2012-10-03
2012-10-02
小野田寛郎の盟友・小塚金七の最期
小野田寛郎〈おのだ・ひろお〉がルバング島で任務解除~投降(※横井庄一と異なり発見されたわけではない)したのが1974年のこと。実はその2年前に盟友であった小塚金七がフィリピン警察によって射殺された。小野田の著作では触れられていないが、吉村昭著『漂流』(新潮社、1976年/新潮文庫改版、1980年)でフィリピン法医学官の検視証明書が紹介されている。吉村は被弾した小塚が島民の手で撲殺されたとしているが、実際は遺体損壊だったのではないか。いずれにしても小野田の手記を読んできた一人として歴史の事実に粛然とせざるを得なかった。
・陸軍中野学校の勝利と敗北を体現した男/『たった一人の30年戦争』小野田寛郎
・言葉の重み/『小野田寛郎 わがルバン島の30年戦争』小野田寛郎
・小野田寛郎を中傷した野坂昭如/『小野田寛郎の終わらない戦い』戸井十月
・ザ・ラスト・サムライ~小野田寛郎
清水潔著『桶川ストーカー殺人事件 遺言』が増刷
ひとりの週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた……。埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さん殺害事件。彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の深層、警察の闇とは。「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔! 日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞受賞作。
・腐敗しきった警察組織/『桶川ストーカー殺人事件 遺言』清水潔
「ボニーとクライド」の拳銃2丁が競売に、合計3900万円で落札
1930年代の米国で強盗を繰り返した男女2人組「ボニーとクライド」が射殺されたときに所持していた拳銃2丁が9月30日、米ニューハンプシャー(New Hampshire)州ナシュア(Nashua)で競売にかけられ、合わせて50万ドル(約3900万円)以上で落札された。競売会社RRオークションズ(RR Auctions)が1日に発表した。
ボニー・パーカー(Bonnie Parker)が持っていた38口径のコルト(Colt)製回転式拳銃「ディテクティブ・スペシャル」は26万4000ドル(約2060万円)で、クライド・バロウ(Clyde Barrow)が持っていた45口径のコルト製セミオートマチック拳銃「ガバメント」(M1911)は24万ドル(約1870万円)で競り落とされた。落札者はテキサス(Texas)州の収集家で匿名を希望している。
ボニーとクライドは1930年代、米国中部で多数の強盗や警官数人の殺害といった悪事を働いて大恐慌が始まったばかりの同国で伝説的存在となったが、1934年5月にルイジアナ(Louisiana)州ビエンビル(Bienville)郡で警官隊に待ち伏せされ、ボニーは23歳、クライドは25歳で射殺された。
落札された2丁の拳銃は文字通り2人の遺体から回収された珍しいもの。ボニーの銃は太ももに医療用テープで固定され、クライドの銃はズボンのベルトの下に差し込まれていた。
拳銃はテキサス州の作家で収集家の故ロバート・デービス(Robert Davis)氏が所有していたもので、競売にはこのほか、同氏のコレクション130点余りが出品された。コレクションには多数の銃弾が撃ち込まれたボニーとクライドの車から見つかった、女性用のシルク製ストッキング、未使用の銃弾1個、眼鏡のつる1本、小型のねじ回しとアスピリンの空き瓶も含まれており、5品セットで1万1400ドル(約89万円)で落札された。
【AFP 2012-10-02】
・ボニーとクライド~映画『俺たちに明日はない』
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