知る。花を通して根が見えるかどうか――そこで想像力が問われる。

2013-03-06

水上を往くラクダ


 空も水も大地も砂色一色だ。決して美しくはない。だが不思議な懐しさを覚える。砂漠において生き物はシルエットと化す。ラクダの描く曲線が何と優しいことよ。

camel ride

夕陽とラクダ

2013-02-12

光の子


 いわさきちひろの絵かと思った。堤防の上を歩いているのだろうか。少し俯き加減で、足元に不安がある。その危うさが見事に少年心理を捉える。だが、その細い骨格と非力な筋肉に無限の可能性を秘めているのだ。光の子らよ、真っ直ぐに己(おの)が人生を歩め。

2013-01-13

『みさおとふくまる』伊原美代子(リトル・モア、2011年)

みさおとふくまる

 いつも一緒のおばあちゃんと猫。日々、畑仕事に精を出すみさおおばあちゃんと、猫のふくまるの日常を写し取った写真集。季節ごとに色彩を変える、表情豊かな風景のなか、一人と一匹が、寄り添い、見つめ合いながら暮らしています。



「お日様の下を生きる事ができれば、すべてが好日。今日もいい日だね、ふくまる」。

 12年前、著者の伊原美代子さんは、みさおおばあちゃんを撮影しはじめました。おばあちゃんの生きた証を残したい、という思いだったそうです。そんなある日、家の納屋で、おばあちゃんは一匹の子猫と出会いました。

「ふくまる」という名前には「福の神様が来て、すべてが丸く治まるように」というおばあちゃんの願いが込められています。87歳になった今も、毎日畑へでかけるおばあちゃん。そして、それにお伴するふくまる。青々とした田んぼ、咲き誇る花々、丸々と実る果実……。色鮮やかに、豊かな表情をみせる風景のなか暮らす、一人と一匹の姿が写真で綴られていきます。気づけばおばあちゃんとふくまるが出会って8年。すっかり耳の遠くなってしまったおばあちゃんと生まれつき耳が不自由なふくまるは、いつも見つめ合い、お互いを感じ合っています。

 青い空に白い雲がプカプカと浮かぶ頃、おばあちゃんとふくまるは今日も畑へ出かけます。

 日常の尊さ、美しさ、かけがえのなさが詰まった一冊です。

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2012-12-27

街の灯りに浮かぶ富士山


 あるいはいち早く達した夜の位置から街を見下ろしているのかもしれない。

Mt.Fuji Night View

2012-12-22

Bird on Glass


 鳥は教えてくれる。傷つけ合う世界にいても静かに佇(たたず)むことができると。そして翼を持った精神のみが飛翔を可能にするのだ。

2012-12-18

ケビン・カーター「ハゲワシと少女」


 1993年3月26日付のニューヨーク・タイムズに掲載され、1994年のピュリッツァー賞に輝いた。スーダンの飢餓を捉えた一枚の写真は、「報道か人命か」というセンセーショナルな議論に発展した。受賞から1ヶ月後、ケビン・カーターは自動車内に排気ガスを引き込んで自殺した。

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1枚の写真が招いた騒動
「ハゲワシと少女」のカメラマン自殺~“人命か報道か”の論議の中で
「ハゲワシと少女」~報道のエゴ

 ・ウガンダの飢餓
 ・暴力と欲望に安住する世界/『既知からの自由』J・クリシュナムルティ

ピュリツァー賞 受賞写真 全記録

2012-12-10

アイガー北壁のスピードクライミング

Eiger - North Face

Eiger North Face.

Eiger north face

 スイスの登山家、ウエリ・シュテック氏が、三大北壁と呼ばれる難関ルート、アイガー北壁(高さ1800mの岩壁)を2時間47分で登った時の映像






 スイスのガイド、Dani Arnold(27) が、アイガー北壁をヘックマイヤールート経由で、4/20 に 2時間 28分というタイムで登頂しました。これまでの記録はウエリ・シュテックが 2008年に出した 2時間 47分という記録でした。Dani は 4/20 の 9:05 に北壁の基部をスタートし、山頂には 11:33 に到達しています。北壁の登攀ルートとしてはメジャーなルートであることから、トレースが残っていたりと条件が良かったようです。彼は、パタゴニアの Torre Egger の冬期初登などの記録を持っています。


 因みにアウトドアブランドの「ザ・ノースフェイス」はアイガー、グランドジョラス、マッターホルンの北壁(三大北壁)に由来する。ロゴの右側に描かれている三つのドームがそれ。

the-north-face-logo

『神々の山嶺』夢枕獏

2012-11-26

柿の木


 確固たる視点が迷いのないアングルを切り取る。枝のうねりと柿の実のバランスが力強い生命力を見事に捉えている。フィルターで着色することなく実の色をありのままにしているのも好ましい。侘び寂びがわかっているのだろう。gherm氏の写真はどれを見ても安定感がある。

