2011-08-16
杉浦明平、吉田敦彦、内村剛介
3冊挫折。
『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記(上)』杉浦明平〈すぎうら・みんぺい〉訳(岩波文庫、1954年)/旧漢字が読めない。
『面白いほどよくわかるギリシャ神話 天地創造からヘラクレスまで、壮大な神話世界のすべて』吉田敦彦(日本文芸社、2005年)/近親相姦の歴史。妻にした、子供を食べた、戦ったという話ばかりだ。
『失語と断念 石原吉郎論』内村剛介(思潮社、1979年)/内村は己の自我を保つために石原を餌食にする必要があったのだろう。勇ましく見えるが卑劣なだけの人物だと思う。最初の姿勢が誤っているため全ての論理が破綻している。彼自身の破綻を表すものだ。この小人物を持ち上げるのは左翼だけだろう。
2011-08-15
アラン・ブリスキン、シェリル・エリクソン、ジョン・オット、トム・キャラナン
1冊読了。
51冊目『集合知の力、衆愚の罠 人と組織にとって最もすばらしいことは何か』アラン・ブリスキン、シェリル・エリクソン、ジョン・オット、トム・キャラナン:上原裕美子訳(英治出版、2010年)/実は批判しようと思って読んだ。集合知が発揮されるのは平均値の計測などであって、パラダイムシフトを促す英知は個人から生まれているからだ。ところが私の前提が誤っていた。本書でいうところの集合知とは、コミュニティや集団の内部で機能し得る問題解決の知性を意味する。これは良書。読んでいる途中で「厳選120冊」に入れたほどだ。翻訳も素晴らしい。本書そのものが集合知を結集したものといってよい。英治出版は本作りも丁寧で好感がもてる。
水上を往く人
日本の食糧自給率は限りなくゼロに近い
食糧自給率39%というが、化学肥料やトラクターに使われる燃料(石油製品)をほぼ100%輸入に頼っているということを考えれば、日本の食糧自給率は限りなくゼロに近いんだ。これからは食糧自給率を高めることが、国民的な課題になるだろう。
【『ドンと来い! 大恐慌』藤井厳喜〈ふじい・げんき〉(ジョルダンブックス、2009年)】
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