2011-08-15

アラン・ブリスキン、シェリル・エリクソン、ジョン・オット、トム・キャラナン


 1冊読了。

 51冊目『集合知の力、衆愚の罠 人と組織にとって最もすばらしいことは何か』アラン・ブリスキン、シェリル・エリクソン、ジョン・オット、トム・キャラナン:上原裕美子訳(英治出版、2010年)/実は批判しようと思って読んだ。集合知が発揮されるのは平均値の計測などであって、パラダイムシフトを促す英知は個人から生まれているからだ。ところが私の前提が誤っていた。本書でいうところの集合知とは、コミュニティや集団の内部で機能し得る問題解決の知性を意味する。これは良書。読んでいる途中で「厳選120冊」に入れたほどだ。翻訳も素晴らしい。本書そのものが集合知を結集したものといってよい。英治出版は本作りも丁寧で好感がもてる。

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