Kaki no ki

2012-11-25

イスラエル・エルサレムの聖墳墓教会 水道料金未納で銀行口座凍結


 イスラエル・エルサレムの旧市街にある聖墳墓教会が900万シェケル(約1億8600万円)の水道料金未納のため銀行口座を凍結され、聖職者らへの報酬が払えず、閉鎖の危機に直面している。

 4日までに、英BBCが伝えた。キリストの処刑場跡に建てられたとされる教会は、「エルサレム当局が水道料金の免除を認めた」としているが、水道会社は「法律上、免除はありえない」と15年分の料金の支払いを求めている。

MSN産経ニュース 2012-11-05

Church of the Holy Sepulchre

Jerusalem- Church of the Holy Sepulcher

Jerusalem - The church of the holy sepulcher

Jerusalem- Church of the Holy Sepulcher

Church of the Holy Sepulchre, Jerusalem, Israel

2012-11-18

遊ぶ少年兵

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amnestyad

 アムネスティ・インターナショナルの広告である。映像や画像におけるリアリティの追求は時に逆効果を生みかねない。この広告の場合、少年兵が置かれた現実を生々しく伝えることで、情報の受け手は暴力に対して鈍感となり、更なる衝撃を待望するようになる。名の通った国際機関はすべて白人が創設したもので、ユダヤ資本がバックアップしている。その意味ではアムネスティすら信用に値する団体とは言い難い。

少年兵は流れ作業のように手足を切り落とした/『ダイヤモンドより平和がほしい 子ども兵士・ムリアの告白』後藤健二
少年兵は自分が殺した死体の上に座って食事をした/『戦場から生きのびて ぼくは少年兵士だった』イシメール・ベア
『武装解除 紛争屋が見た世界』伊勢崎賢治

2012-11-03

本、本、本…


 アイディアが閃く時は頭の中がこんなふうになっている。

Brainstorm

 一方、どこぞの学者や法律家の頭の中はこんな感じだろう(笑)。

Alicia Martín - Biografías, 2012

2012-11-02

アメリカ北東部を襲ったハリケーン「サンディ」


「サンディ」による米国の死者は93人に、ガソリン不足や停電続く

  米当局は、同国北東部を襲ったハリケーン「サンディ」による死者が少なくとも93人に達したと発表した。現在も救助活動が続いており、死者数がさらに増加する可能性もある。

 当局によると、これまで確認されたニューヨーク市での死者は38人。ニュージャージー州では12人となっている。

 災害リスク評価会社EQECATは「サンディ」の推定被害額について、保険損失額が最大200億ドル(約1兆6000億円)、経済損失額が最大500億ドルとの試算を明らかにした。同社は地下鉄の運休や停電に伴う損失が予想よりも大規模になる可能性を指摘した。

 ニューヨーク市などではガソリン不足も深刻化し、ガソリンスタンドでは数時間にわたり列に並ぶ市民の姿もみられた。列に並んでいたロングアイランド島に住む29歳の女性教師は、ストレスで疲れ切っているとし、「ガソリンスタンドを見つけるために午前中ずっと近くの地域を運転したが、どこも閉まっていた。心配だ」と述べた。

 1日時点では15州で約460万の世帯や事業が停電となっており、一部の地域では数週間にわたり停電が続く可能性もある。ニューヨーク市マンハッタンのイーストリバーにある電力会社コンソリデイティッド・エディソン(ED.N: 株価, 企業情報, レポート)は、11月10─11日の週末までに大半の地域で電力が復旧するとの見通しを示す一方で、一部の地域では復旧までにさらに1週間以上がかかる可能性があるとしている。

 10月28日から運休していたニューヨーク市の地下鉄は、一部で運行を再開した。

ロイター 2012-11-02

Satellite View of Hurricane Sandy on Oct. 29

2012-10-22


 青黒い闇の中に焔(ほのお)が走り、火の粉が舞う。柔らかな火の粉の軌跡に目を奪われる。肉眼で捉えれば一瞬の出来事である。宇宙的スケールの時間から見れば、人の一生は火の粉みたいなものだろう。そうであれば、やはり生を燃え上がらせることが自然の摂理にかなっている。いつか、ではない。今燃えているかどうかだ。夢に向かって生きるのもおかしい。直ちに目を覚まして今を生きるのだ。くすぶっている人生は煙に包まれている。

Day 263/365 "Fire!" (Explore 20th oct #282)