4冊挫折。
挫折50『
退屈読本(上)』佐藤春夫(冨山房百科文庫、1978年)/冒頭の解題で丸谷才一が絶賛している。あの小うるさい丸谷が手放しで褒めているのだ。どうしたって読み手は意気込んでしまう。で、直ぐ挫けた。文体から伝わってくる佐藤の繊細さがどうも肌に合わない。たぶん抑制されているから繊細に映るのであって、本当は随分と神経質な人物ではなかったか。鎌倉とか杉並あたりの街並に覚える違和感とよく似たものを感じた。
挫折51『
ダ・ヴィンチの遺言』池上英洋(KAWADE夢新書、2006年)/暑さに負けて読めず。ダ・ヴィンチは仕事が遅かったそうだ。
挫折52『
知恵の樹 生きている世界はどのようにして生まれるのか』ウンベルト・マトゥラーナ、フランシスコ・バレーラ/管啓次郎〈すが・けいじろう〉訳(朝日出版社、1987年/ちくま学芸文庫、1997年)/オートポイエーシスの入門書。これは間違いなく良書だと思われる。あとで読む。
挫折53『
リハビリの夜』熊谷晋一郎〈くまがや・しんいちろう〉(医学書院、2009年)/これも良書だ。第9回新潮ドキュメント賞受賞作。あとで読む。
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